このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 3
第 10号


2012年 10月 1日

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Noon Internationalのスタッフにとって、またしても忙しい 1カ月となりました。スタッフの多くが、中西部で大半を過ごし、顧客契約の処理状況の確認作業を行う一方で、南米へ出張したスタッフもいました。南米では、ペルーのリマで開かれた南米最大の農水産物の国際見本市「 Expoalimentaria Peru 2012」を訪れ、国内外から集まった食品や飲料を視察しました。見本市には、オーガニック食品、自然食品、フェアトレード食品も出展されていました。また、カムカム、ヤーコン、マカ、ゴールデンベリーなどの食品についても知識を深めることができました。そして、ペルーは世界最大のオーガニックコーヒーの生産国ということを知りました。皆さんは、ご存じでしたか? 見本市の視察やサプライヤとのミーティングで多忙を極めつつも、スタッフの 1人は週末に束の間の余暇を取って、バジェスタス島を訪れました。バジェスタス島は、ペルー環境省が保護する自然保護区になっています。パラカスの町から高速船で約 30分。島には、オタリア(アシカの仲間)やイルカ、フンボルトペンギン、オサガメなどが生息しています!

Ballestas Island Penguins
米国のスイートコーンの収穫が終わりに近づきつつあり、あらゆる条件から在庫は不足気味、価格は上昇傾向になることは明らかです。中西部の干ばつは、当初の予測ほどトウモロコシの加工に影響を及ぼしませんでしたが、市場は堅調です。これについては、以下のクロップニュースのセクションで詳しくお伝えします。南米ではアスパラガスの生産が始まりましたが、こちらもやはり困難な市場となる見通しです。


9月には、港湾労働者の労働組合である国際港湾労働者協会( ILA)と、港湾の経営者団体である米国海事連盟が、現行の労働協定を 90日間延長することに合意したことから、私たちは当面、難を逃れたようです。現在、この 2者は、労働規則や雇用方法の変更をめぐる交渉で対立しており、 ILAは、メイン州からテキサス州に至る広範なストライキの可能性をちらつかせています。もしもストライキが起きれば、 20フィートコンテナにおよそ 800ドル、 40フィートコンテナにはおよそ 1,000ドルの運送追加料が課されることになると、汽船会社各社は伝えています。 2者が合意に至ることを願いましょう。状況については随時お伝えしてまいります。

最後になりましたが、 Noon Internationalのファミリーに新しい仲間が加わったことをご報告させていただきます。
9月 11日にアルロ・フィリップ・ワトソン君が誕生しました! ご両親のジェイミーとチャドが、赤ちゃんを連れてオフィスに遊びに来てくれました。下の写真でご覧のとおり、アルロ君は、私たちのオフィスをあまりお気に召さなかったようです! 何はともあれ、ジェイミーとチャド、アルロ君の 3人に、ご多幸をお祈りしたいと思います!


Arlo Phillip Watson


CropVeggies

アメリカ合衆国北西部のエンドウマメ、サヤインゲン、スライス用ニンジンの収穫が終了しました。収穫量と品質は例年並みです。北西部のほとんどの加工業者は、10月中旬までにスイートコーンの収穫、生産を終了します。天候は、日中は晴れて暖かいのですが、夜の気温が下がっているため、収穫量は平均以下となっています。トウモロコシ市場は、引き続き堅調となる見通しです。北西部の収穫が平均または平均以下、中西部では夏の干ばつの影響で供給が不足しているためです。これまでのところ中西部のトウモロコシ加工業者からは、予算を約15~20%下回るペースとの報告が入っています。ダイスカット用ニンジンの収穫は、9月25日の週に始まりましたが、これといった懸念はありません。

2012年の北米のジャガイモ収穫量は2011年を約4,250万ポンド(約19,278トン)上回ると予測されていますが、フライドポテト用のジャガイモは、昨年よりも減少する見通しです。固体比重が小さく、品質が低下したため、回収率が下がったことが原因です。

