このフード・レポートの内容は:

VOLUME 2
第10号


2011年10月1日

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Hello,

窓の外に広がる青空に爽やかな風。木々の葉が少しずつ赤や黄色に色づき始め、秋が近づいています。そして、米国北西部の収穫もほぼ終わりを迎えようとしています。先週、ワシントン州東部とオレゴン州では暖かい日が続いたために、作物がコブ状になり、多くの加工業者が作付けした畑を断念せざるを得ない事態となりました。これは確実に、トウモロコシ市場をさらなる逼迫状況へと追い込むことになるでしょう。この地域のトウモロコシの収穫まで、残すところわずか2~3週間となった今、加工業者は、トウモロコシ畑に早霜が降りないことを願うばかりです。 

Noon Internationalでは、スタッフがみな非常に多忙な日々を送っています。今シーズンは、収穫期の出張がかつてないほどに立て込みました。中国やタイでは天候により多くの作物が被害を受けるなど、世界各地の農作状況が厳しいことから、お客様の多くが、品質や数量を懸念して、米国や南アメリカのサプライヤ訪問を希望されていたようです。困難なシーズンであることは言うまでもありませんが、Noon Internationalは、常にチャレンジ精神をもって対応いたします!

最近、出張で訪れたグアテマラは、日中は快晴に恵まれ、夜になると雷雨という天気でした。ちょうど国政選挙が行われていた週末だったこともあり、さまざまなイベントが目白押しで、大いに盛り上がっていました。ただし、飲酒を除いて……。グアテマラでは、メキシコと同じく、選挙期間中はアルコール飲料の販売が禁止されます。このグアテマラの制度には、同行したお客様もガッカリされていたようです。 私自身は、グアテマラを訪れるたびに、現地の農業に感心してしまいます。グアテマラを訪れたことがない方も、一見の価値ありです。グアテマラは険しい山国なので、あらゆる作物を山の斜面で栽培しているのです。曲がりくねった道を車で進んでいくと、信じられないほど急な斜面を歩いて登りながら収穫している人々の姿を目にします。こうした畑で作業をするには、どれだけの筋力と敏捷性が求められるのか想像するだけで驚嘆してしまいます! 「グアテマラ産」とラベル表示された冷凍ブロッコリーを買うたびに、現地の人たちの労力に心から感謝せずにはいられません。

今月は、皆さんにお知らせしたいうれしいニュースが2つあります。ひとつは、Noon Internationalのスタッフ、ブライアン・ナイキストが国際ボランティア活動機関「ピースコー」の隊員に選ばれたこと。パラグアイに赴任して、農業発展のために現地の人々と一緒に働きます。また、私たちもブライアントと密接に、その経験を共有していく予定です。今後、インテリジェント・フード・レポートでもお伝えしていきますので、ご期待ください。   
そして、もうひとつのニュースは、スタッフのチャド・ワトソンが10月1日(土)にジェイミー・スートさんと結婚することです。スタッフ一同、ブライアンとチャドの新生活を応援し、幸運を祈っています!

Lily, Betty, and the Noon International Team

 

 

CropNews

CropVeggies

アメリカ合衆国
米国農務省(USDA)のデータによると、米国のスイートコーンの生産量は前年比2%減、グリーンピースの生産量は昨シーズン比16%減となっています。グリーンピースは、供給逼迫を受けて、価格が高騰しています。スイートコーンの収穫と加工は、現在も進行中です。ワシントン州とオレゴン州では9月半ばに暖かい日が続いたため、作物がコブ状になり、一部の加工業者は作付けした畑を断念せざるを得ない事態となりました。これは確実に、トウモロコシ市場をさらに逼迫状況へと追い込むことになるでしょう。収穫は、10月中旬から下旬まで続く見通しです。中西部のスイートコーンの生産は、終わりを迎えつつあります。ミネソタ州のほぼ全域で9月半ばに霜が降りたことから、残っている畑の今後の栽培と収穫は、一部、難しくなるおそれが出てきました。 

