このフード・レポートの内容は:

VOLUME 7
第10号


2016年10月 1日

このレポートは毎月発行で、ご登録された方にのみ配信されます。登録をご変更されたい場合は、このメールの最後に記載されているリンクにアクセスしてください。

インテリジェント・フード・レポートのコピーをお届けします!

弊社のインテリジェント・フード・レポートを毎月確実にお届けできるよう、 info@noon-intl.com をお使いになっている Eメールプログラムのアドレスブックに加えてください。

Hello Everyone,

皆さん、こんにちは。

北半球には秋がやってきました!私の好きな季節です。キリッとした涼風が吹き、カボチャや木々が橙や赤や黄色の彩りで目を楽しませてくれます。

米国の収穫シーズンはほぼ終了し、ホッとひと息つける時期です。今年はとても良いシーズンでしたが、グリーンピースだけは例外となりました。5月、6月が異常に暑かったため、収穫のシーズンが大幅に早まり、すごい速度で進行しました。グリーンピースの在庫は今も不足気味で、価格も堅調です。この問題を除けば、米国はトウモロコシも果物もすばらしいシーズンでした。スイートコーンは、質・量ともにきわめて良い状態となっています。加えて果物もすべて豊作となりましたので、不満を漏らす人はそうそういないことでしょう!

Noon Internationalは、10月16日から20日までフランス・パリで開かれるSIAL国際食品見本市を訪れる予定です。SIALは「食のインスピレーションをもたらすグローバルな展示会」とうたわれていますから、ガッカリさせられることはないでしょう。たくさんのサプライヤとお客様に、まもなくパリでお目にかかれるのを楽しみにしています!

次号までしばしの間、10月を満喫してください。美しい秋のお天気と自然の移ろいに目を向ける時間が皆さんにありますように。心の健康にきっと良いはずです。

Betty Johnson and the Noon International Team

CropVeggies アメリカ合衆国: 米国の スイートコーン のシーズンはまもなく終了です。中西部の加工業者はすでに生産を終了しました。シーズンが例年よりも早く始まったことから、終了も早くなりました。北西部の加工業者は10月半ばに終了するでしょう。全体として今年はどちらの地域も天候に恵まれ、今シーズンの スイートコーン は質・量ともに非常に良好と伝えられています。

ダイスカット用ニンジン の生産は、オレゴン州とワシントン州で今週から始まりました。良い収穫になっているとの報告です。

ジャガイモ の収穫は進行中ですが、コロンビア盆地地域で小ぶりな実が出ているそうですので、収穫量が減り供給が厳しくなるかもしれません。

米国の ベリー類 のシーズンは終了しました。 ブルーベリー は非常に良い年となり、オレゴン州とワシントン州で記録的な収穫となりました。メイン州では、今シーズンは雨不足だったにもかかわらず、 天然ブルーベリー が9,300万ポンド(約4万2,000トン)という史上最高の収穫量に達しました。

ミシガン州の チェリー も非常に良い出来でした。期待以上の収穫量で、良い品質となりました。

メキシコ: メキシコでは雨期が続き、 カリフラワー ブロッコリー の最盛期に遅れが生じました。とはいえ、予報によると、今後は雨が減り、日照が増えるとのことです。収穫の進み具合は改善するでしょう。

グアテマラ:ブロッコリー は非常に良いシーズンとなっていて、質・量ともに良好です。現在、グアテマラでは、 ブロッコリー オクラ 、それに少量の カリフラワー が生産されています。いずれも良好な条件に恵まれています。

ペルー: ペルーは涼しい日が続いたため、 マンゴー のシーズンが昨年よりも良くなると期待されています。開花が順調に進みましたので、収穫は11月に始まるでしょう。アスパラガスはシーズンが進行中です。

チリ: チリでは アスパラガス のシーズンが進行中です。

ヨーロッパ: ヨーロッパの 野菜 市場は今もなお不透明な状況です。冷夏と多雨の難しい栽培期となったため、ほとんどの 野菜 は供給が不足していて、市場に出回る量が限られています。 サヤインゲン の収穫は遅れていて、今ではほとんどが早霜の恐れに直面しています。ヨーロッパからの報告によると、 ジャガイモ は原料不足が生じ、加工業者が期待していた売上拡大の目標には到達しない可能性があるとのことです。