北西部のブルーベリーのシーズンは終了しました。カナダ産ブルーベリーの品質が悪いこと、また北西部でも一部の生産者が供給を停止したことが、さまざまな報告で伝えられています。全体としては収穫は平均的で、価格は昨シーズンよりも下がっています。

ヨーロッパヨーロッパ南東部では夏の日照りで、多くの野菜と果物の生産が打撃を受けました。イタリアは、トマトの収穫減に見舞われるでしょう。酷暑と干ばつに続いて、シーズン終盤に雨が降ったことから、作物の品質問題がさらに悪化しました。セルビアのラズベリーは、多雨と日照不足の影響を受けています。Food Newsによると、セルビアの収穫量は2011年のシーズンに比べて40%減になると予測されています。

ベルギーでは、ジャガイモが引き続き品質問題を抱えています。

メキシコ雨季が終わろうとしています。中部の産地の状況は昨年の雨季ほど悪くはありませんが、プエブラ地方の収穫量は少なめでした。バヒオ地方、メキシコ中部の作物は来週に収穫が始まり、ブロッコリーとカリフラワーが増量すると予想されています。

グアテマラ:ブロッコリーの最盛期が続いていて、高品質の作物が出荷されています。

コスタリカコスタリカでは9月に大きな地震がありましたが、畑の作物や加工業者の設備には被害がなかったと伝えられています。

アルゼンチンオーガニックと通常農法のイチゴが、トゥクマン地方で収穫されていますが、特に問題は報告されていません。ブルーベリーは、10月に収穫開始の見通しです。

ペルーペルーでは、アスパラガスのメインシーズンが進行しています。グリーンアスパラガスは、またしても供給不足となりそうです。例年よりも暖冬で、加工業者いわく春のような天候だったことから、花が早くに咲いてしまったため、収穫量は昨年比20~30%減と予測されています。アスパラガスの収穫は、序盤は少なめの量でしたが、10月半ばまでにはピーク量に達するでしょう。品質は平均的です。生鮮市場が高値を付けていて、これが冷凍加工業者の間にも競争を生み出しています。この結果、今シーズンは冷凍アスパラガスも値上がりしています

ある加工業者が、生鮮市場向けのブルーベリーの栽培を開始するそうで、シーズンは9月と10月となるようです。この時期は、米国とカナダでは収穫後、チリとアルゼンチンでは収穫前に当たるため、好タイミングといえます。

アボカドのシーズンは終了し、質・量ともに良好と伝えられています。

チリグリーンアスパラガスの収穫が9月第3週に始まりました。雨の少ない暖冬からそのまま春に突入したと伝えられていますが、チリはペルーに比べると影響が少ないようです。収穫量は良好と予測されています。現在は少量の出荷ですが、10月中旬から下旬までには生産がピーク量に達し、12月いっぱい続くでしょう。チリは、生鮮市場からのプレッシャーに加え、ペルーの収穫減、さらに世界的な需要増によるプレッシャーを受けています。こうしたことがすべて、チリ産の価格上昇に結び付いています。

中国 浙江省のミカンが成熟期に差しかかっていて、栽培状況は良好です。収穫は10月末に開始の予定です。カリフラワーは、現在植え付けが行われていて、順調に進行しています。ブロッコリーは、作物のほとんどが台風と雹(ひょう)で駄目になってしまいました。質・量ともに昨シーズンを下回ると予測されています。コマツナの収穫は、これまでのところ順調です。ムキマメの加工が9月初めに開始され、9月末まで続きました。原料価格は、昨シーズンに比べて平均10%安でした。

山東省では、ニンニクの植え付けが9月末に開始され、10月いっぱい続きます。ピーマンは加工が行われていて、質・量ともに良好です。ゴボウは現在、種蒔きが行われています。

福健省では、オクラの収穫が進められていて、品質も価格も例年並みです。10月は秋作のエダマメの加工が行われます。



安全性が一番高い食品生産国は?