インゲンマメの収穫はほぼ完了し、ほとんどの業者は質・量ともに平均水準を維持しました。

North American Potato Market News社によると、今年、加工用ジャガイモの作付面積は、9.9%増となり、需要は高く、市場も堅調です。 

北西部のベリー類の収穫は、終わりに近づいています。加工業者によると、今年のベリーは寒冷多雨だった春の影響を受けて小さめですが、量は平均的で、質は昨シーズンよりも良いと伝えられています。需要、価格ともに高水準です。

クランベリーは、史上2番目の収穫量になる見通しです。マサチューセッツ州では、好天に恵まれ、受粉が促されました。豊作が期待されていることから、クランベリーの価格は低水準で推移しています。

寒冷多雨の春は、ワシントン州の洋ナシの収穫を遅らせたうえに、現在収穫中の果実が小ぶりなサイズになるという影響を与えています。  

 

カナダ
雨が多く涼しい日が続いたため、天然ブルーベリーの収穫は遅れて開始されました。収穫量は平均的となる見通しで、価格も安定しそうです。

ヨーロッパ
今シーズン、オランダとポーランドでは、タマネギが豊作の見込みです。ポーランドでは、昨シーズンに比べ約30%増の生産量と予測されています。

ベルギーは、インゲンマメの収穫に苦戦しています。雨と低温の影響を受けて、マメがあまり成熟していないことが原因です。現在、収穫量15%減という見通しになっています。   
ヨーロッパのグリーンピースは、収穫がやや少なめになると予測されていましたが、実際には目標値に達し、価格も安定しています。

ジャガイモは、ベルギーで昨シーズンを上回る収穫量が予想されており、オランダでも大きく実っています。全体としてヨーロッパのジャガイモは、質・量ともに良好で、輸出市場でも競争力のある価格を付けると見られています。

メキシコ:
メキシコでは、7月から9月の雨季に降った雨が、平均降水量の33%未満という状況でした。そのため、ブロッコリーが黄色くなったり、頭部が大きくなりすぎたりするなど、品質上の問題が生じています。9月第1週に一部で霜が降りましたが、作物への被害はごくわずかに留まったようです。ブロッコリーとカリフラワーの納品状況は、この時期としては正常通りに行われています。

グアテマラ:
グアテマラでは、良質なブロッコリーの収穫が続いていますが、収穫量は例年をわずかに下回っていると見られます。

チリ:
アスパラガスのシーズンが、徐々に始まりました。暖かい日が続いたため、アスパラガスは順調に芽を出しました。ほとんどの加工業者が、10月第1週までにフル稼働になることを期待しています。世界的な需要を受けて、供給は非常に逼迫しています。

ペルー
アスパラガスの収穫に好都合な晴天が続いているとの報告が寄せられています。収穫は1~2週間遅れで始まりましたが、量は平均的です。
ペルー北部の生産地に比べ、栽培により適したペルー南部の方が、高い収穫量を上げている模様です。チリと同様に、世界的な需要増のため、すべての加工業者でアスパラガスが売り切れ状態となっています。
収穫は、1月中旬から下旬まで続く見通しです。

アルゼンチン
アルゼンチンの冷凍ブルーベリー輸出量は、今シーズン、13%増になると伝えられています。

オーストラリア:
オーストラリアでは、寒冷多雨の影響を受けて、ブルーベリーの収穫が通常よりも遅く開始されました。チチュウカイミバエ発生の懸念があることから、日本は、オーストラリア産生鮮ブルーベリーの輸入を禁止しています。  

 

中国:
これまでにもお伝えしてきたとおり、中国では、過去1年にわたって厳しい状況が続いています。すべての農作物が、母なる自然の影響を受けてきました。今は大豆の秋作の時期ですが、暑気と乾燥のため、サヤの実りが小さくなっています。エダマメのむき豆は、豆が小さいうえ、ひと房に入っている豆の数も少ないことから、生産コストが高騰しています。ほとんどの農家では、エダマメをより高い価格で生鮮市場に売り込んでいます。
アスパラガスとホウレンソウは、どちらも供給不足で価格が高騰しています。
ブロッコリーとカリフラワーの収穫は、11月に始まる見通しです。
食品価格は、8月に13.4%上昇しました。

FoodSafety

クマさんボトルに要注意!