日本: 北海道に大きな被害をもたらした先月の台風の影響が今も尾を引いています。 トウモロコシ ジャガイモ ニンジン タマネギ をはじめ、北海道産のすべての 野菜 が品薄になるでしょう。これらの品目の多くを埋め合わせる供給元として、海外が模索されています。

タイ: タイの スイートコーン の供給は改善しつつあるようです。暑気と雨不足で、5月、6月、7月は供給が非常に厳しくなりました。とはいえ、8月に待望の雨が降ったため、やや正常化し、供給が改善しました。

パイナップル の加工業者は、年初来の悪天候に今も悩まされています。生産量は低くなる見通しです。

シーズンは今月から開始され、11月に最盛期となるはずですが、収穫量も品質も見通しは明るくありません。雨不足のため、実の成熟が非常に遅れています。

台湾:ライチ が品薄になっています。寒気と多雨に見舞われた昨冬の天候のせいで受粉がうまくいかず、20%しか収穫できないという不作に陥っています。次のシーズンは来年1月から始まりますが、今年よりは良い収穫が期待されています。

中国:

山東省:エダマメ の収穫は終了しました。質・量ともに良好で、価格も安定しているとのことです。 ブロッコリー のシーズンは今月末から始まるでしょう。

浙江省: エダマメの収穫は終了しましたが、一部の工場では ムキマメ を加工中です。浙江省は台風に見舞われましたが、 ブロッコリー カリフラワー は被害を免れ、今は植え替えが行われています。これまでのところ良好な状況です。 レンコン は、現在、収穫の最中です。収穫の条件、価格ともに引き続き安定しています。

福建省: 残念ながら台風で多数の工場に大きな被害が出ました。なかには、修理のために一時閉鎖を余儀なくされた工場もありました。 エダマメ の秋作分に深刻な被害が及んだだめ、収穫量は落ち込むでしょう。また、 オクラ も、最近の台風の影響で収穫が激減する見通しです。

 


A型肝炎の新たなケース


冷凍ベリー類といえば、通常は、毎日の食生活にフルーツを取り入れる、ヘルシーで便利でお手軽な方法だと思うものです。でも、先月報告されたA型肝炎の症例は、冷凍果物ですら有害物質のリスクがあることをあらためて知らせる事例でした。また、商品を買い付けるに当たって、メーカーの安全・衛生状況には極めて慎重にならなければならないことを再認識させられました。

米国食品医薬品局(FDA)は、この感染経路の可能性としてエジプト産の冷凍イチゴを調査していて、国際保健規則(IHR)に基づくエジプトの連絡窓口(NFP)と協力しています。

FDAは、9月末時点でA型肝炎の感染者が129人に上ったと報告しました。A型肝炎は、一般に糞便を介して感染する肝炎です。重度になることはありますが、比較的軽く2、3週間で治癒することもあり、典型的な症状としては腹痛や倦怠感などが挙げられます。A型肝炎の症例は、メリーランド州、ノースカロライナ州、ニューヨーク州、オレゴン州、ウィスコンシン州、ウエストバージニア州で報告されていて、入院が必要な重度の症例は47件ありました。

患者の大多数は、スムージーの全米チェーン店「Tropical Smoothie Cafe」でスムージーを飲んだ後、1カ月以内に症状が出始めたとしています。そのうち50人以上がイチゴの入ったスムージーを飲んでいましたが、これはすべてバージニア州での症例でした。原因となった可能性があるスムージーが販売された店舗は、エジプト産のイチゴを購入していました。Tropical Smoothie Cafeでは、全米の店舗から冷凍イチゴを回収しています。

今も調査は継続中で、具体的にどの過程で汚染が発生したかを見極める努力が続けられています。エジプトの農業省も、冷凍イチゴ業界の調査を開始しました。エジプトは、ペルシャ湾岸地域のイチゴ市場で圧倒的な地位を有しています。9月初旬までに行われた無作為抽出試験では汚染は見つかっていませんが、エジプトの輸出入管理公団と保健省も農業省と協力して、食品安全性の向上に取り組んでいます。