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飽食の時代。私たちは、世界各地から食品を輸入し、さらに幅広い品種の生鮮食品を栽培して、豊富な選択肢で消費者のニーズを満たしています。米国のスーパーマーケットの棚には、世界中の食品がずらりと並んでいます。生鮮食品売場はエキゾチックな野菜や果物で溢れているので、そんな新しい食材を使って日頃の食生活にバラエティーを加えたり、新しいレシピに挑戦してみようかなという気持ちになります。

しかし、はたして安全に消費できる食品を私たちは購入しているのでしょうか。そんな思いから、世界で最も安全な食品生産国と見なされている国について調べてみたところ、驚くべき結果が分かりました。

複数の調査研究で、オーストラリア、デンマーク、イギリス、フランスといった国が、世界で最も安全な食品の生産国とされています。米国は、確かに世界で最も食品の信頼性が高い国のひとつではありますが、CBSニュースの記者、ビル・ウィテカー氏によると、「通信簿にはバラつき」がありました。毎年、米国では人口の約25%が、食べた物が原因で病気になっています。一方、イギリスやフランスの数値は、それぞれ2%、1%という低さです。その大きな理由として、これらの国では食品生産がはるかに小規模で行われており、地元で生産していることが挙げられます。小規模生産ということは、農薬や化学物質にあまり頼らずに、作物の疫病を防いでいることを意味します。また、地元での生産を通じて、今も変わらず、昔ながらの伝統的な農法による作物の品質確認が行われ続けているのです。

デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧諸国も、食品安全性のトップにランク入りしました。北欧諸国政府の正式な協力機構となっている北欧閣僚会議では、食品安全性分野で力を合わせて対応策を見つけようとしています。例えば、北欧諸国では動物に起因するサルモネラ感染症がきわめて少ないのですが、これは、動物とその飼料のサルモネラ菌を抑制する規制と広範な体制が、各国の協力を通じて確立しているためです。さらに、デンマークなどの国では、他のEU諸国の基準と比べてもはるかに厳格な食品安全性の関連法が施行されています。デンマークの食品業界では、大規模な研究開発努力に加え、生産者コミュニティと政府、業界間の共同プロジェクトを通じて、高い水準を実現しています。1995年以降続いている「デンマーク・サルモネラ行動計画」のようなプロジェクトが、生産チェーンのあらゆる段階にわたる安全対策を可能にしています。さらにデンマークでは、農場内でのミクロレベルの制度を通じて、動物感染症のまん延を防ぎ、農薬と獣医薬の使用を減らすための対策が奨励されています。また、レストランやバーでは、消費者に対して、生産段階の状況、衛生管理、食品の貯蔵保管に関する情報が含まれ、食品の生産・加工・販売業者が負う説明責任を示したポスターを掲示することが義務付けられています。
食品生産における厳格な保護基準は、消費者の安全を保証するために重要です。世界的に食品安全性を確保する最善策のひとつは、すべての国の間で、有効な対策と失敗例の双方について、情報を共有・交換することだと思います。




アスパラガスに抜群の健康メリット

過去20年にわたって世界各地で生産量が大幅に増えたアスパラガス。栄養価の高いアスパラガスは、特に近年になって、たくさんの健康メリットがある野菜として認知されるようになり、葉酸、カリウム、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維のほか、タンパク質まで豊富に含んでいることがわかっています。1カップ分のアスパラガスには、植物繊維3gとタンパク質4gが含まれていて、さらにアスパラガスに含まれる消炎効果のある栄養素と抗酸化物質は、2型糖尿病と心臓病のリスクを減らすと言われています。


アスパラガスに含まれる葉酸は、新生児に起こる先天性異常の発症率を下げるとされてきました。神経管閉鎖障害(NTD)は、先天性異常のなかでも発症率が高い病気のひとつで、米国内だけでも1,000人に1人の確率で発症しており、多くの女性が自分の妊娠にまだ気づいていない、受胎後1カ月前後の時期に起こります。『International Journal of Epidemiology』に発表された2010年の研究では、過去の葉酸摂取量とNTDの関係を調べた結果、「控えめに見積もっても、葉酸の摂取強化により、NTDの発症および死亡症例のうち46%が回避できる可能性がある」と指摘しています。


