このフード・レポートの内容は:

VOLUME 1
第11号


2010年11月1日

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Hello,

キャンディはもうたくさん! ハロウィーンがようやく終わって、ホッとしています。私たちシアトルオフィスでは、ハロウィーンをとことんやり尽くし、キャンディを食べ過ぎてしまいました! 次なるホリデーはサンクスギビングですが、今度は七面鳥やスタッフィングやパイなど、はるかにきちんとした食事になるでしょう! アメリカのサンクスギビングは、1621年、ヨーロッパからの最初の入植者がマサチューセッツ州プリマスの冬を生き抜いたのを記念して祝われています。当時のトウモロコシやジャガイモの収穫は、私たちの今日の収穫量に比べると、ちょっと少なかったことでしょう! とはいえ、その地域に住んでいたアメリカ先住民の助けを借りて、最初の入植者たちは厳しい冬を生き抜き、初めてのアメリカのサンクスギビングを祝ったのです。

冬と言えば、私たちのいる地域では、今年はどう見ても早い「冬将軍」の訪れがありそうです。暗くて寒くて湿っぽい、おそらく雪さえもある典型的な北西部の冬になるでしょう。今年はラニーニャの年ですから、ここワシントン州の予報はどれを取っても、寒くて雪の多い冬となっています。ラニーニャの年は、海水の温度が例年よりも下がるため、大気の温度が下がり、夏の降水量が増加します。米国では、南東部の冬が例年より暖かくなる代わりに、北西部は例年よりも寒くなります。シアトルオフィスでは、雪の可能性をひどく嫌がっているメンバーもいれば、今からスキーやスノーボードのエッジを磨いて、とびきり上等な雪山のシーズンを待ち望んでいるメンバーもいます。

ありきたりなことを言うようですが、今月は少し時間を割いて、自分に与えられたものを思い、そのすべてに感謝したいものです。「感謝の姿勢」がある人のほうが、幸せで健康な人生を送れると言います。私が個人的に感謝したいのは、大学を最近卒業した末の息子が初の仕事にありつけたこと(やった!)。そして、Noon Internationalの全員に代わって、すばらしいサプライヤとお客様の皆様に、心から感謝を申し上げます。サンクスギビングをお祝いする皆様には、すばらしい祝日となりますように。そして、サンクスギビングの習慣がないという皆様には、忙しい毎日のなかにもふと立ち止まって、感謝したいすべてのことに思いを馳せる時間が訪れますよう、お祈りさせていただきます。


Lily and Betty

 

 

CropNews

CropVeggies

アメリカ合衆国: ワシントン州の多くの地域では、10月第2週に軽い初霜が観測されました。米国農務省によると、作物の被害はほとんどないとのことです。リンゴの収穫は、霜が大きく広がらないかぎり、11月初めまで続くでしょう。現在、グラニースミスとレッドデリシャスの2種がヤキマ渓谷で収穫されています。ワシントン州とオレゴン州の遅いナシの収穫も続いていますが、ほぼ収束に向かいつつあり、11月までにはすべて終了するでしょう。

ワシントン州、アイダホ州、オレゴン州のジャガイモの収穫は継続中ですが、オレゴン州では冬の訪れより前に気温が下がったため終了しつつあります。ワシントン州のジャガイモの収穫は、ベントン郡とワラワラ郡で続いています。10月第3週の時点で、アイダホポテトの収穫は、すべての地域で完了率が少なくとも85%に達していました。収穫の状況は、どの地域でも全般に良好です。11月に入ると霜が懸念材料となるでしょう。

FieldOnions
Yellow Onions Ready for Collection

ワシントン州のスライス用ニンジンの生産は終了し、ダイス用ニンジンの生産も11月初めまでには終了の見通しです。収穫量、品質ともに平均的で、良いシーズンとなっています。

ワシントン州、アイダホ州、オレゴン州の秋冬の貯蔵用タマネギの収穫は、そろそろ終わりです。農務省によると、アイダホ州の収穫は95%完了しました。オレゴン州のタマネギ生産者のなかには、10月半ばまでに収穫をすべて終えたところもありました。タマネギのほとんどの品種に対する需要は、ワシントン州、オレゴン州で堅調と報告されています。アイダホ州の生産農家と加工業者によると、中サイズのイエローオニオンとホワイトオニオンの需要が通常よりやや多く、取引市場での価格とタマネギ製品の価値の上昇につながっています。

