このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 3
第9号


2012年9月1日

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米国のトウモロコシのシーズンが最盛期を迎えていて、収穫が50%ほど終了しました。中西部の加工業者は、干ばつの影響でなおも困難に直面していて、収穫が9月いっぱい続くことを望んでいます。一方、北西部の加工業者は、上々の生産量を達成していて、10月半ばまでの収穫継続を予測しています。トウモロコシの市場は、世界的に逼迫しています。ほとんどのサプライヤが供給を停止していて、価格が上昇しつつあります。

ハリケーン「アイザック」は、ハリケーン「カトリーナ」からほぼ7周年となる日にメキシコ湾岸に上陸しましたが、ここ西海岸ではいつもどおりの夏の天気が続いています。気象情報によると、アイザックは中西部を北上して各地に雨を降らせるとのことです。待ちに待った雨の到来で中西部の作物の状況改善が望まれますが、とはいえ、本当の好転を見るにはやや遅すぎるかもしれません。

中西部から北西部まで、Noon Internationalのスタッフは、各地のサプライヤを訪れて契約作物の加工状況を観察するのに大忙しです。私たちが販売している商品それぞれが、栽培と加工の段階でどれだけ手間隙をかけられて、おいしく安全な食品として消費者の元に届くよう配慮されているかを見ると、いつもながら感銘を受けずにはいられません。毎年これを実現している生産農家と加工業者の方々の労働は、並大抵のものではありません。心よりお礼を申し上げます!

エド、リリー、ベティの3人は、先週末、オレゴン・コーストへ旅行し、親愛なる友人、シャーリーン・バンダーベルデンさんのお誕生日をお祝いしてきました。シャーリーンのことをご存じの方もいるかもしれません。彼女はかつてオレゴンのトウモロコシ生産業者、Flavorland Foodsにいましたが、今はStalhbush Island Farmsで活躍しています。たくさんの友人と一緒に、いろいろなことを話して、笑って、旧交を温めてきました!


Charlene Vandervelden Front and Center

ではまた。

Betty and the Noon International Team

CropVeggies

アメリカ合衆国:北西部のトウモロコシの収穫は、順調に進んでいます。初期の収穫量はやや少なめでしたが、シーズンがピークに達した現在、量は良好、質はきわめて良好となっています。トウモロコシの収穫は10月半ばまで続き、予算どおりとなる見通しです。

北西部のサヤインゲンも、やはり収穫が進められています。春の寒冷多雨を受けて当初一部の品質に問題が見られましたが、全体としては平均的な収穫となる見通しです。

ジャガイモは好調ですが、加工業者が余分に契約した作付分を早くも使いきりつつあることから、やがて在庫が厳しくなり始めるものと思われます。暑さのせいで固体比重が減少していて、これが一部で品質の問題を生じる可能性があり、回収率に響くと伝えられています。中西部やヨーロッパなど他の地域では平均以下の収穫が予想されるため、ジャガイモ市場は底堅い見通しです。

ブルーベリーのシーズンも進行中です。デュークやレカなど早摘みの品種は平均以下の収穫量となったため、在庫が不足気味になりそうです。ハーディーブルーなど遅摘みの品種は、質・量ともに良好です。
2巡目、3巡目の収穫も行われ、北西部のブルーベリーのシーズンは9月半ばに終了する見通しです。

ラズベリーのシーズンは8月末に終了しました。ウィラメット種のほとんどがカビと軟実の問題に見舞われたため、加工業者にとっては厳しいシーズンとなりました。一方、ウェイクフィールド種は非常に好調で、カビに対して強い耐性を示しました。

中西部では、なおも深刻な干ばつが続いています。トウモロコシの加工業者は、調達に苦心しています。穂軸の大きさがまちまちで、実が欠けていたり、穂軸が未発達のものも見られるため、収穫量は著しく下がっています。加工は9月いっぱい続けられますが、収穫が完全に終了するまで、被害の程度は分かりません。

メキシコ:雨季は、9月のほとんどにわたって続くでしょう。とはいえ、8月の降雨量が平均を下回ったため、ブロッコリーとカリフラワーにはあまり問題は見られません。どちらも現在のところ、品質は良好です。

グアテマラ:ブロッコリーが現在、シーズン最盛期を迎えています。8月の好ましい天候を受けて、畑の状況は非常に良く、豊作です。品質も非常に優れています。

エクアドル:安定した天候が報告されていて、ブロッコリーとその他の作物の収穫が無事に進行しています。質・量ともに一定しています。

コスタリカ:現在は雨季のため、トロピカルフルーツの収穫量は下がっていますが、質は良好と伝えられています。

ペルー:ペルーの天候は例年より暖かいとのことです。これにより、アスパラガスがいつもよりも早く開花しています。この結果、収穫量は20%減となる可能性があり、すでに契約が比例配分にされるという噂も聞こえてくるようになりました。
収穫開始は、天候次第で10月1日の見通しです。