また、アスパラガスが、がん予防に役立つ可能性を示唆する証拠もあります。アスパラガスに特に豊富に含まれる有効成分のひとつが、グルタチオンです。グルタチオンは、細胞の解毒作用という点において、細胞や酸のなかでも最も強力な非タンパク分子です。アスパラガスは、他のどんな野菜や果物と比べても、グルタチオンの含有率が最高なのです! オハイオ州立大学のゴードン・ワードロー栄養学教授は、カリフォルニア州アスパラガス委員会のウェブサイトに寄せて、グルタチオンの健康メリットを次のように記しています。

  • きわめて毒性の高い過酸化物質やその他の高エネルギー・高酸化物質を分解するために細胞が用いるプロセスにグルタチオンが関与し、それらの有害物質が細胞膜や遺伝物質(DNAなど)、その他の細胞構成要素を破壊するのを防ぐ。また、グルタチオンは、破壊されたDNAの修復プロセスにも加わる。
  • 体内の発がん物質を結合させ、廃棄物として除去するのを助けることができる。
  • 免疫機能に関与する。
  • ビタミンCとEをリサイクルして活性型に戻し、この過程で白内障の進行を抑える可能性がある。


 


付け合わせや炒め物といった一般的な料理以外にも、アスパラガスのレシピはたくさんあります。お好みのパスタに混ぜたり、オムレツに入れたり、冷たいアスパラガスをサラダに入れたりしても、おいしく食べることができます。おいしくてヘルシーなアスパラガスを、存分に楽しんでください! ボナペティ(召し上がれ)!


炭酸飲料禁止条例、ただし「& Big Gulp」は対象外!


ニューヨーク市に炭酸飲料の禁止条例が!? 正確に言うと「禁止」ではありませんが、ニューヨーカーが購入、注文できる甘い飲料に変化が起きることは間違いないでしょう。5月にマイケル・ブルームバーグ市長は、甘味料に砂糖を使用した飲料で16オンス(約473ml)を上回るすべての飲料の販売禁止計画を提案しました。そして9月13日、ニューヨーク市の保健委員会が、この計画を賛成8票、反対1票の多数決で承認したのです。ニューヨーク市では5年前、市内の全飲食店を対象に、部分水素化植物性油脂やその種のスプレッド(マーガリンなど)の使用を禁止していました。

俗に炭酸飲料禁止条例と呼ばれているこの条例では、8オンス(約236ml)あたりに含まれる熱量が25カロリー以上の飲料は、16オンス(約473ml)までしか販売できません。ただし、ビールや果汁70%以上の飲料は除外されます。この条例の対象には、市内のすべての飲食店、屋台、スポーツ競技場、映画館、ファストフード店が含まれます。食料品店とコンビニエンスストアは対象外のため、セブンイレブンが販売している巨大カップの炭酸飲料「Big Gulp」は当面、禁止を免れました。

この条例の背景には、ニューヨーク市の成人の60%、児童の40%が肥満という事実があります。ブルームバーグ市長は、次のように述べています。「6カ月後には、ニューヨーク市は今までよりも健康的な場所になるでしょう。当市が導入した甘味飲料の政策は、肥満対策としてあらゆる政府がこれまでに講じた対策のなかでも最も大きな一歩といえます。これにより、人命が救われるでしょう」。この新しい政策には、批判がないわけではありません。ニューヨーク・タイムズ紙が行った最近の世論調査では、この政策を支持した人はわずか36%で、60%近くが反対を表明しています。

実際のところ、市民は今後も好きな物を飲むことができるようです。この政策には抜け道があり、1人で炭酸飲料を32オンス(約946ml)飲みたければ、16オンス(約473ml)を2個買うことができるのです。対象となる販売店は9月から6カ月以内に、規制に準拠することが求められ、9カ月後には違反業者に対して罰金が科されるようになります。ニューヨーク市が体重過多の市民の医療費につぎ込む金額は、年間40億ドルに上っていると報告されています。しかしながら、この条例は、政府が市民の消費内容の選択にどこまで介入すべきなのか......という疑問を投げかけることになりそうです。




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