ジュースとワイン用のブドウの収穫は、ワシントン州では10月半ばにピークを迎え、11月に終わる見通しです。オレゴン州のブドウの収穫は、ほとんどの郡で今ちょうど始まろうとしているところです。

2010年の米国のクランベリー収穫量は前年比6%増になると、農務省では見積もっています。2009~2010年市場からの繰り越し品があるため、今年の冷凍クランベリーの価格は下がるでしょう。

オハイオ州のエダマメ収穫は、良好な天候に恵まれ、上々の出来高で終了しました。今年はシーズンを通して、除草剤や殺虫剤がまったく使われませんでした。

カナダ: カナダからの報告によると、ジャガイモの収穫は10月に全般的に好転しました。アルバータ州では不作の予測がありましたが、9月後半の2週間にわたって雨が降ったことから、ラセットバーバンク種がよく実りました。これにより、供給が逼迫気味の加工市場では、カナダからのジャガイモを一部使えることになるでしょう。

ブリティッシュコロンビア州では、雨によるジャガイモと野菜の被害が見られています。同州最大のジャガイモ生産者であるSchoutenは、最大30%、金額にして200万ドルの損失を報告しています。ビーツ、ニンジン、ジャガイモの種芋にも大きな被害が出ています。1920年以降で最悪のシーズンだと言っている農家もあるほどです。

ニュージーランド: 今年のニュージーランドは、冬から春にかけて過去50年で最も寒い天候となり、様々な作物に影響が出ています。虫媒授粉に頼る作物は、例年よりも不作となることが予想されています。キウイフルーツ生産は、一部を人工的なミツバチ授粉にしており、2010年の収穫量は2009年よりも少なくなると見られています。この結果、キウイの加工業者は、原料確保のプレッシャーにさらされる恐れがあります。

現在の冷害は、ニュージーランドの生鮮食品に少なくとも12月までインフレ影響をもたらすと、ニュージーランド・ヘラルド紙は報じています。ニュージーランド産の生鮮ブロッコリーの平均価格だけでも、49.5%上昇しています。10月半ばには天候が改善しましたが、雨が戻れば、病害やカビの問題が発生するかもしれません。

オーストラリア: オーストラリア農業・漁業・林業省によると、「イナゴの大量発生がニューサウスウェールズ州、南オーストラリア州東部、ビクトリア州北部で10月に拡大した」とのことです。イナゴの幼虫駆除のため、薬剤の空中散布が続けられています。

チリ: チリでは、アスパラガスの収穫と加工が進行しています。今シーズンの天候は例年より涼しく、収穫量は約25%の減少です。

グアテマラ: 10月初めにグアテマラを見舞った豪雨により、ブロッコリーの収穫量が例年以下に落ち込みました。ブロッコリー生産は、雨季が収束する11月から12月にかけて、通常のレベルに戻ると予測されています。

メキシコ: ブロッコリーとカリフラワーの生産が続いており、製品は主にバヒオ地方から入ってきています。10月の間はおおむね晴れの日が続き、時おり小雨が報告された程度でした。

タイ: タイの北部と中部では、モンスーンのシーズンに大規模な洪水が発生しました。モンスーンのシーズンは、一般に11月前半まで続きます。この地方にあるスイートコーンの主な生産地が被害を受けましたが、その規模は今のところ分かっていません。南部のパイナップル生産地は、洪水による影響を受けていないとのことですが、モンスーンの豪雨が今後も続けば状況は変わる可能性があります。

中国:中国のトマト加工業界では、原料供給が昨年に比べて大きく落ち込んでいます。主な原因は、例年に比べ栽培期の天候が涼しかったためですが、加工業者のなかには、原料供給の総量を600万トンと低く見積もっている業者もあります。昨年のトマト収穫量は850万トンを上回るレベルでした。中国のトマト業界は、収穫のほとんどを手作業に頼っています。

GreenWetTomato
Wet Cool Weather Negatively Affected Chinese Tomatoes

中国の非都市部全体に起こっている労働力不足により、中国の農業は、高いコスト効果を維持しながら収穫・加工する能力に影響を受けています。都市部の工場では、例えば北京で最低賃金が年20%も上昇していることから、地方の労働者が高賃金を求めて都市部の工場へと向かっています。非都市部の工場の多くは、日々の操業に必要な労働者を単純に確保できていません。

中国南部では、幾度にも及んだ集中豪雨と台風により、8月の大豆の収穫が深刻な被害を受けました。10月下旬時点で台風メギ(台風13号)が福健省に上陸すると見られており、大豆の収穫をさらに困難にする見通しです。一部の生産者では、被害の規模を最大70%と見積もっています。

 

          

 

FoodSafety

 

「無農薬」は現実的なオプション?