米国で消費されるハチミツの3分の1が密輸されているなんて、あり得るのでしょうか。まるで、犯罪ドラマか小説のような話……。しかし、決してウソとも言い切れないかもしれません。アンドリュー・シュナイダー氏が食品安全に関する米ウェブサイト「Food Safety News」の記事を執筆するにあたり行った広範な調査によると、極めて大量のハチミツが、中国やインドなどの国から米国に輸入されていることを示す記録証拠があるというのです。これらのハチミツは、抗生物質、重金属汚染、粗悪品といった懸念があることから、EU加盟27カ国すべてで禁輸措置が取られています。このため、「Food Safety News」の執筆者アンドリュー・シュナイダー氏をはじめ多くの人が、米国は、他の先進国のほとんどで禁止されている製品の「ゴミ捨て場」になっているのではないかという疑念を抱くようになりました。
2001年、米国は、中国メーカーがハチミツ原産地の隠蔽に用いる違法手段や品質懸念に対応するため、中国からの製品に対して高い関税を課すに至りました。同年、中国では、腐蛆病(ふそびょう)を撃退するため、養蜂業者が蜂の巣に抗生物質を散布しています。さらに、中国の養蜂場では、鉛で溶接したドラム缶にハチミツを貯蔵するというプロセスを日常的に行っています。一方、インドでは、同国の輸出検査協議会が行った検査で、ハチミツの輸出品から362個のサンプルを取得してテストしたところ、サンプルの23%から鉛反応と少なくとも2種類の抗生物質が検出されました。また、インドからは、生産量の少なかった年でさえも、国内生産を上回る量のハチミツが輸出されています。こうした事実を踏まえると、中国のハチミツがインドに持ち込まれ、そこから米国などに販売されることで、法外に高い関税を回避している可能性が考えられるのです。
ハチミツに含まれる花粉を検出して、そこからハチミツの原産地を追跡する試験方法がありますが、残念ながら、こうした試験は非常に珍しく、極めて高価なのが現実です。アメリカでは、この種のDNA試験を実施できる唯一の機関は、テキサスA&M大学にあるラボのみとなります。そのうえ、こうした試験は100%確実というわけではなく、最新のハチミツ加工工場を有する中国の生産業者であれば、ハチミツを濾過して花粉の痕跡を取り除くことも可能なのです。

ハチミツに詳しい多くの専門家は、米国食品医薬品局(FDA)はハチミツの原産地を突き止めるための機器や検査機能を持っていないため、粗悪品を発見することを望まず、見て見ぬふりをしているのだろうと考えています。食品安全近代化法の追加予算を得ることができれば、FDAもハチミツの不法輸入を取り締まれるようになるかもしれません。それまで、あの小さなクマ型ボトルに入ったハチミツに、どんな種類の花粉が含まれているのか、知る術はありません。

 