オーガニック農業の成長

オーガニックが、私たちの食のあり方に旋風を巻き起こしています!オーガニック食品は、過去わずか数年で健康食品のニッチ商品からスーパーの定番へと成長しました。ヘルシーな食生活についての私たちの考え方を変化させ、農業のあり方をも変えつつあります。オーガニックは、単なる流行語ではありません。ここ数年にわたる成長は2015年も継続し、オーガニックの売上高は前年比11%増の430億ドルに達しました。

この最新の統計は、過去10年近くにわたるトレンドの継承です。2006年から2015年の間に総売上高は2倍近くとなりました。2014年から2015年にかけての成長額は42億ドルで、2013年から2014年の成長にさらに輪をかけ数百万ドルという売上高を追加した格好です。米国では2015年に販売された全食品の5%がオーガニック食品でした。

オーガニックの野菜や果物に対する需要を追いかけるのは、決して容易ではありません。野菜と果物は、オーガニック市場で最大のカテゴリーで、売上高144億ドルを計上し、前年比10%以上の伸びを示しています。米国で販売されるすべての野菜と果物のうち13%がオーガニックです。しかし、厳密な規制が適用されるうえ、オーガニック農業の開始に当たってはしばしば多額の先行投資が必要になることから、サプライチェーンはオーガニック認証品の供給に苦心してきました。オーガニックの生産者に依存している企業、例えばAnnie's、Organic Valley、外食チェーン店のChipotleなどは、生産者がこの成長に付いていけるようにするための支援に投資しています。

米国農務省は、2016年時点で米国に1万4,540軒の認証農家または認証免除農家があったと報告しました。オーガニック農業は多額な費用がかかる可能性があるものの、農務省の調査に対して約78%という大多数の生産者が、今後もオーガニック農業を続けるか拡大すると回答しています。過去10年の数値に基づくのであれば、彼らの供給するオーガニック作物に対する需要は十分にあるでしょう。


食品廃棄物を削減するテクノロジー

食品廃棄物は世界的な問題になっていて、多くの国が近年、対応を強化してきました。フランスでは、まだ食べられる食品をスーパーが廃棄する際に適用される法律が制定され、イギリスでは、ふぞろいだったり形が崩れたりした野菜や果物を詰めた箱が割引販売されるなど、革新的なソリューションによって埋立地に送られる食品廃棄物がすでに大量に削減されてきました。そして最近では、この問題にテクノロジーが使われるようになっています。さまざまな立場の人が協調することにより、まだ食べられる食品がゴミ箱行きにならないようにするアプリが登場しているのです。

米国では、すべての食品の40%が食べられずに終わっています。毎日の食事も事欠く家庭が多数あることを考えると、とんでもない数値です。埋立地に送られる食品廃棄物の大半は、安全でありながら、見た目が良くないなど「不良品」とされる食べ物です。不格好なスクワッシュや色が悪いリンゴなど、スーパーに届く前に捨てられている食品の量を減らす努力は、食品が埋立地に送られないようにするうえで欠かせません。

イギリスでは「Too Good To Go」というアプリが、レストランから出される年間60万トンの食品廃棄物に2つのアプローチで取り組んでいます。ユーザーは毎晩、レストランから残り物の食品を注文するか、誰かほかの人のために食事を購入することができるのです。いずれも大幅に割引された値段です。このアイデアはもともとデンマークで発案されましたが、今ではイギリスとヨーロッパの他の国でも人気を博しつつあります。

もちろん、Too Good To Go以外にも、食品廃棄物の問題に対応しようとするアプリは存在します。スペインでは「Yo No Desperdicio」というアプリを介して、捨てることになりそうな余り物の持ち主が交換や共有をしています。米国では「Food Cowboy」というアプリが、小売店からは却下されてしまう欠点のある野菜と果物、それにパッケージ商品を、食品流通業者が慈善団体に寄付できるようにしています。食品とテクノロジーが融合して社会問題への対応策を見つけている、すばらしい事例です。




To optimize viewing of future e-mails, please add info@noon-intl.com to your Address Book.
Visit our Company Blog. | Subscribe to Noon's Intelligent Food Report | Update Contact Details | Unsubscribe.
Copyright © 2010 Noon International. All Rights Reserved.