コスト上昇と労働力不足、それに不景気で消費が停滞しているのを受けて、世界各地の農家が、作物の新しい販売方法を常に探し求めるようになっています。過去10年ほどの間にオーガニック農業は、エンドユーザーの価値認識を高め、利益率を拡大する方法として注目されるようになりました。けれども、オーガニック農業の成長とともに、それにまつわる規制環境も成熟してきました。今では、米国農務省(USDA)の全米オーガニックプログラムからオーガニック認定を受けようとするのであれば、お金のかかる認定プロセスを経なければならなくなっています。規模の小さい農家にしてみれば、このプロセスは、大規模農業に有利になるように作られていると感じられます。そして、たくさんの小規模農家は、オーガニック認定が現実的な事業戦略かどうかを見きわめなければならない立場に立たされています。大規模農業が業界を支配するなか、市場で競争しようとする小規模農家にとって、オーガニック認定は困難です。では、小規模農家はどうすれば、代替となるニッチ産業、それでいてヘルシーさという点では決して引けを取らない産業を開拓できるのでしょうか。

多くの小規模農家が言うのは、USDAの公式オーガニック認定は受けていないものの、農薬をほとんど使わず、常に自然肥料を使って作付けを増やすようにしているということです。畑のなかには、何シーズンにもわたって農薬を使ってこなかった区域がたくさん存在しています。大規模農業の寡占化が日増しに進むオーガニック業界と距離を置くおそらくベストの方法は、無農薬に対する消費者の関心を開拓することでしょう。無農薬の野菜や果物は、オーガニックに代わるヘルシーな手段というだけでなく、生産農家の負担コストも少なく、それが消費者にとってもありがたい節約となるからです。

無農薬農業のメリットに世間の関心を集めるにあたって、解決すべき課題はいくつも存在します。まず第一に、現時点では「無農薬」の基準がないことです。こうした基準は策定がそれほど難しくなく、残留農薬の量や無農薬の状態を確認するための現場試験も、USDAの認定や再認定で絶えず要求される高価なプロセスよりは少ないコストでできると思うのです。また、無農薬製品がヘルシーでサステナブルで、かつコスト効果の高いオーガニック代替品であると、消費者に訴求する必要もあります。オーガニック製品に対する消費者の信頼感は、多少見当違いな部分もあるかもしれないものの、過去10年の間にオーガニック基準の透明性が高まったことで強化されました。業界として成り立たせようとするのであれば、無農薬製品でも同じことが起こらなければなりません。無農薬運動は、今はまだ消費者文化の一部にはなっていませんが、将来、これが業界として発展する可能性は残されています。

PesticideFree
Could Pesticide Free Products Make Farmers More Money?

 

 

EatHealthy

アスパラガスと健康:他の食品をしのぐメリット

AsparagusShoots
Asparagus Growing in Fields

アスパラガスは、過去20年の間に世界の生産量が大幅に増加した特産農作物です。特に生産者にとっては、需要が大きく、また正しく栽培すれば1つの株から10年以上にわたって収穫があるため、魅力の多い商品となっています。アスパラガスは、きわめてヘルシーな野菜として知られており、これが世界の需要の拡大を後押ししてきました。葉酸、カリウム、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維、そしてタンパク質までを豊富に含んでいることが知られています。この栄養素の組み合わせゆえに、アスパラガスはとりわけパワフルなスーパーフードとなっていて、心臓病や脳卒中といった疾病の発病を防ぐ可能性があると研究で示唆された多くの性質を持っています。

特に妊娠中の女性には、アスパラガスに豊富に含まれる葉酸が、生まれてくる赤ちゃんの先天性異常の確率を下げるとされています。神経管閉鎖障害(NTD)は、先天性異常のなかでも発症率が高いもののひとつで、米国だけでも1,000人に1人の確率で見られています。NTDは、受胎後の1カ月間、多くの女性が自分の妊娠にまだ気づいていないぐらいの時期に起こります。最近では、『International Journal of Epidemiology』に発表された2010年の研究で、過去の葉酸摂取量とNTDの関係を調べた結果、「控えめに見積もっても、葉酸の摂取強化により、NTDの発症および死亡症例の46%を防げる可能性がある」と指摘されました。

 

 