アボカドの収穫は9月末まで続く予定です。

ヨーロッパ:ヨーロッパ北西部全域にわたって、涼しくて雨がちな天候が続いています。ただし、夏の初めほど極端ではありません。ドイツ、フランス、イギリスの一部では、この天候のせいで問題が生じています。イギリスのエンドウマメは40%減の見通し。フランスでは、トウモロコシの収穫が昨シーズンよりも少なくなると予測されています。同様に、ベルギーとフランスのジャガイモの収穫量も、昨シーズンに比べて減少の見通しです。North American Potato Market Newsによると、ベルギーとフランスのジャガイモは、10.3%かそれ以下の生産減が予測されています。一方、スペインやイタリアなどヨーロッパ南部の一部では、はるかに暑く雨が少ないため、やはり作物に支障をきたしています。イタリアでは、トウモロコシにとって重要な栽培期に非常に暑くなったため、収穫減となる可能性が高いでしょう。


タイ:タイでは雨季が始まります。スイートコーンの価格は堅調です。一部のスイートコーン生産者が、米や砂糖など収益性の高い作物に切り替えていると伝えられています。

中国:北京とその周辺地域を襲った7月の集中豪雨では、トウモロコシと野菜の耕作地8,000ヘクタール、それに果樹園130万ヘクタールに被害があったと見積もられています。

さらに最近の大雨で、モモが被害を受けました。缶詰モモに対する中国国内市場からの需要は、きわめて高い状況が続いています。

人件費の高騰を受けて、レンコンの価格は約20%上昇しました。

カリフラワーは、今月、植え付けが開始されます。

ブロッコリーの初植えは、7月の集中豪雨で被害を受けました。2回目の植え付けが始まっていて、これまでのところ発芽は順調です。

サヤインゲンの植え付けは7月に開始され、台風の影響を受けました。サヤインゲンの収穫量は減少すると見られています。

8月上旬の台風で、ナスは収穫期の約30%が失われました。この結果、収穫量は約50%減となるでしょう。

コマツナの種蒔きは9月に開始されます。



メロンにサルモネラ菌が発生

 

map of china コロラド州の農家で生産されたマスクメロンにリステリア菌が発見されてから1年。今度は、インディアナ州南西部の農家で問題が発生しました。7月初め以来、サルモネラ菌の付着したマスクメロンが原因で、これまでに2人が死亡。20州で少なくとも150人が食中毒の症状を訴えました。

サルモネラ菌は、食品を介して感染する細菌で、発熱、腹痛、下痢などを引き起こします。通常は致死的ではありませんが、お年寄りや幼児など免疫力の弱い人にとっては命取りになる可能性があります。サルモネラ菌は、マスクメロンの外皮に付着していて、そこから感染します。マスクメロンが細菌に汚染されやすい理由は2つあります。ひとつは表面がザラザラしているために細菌が潜みやすいこと、もうひとつは実が地面に近いところで成長するため土壌の細菌が付きやすいことです。細菌感染を防ぐには、マスクメロンを切る前に、表面を徹底的に洗うことがきわめて重要です。洗い方が不十分なまま切ってしまうと、ナイフに付着した細菌が中の果肉にも付いてしまい、水分と糖分が多いメロンの果肉は細菌にとって理想的な繁殖の場となるからです。

米国農務省によると、インディアナ州は、米国で5番目のマスクメロンの生産州です。農務省は現時点では、感染源となった農家の名前を明らかにしていません。特定すれば、消費者の意識にその1カ所だけを植え付けてしまい、生産者や流通業者など実際にはいくつかの感染源があった場合に、かえって危険性を高めるかもしれないと考えているためです。




オールシーズン栄養いっぱいの食事に役立つ冷凍と缶詰のスイートコーン

アメリカの夏の食べ物と言えば、収穫されたばかりのトウモロコシを丸ごと焼いた焼きトウモロコシです。夏が過ぎ去り、季節が変わっても、このおいしい野菜は冷凍や缶詰で年中楽しめます。でも、トウモロコシの健康上のメリットが語られることは、あまり多くはありません。野菜がもたらす特別ヘルシーな側面と言えば、たいていがブロッコリーやホウレンソウなどのことを指すからです。実際、ユニークで「ヘルシー」な野菜と聞いてトウモロコシを連想する人はあまりいないでしょう。けれども、最近の研究によると、トウモロコシには体に良い特性がたくさんあるのです。そろそろ、目を向けてもよい頃でしょう!