EatHealthy

苦みも、お忘れなく

ゴーヤ(ニガウリ)が体に良いという研究結果が広く知られるようになり、消費者の間で、その人気が復活してきました。ニガウリは、その名のとおり非常に苦く、世界で最も苦い野菜と呼ばれてきました。アジア、アフリカ、カリブ海諸国などの熱帯地域、さらに南アメリカ全土で栽培されていて、突起のある外皮と細長い特徴的な形がトレードマーク。長さは6~30cmになります。まだ青い実の状態か、黄色くなり始めた頃合いで食されるのが一般的です。ニガウリは熟すほどに苦味が増し、とても食べられたものではありませんが、種を包んでいる内側の仮種皮の部分だけは甘味を増していきます。ですから、成長のタイミングに関わらず、一部分だけでも食べることができる野菜なのです!
生で食べることもできますが、調理して食べることが多く、アジア各地にニガウリを使ったおいしい料理のレシピが数多くあります。とりわけ沖縄料理に欠かせない食材ですが、最近では沖縄に限らず日本全国で食されるようになりました。中国では、炒め物、スープ、お茶にするほか、ビールを苦くするための隠し味として使われることもあるようです。長寿国である日本のなかでも特に突出している沖縄の長寿の秘密と言われることもよくあります。薬として使われるほど体に良いニガウリ。その秘密はどこにあるのでしょうか。これについては、近年、研究で大きな注目を集めており、ニガウリの栄養パワーに関する驚きの事実が次々と明らかになっています。
ニガウリには、とてもヘルシーな成分が多く含まれていて、抗マラリア活性、心臓病や糖尿病の予防、抗がん物質などと関連付けられる成分が確認されているほか、ラボテストではHIV感染患者の健康改善に役立つ可能性さえも示唆されています。しかし、なかでも最も有望視されているのは、2型糖尿病の治療でしょう。これまでの研究では、血糖値を下げる効果や、糖尿病患者のインスリン分泌を促進するために、グルコース(ブドウ糖)を正常に細胞内に取り込めるようにする力がニガウリにあることが確認されています。  

また、ニガウリは、ビタミンCがとても豊富なほか、さまざまな植物性栄養素を含んでいます。これらの成分については、今も研究が進められていて、ニガウリの栄養価が高い理由を突き止める努力が続けられています。ニガウリの体に良い理由が解明されているかどうかにかかわらず、オススメの健康食品として認められた食物であることは事実です。みなさんも、早速お試しください!

Bitter Mellon
     
Facts

タイの豪雨、スイートコーンに打撃

今年、タイでは例年より1カ月早い4月に雨季が訪れ、降雨量も上回ったことから、スイートコーン産業に大きな影響を及ぼしました。多くのスイートコーン生産地があるタイ北部では、ダムが貯水容量の限界に達し、適宜、放水を余儀なくされたため、下流の大規模なスイートコーン生産地帯に洪水をもたらしました。高台にあり無傷のままシーズンを切り抜けた生産地帯もいくつかはありましたが、加工業者のなかには、予定していたスイートコーンが全滅してしまったところもあったようです。正確な被害の規模は分かっておらず、雨が止み、氾濫した水がはけるまで、状況を把握するのは難しいでしょう。雨は10月まで続くと見られています。   

この雨は、タイのインフラにも影響を与えています。道路、電気、水道までが、継続的な雨と洪水によって被害を受け、スイートコーンを加工工場に輸送することも極めて困難な状態に陥っています。タイでは、年間を通じてスイートコーンが栽培されており、畑によってさまざまな栽培段階にあるため、被害状況を正確に見極めるのは非常に難しいでしょう。

10月から12月は、タイの農閑期に当たります。本来であれば農閑期に販売される作物が洪水の被害を受けたことから、今年は例年よりも早く農閑期が訪れそうです。この洪水がタイのスイートコーン産業にもたらす長期的な影響も、見通しが付いていません。できるだけ早く、再び植え直す農家も、一部見られるかもしれませんが、多くの農家は、涼しい気候に適した、より高値の付く作物に切り替える可能性が高いと思われます。タイの現況により、洪水で失われたタイの生産分を埋め合わせるべく、米国をはじめ世界各地の缶詰業者に負担がかかるのは必至といえます。

Corn Field Flooded in Thailand

ご存じですか?

カボチャは南アメリカが原産。実の90%が水分で、重さ400~500gのものから、1個で500kgを超えるものまで、大きさはさまざまです。これまでの最高記録は、なんと821kg! カボチャは果菜類に分類され、カリウムやビタミンAが豊富です。また、シミやそばかすを消したり、ヘビに咬まれた時の応急処置として用いられていたこともあるようです。

 


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