アスパラガスががんの予防に役立つかもしれないと示唆する証拠もあります。アスパラガスに特に豊富に見られる有効成分のひとつが、グルタチオンです。グルタチオンは、細胞の解毒作用という点において、細胞や酸のなかでも最も強力な非タンパク分子です。アスパラガスは、他のどんな野菜や果物と比べても、グルタチオンの含有率が最高です! オハイオ州立大学のゴードン・ワードロー栄養学教授は、カリフォルニア州アスパラガス委員会のウェブサイトに寄せて、グルタチオンの健康メリットを次のように記しています。

  • きわめて毒性の高い過酸化物やその他の高エネルギー・高酸化物質を分解するために細胞が用いるプロセスにグルタチオンは関与し、それらの有害物質が細胞膜や遺伝物質(DNAなど)、その他の細胞構成要素を破壊するのを防ぐ。また、グルタチオンは、破壊されたDNAの修復プロセスにも加わる。
  • 体内の発がん物質を結合させ、廃棄物として除去するのを助けることができる。
  • 免疫機能に関与する。
  • ビタミンCとEをリサイクルして活性型に戻し、この過程で白内障の発達を抑える可能性がある。

アスパラガスのシーズンは北半球では終わりましたが、南アメリカでは現在シーズンが進行中ですから、この地域からスーパーヘルシーなアスパラガスを手に入れることは今も可能です。おいしくて驚くほどヘルシーな野菜。生まれる前の赤ちゃんからお年寄りまで、みんなの体に良い野菜。そんな野菜をお探しの場合は、アスパラガス以外にないでしょう。

 

                                  

 

Facts

 

変わるPET市場

PET(ポリエチレンテレフタレート)は、熱可塑性のポリマー樹脂で、合成繊維やテレビ部品、食品や飲料のパッケージなどを製造するのに使われています。世界のPET価格はしばしば、複雑に絡み合う要因からの直接的な影響を受けています。これらの要因は刻々と変化するため、PET市場はとりわけ予測が難しく、また具体的に把握しにくい市場となっています。あるメーカーによると、PET価格の大幅な変動は、かなり古くから業界に一般的に見られる傾向でしたが、ここ最近になって、その変動サイクルが以前のように数年ではなく数カ月という単位に変わってきているそうです。PET業界の現状はどのようになっているのでしょうか。どんな要因がPET価格に影響するのでしょうか。PET業界はこれからどこへ向かう可能性が高いのでしょうか。

 

 

PolyPellets
PET Pellets

PET価格は、2009年第4四半期以降、大幅に上昇し、2010年上半期を通じて値上がりが続いた後、2010年下半期には幾分か安定化の兆しが見られています。北米3位のポリエチレン・メーカーであるウエストレイク・ケミカルは、2010年第1四半期に1,790万ドルの利益を計上し、第2四半期にはそれを5,690万ドルに伸ばしましたが、この利益の大半が「すべての基幹製品で平均販売価格が上昇したこと」に起因していたのは注目に値します。今後、化学メーカーの利益率が安定するにつれ、PET価格も安定する可能性は高いでしょう。ただし、原材料の世界供給が安定しているならば、という条件が付きます。

 

 

最近の価格上昇の理由は複雑なうえ、PETメーカーはしばしば、他の市場要因に左右されず独自に生産量を決定しています。燃料価格、輸送価格、原材料価格、消費動向などすべてが、PET価格の変動規模や周期に直接的な影響を及ぼし得ます。最近では、厚膜PETを使用する薄型テレビの人気により、以前であれば食品パッケージなどの製造目的に充てられていた生産分のほとんどが奪われるようになりました。さらに、中国政府が補助金を出してデジタルテレビへの移行を後押しする結果、新しいテレビが4,000万台も製造され、今後数カ月以内に中国のPET輸出能力がなくなるうえ、場合によっては外国からの買い付けすら余儀なくされるという憶測があります。今のところ、PET価格は比較的安定しているように見えますが、今後は新しい用途が十分に登場して、食品パッケージのための供給が限定的になり、価格を押し上げ、原材料をひっ迫させる可能性もありそうです。

 

ご存じですか?

ジャガイモがヘルシーな食べ物だと証明するため、ワシントン州ジャガイモ委員会の委員長はこのほど、10月1日から11月29日までの60日間にわたってジャガイモしか食べないと宣言しました! この決定は、連邦政府が推奨する児童向け栄養制度でジャガイモを制限しようとする動きが起こっていることへの反応という意味も込めて、下されました。

Turkey
Happy Thanksgiving!


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