トウモロコシには、葉酸、パントテン酸(ビタミンB5)、チアミン(ビタミンB1)、ビタミンCなど体に欠かせない栄養素が幅広く含まれていて、これらの栄養素には、身体機能の向上、細胞生成、炭水化物の代謝など、それぞれに固有の健康メリットがあります。米国の疾病予防管理センターでは、さまざまな複合炭水化物、タンパク質、ビタミンを豊富に含有しているという理由から、トウモロコシを高価値作物の1つに指定しています。トウモロコシを1カップ食べれば、食物繊維は1日あたり推奨摂取量の18.4%を摂取することができます。食物繊維は、結腸がんなどの疾病リスクを低下させ、消化器系を整え、血糖値を安定させるのに役立ちます。

ですから、そろそろ冷凍や缶詰のトウモロコシをあらためて評価しなおすべきでしょう。トウモロコシは、すばらしい食べ物。年中いつでもおいしくいただけます。食事として、スープに入れて、あるいは外出時の携帯スナックとして、楽しみましょう!


インドの食品業界


インドの小売食品業界は、現在、大きな過渡期のまっただ中にあります。小売食品の流通システムは、長い間にわたって、各地の小規模な小売店と総合食料品店に頼って販売経路を確保してきました。しかし、中産階級が形成されつつあり、収入レベルが向上して、新しい食品を試してみたいという意欲が拡大しているのを受けて、統合型の大規模スーパーに対する人々の関心も徐々に高まってきました。

インド政府は現在、小売業界への外国直接投資に門戸を開くかどうかを検討していますが、動きは慎重です。その理由は、様々な政治団体や小規模な通商団体からの反対があるためです。主な懸念としては、インドの食品小売システムを大規模スーパーの方向へ動かすことによって、零細事業主が逆風にさらされることが挙げられます。大手の参入を受けて従来型の食料品店や小規模な生産者が生計を立てられなくなることを、多くの人が案じています。零細事業主は、大手バイヤーのような規模とリソースを提供できないため、供給ネットワークから切り離されるおそれがあります。

しかし一方で、逆の議論もあります。インドの食品小売業界に対する外資参入を支持する人は、外国企業によって近代的なコールドチェーン輸送網が導入され、インドの食品流通システムが飛躍的に向上すると論じています。また、コンピュータ化された購買システムも導入されて、生産者と小売業者の間の直接供給ルートの開発に役立ち、農村地帯の雇用や収入を改善する可能性もあります。

現在インドで事業展開している大規模スーパーには、ビッグ・バザール、スペンサーズ・デイリー、バルティ・ウォルマート、リライアンス・フレッシュなどがあります。なかでもビッグ・バザールは、大量調達した日用品の大幅値引きで成長を牽引していて、インドの大都市から小さな町まで、広範に出店しています。スペンサーズ・デイリーも、初期参入組の利点を生かして、国内各所で大きな存在感を発揮しています。外資系では、イギリスの大手スーパー、テスコが初期参入組の1社でしたが、今のところ直営店は出店できていません。
インドの食品は、その文化と同様に、きわめて多様です。味覚や嗜好も地域によって異なり、各地域が独自の料理や食文化に誇りを持っています。インドの人々は多くがベジタリアンで、多岐にわたる野菜や豆類のほか、ロティなどの小麦パンや米を食します。ジャガイモ、トマト、タマネギは、インドの食生活でよく使われる食材であるため、政府は価格規制のために多大な労力を費やしています。よく食される肉類には、鶏肉とラム(子羊)があり、さらに沿岸部では、魚、エビ、カニといったシーフードも食生活に取り入れられています。牛肉と豚肉は、あまり食されていません。インドで主流を占めるヒンドゥー教とイスラム教が、それぞれの戒律で禁じているためです。当然ながら、インドの食品市場に参入する外資系企業は、これらの点を理解して品揃えを調整し、インドの大衆の味覚と嗜好に合わせる必要があります。

政府は現時点では慎重な姿勢を取っていますが、食品業界への外国直接投資に門戸を開くと決めれば、そのメリットが現実化するよう取り計らうことでしょう。より良いサプライチェーンのメカニズム、近代的な冷蔵技術、高度な食品流通システムなどが、インドの食品業界の全体的な水準を高めていくのに役立つでしょう。




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