このフード・レポートの内容は:

  • クロップニュース: ニュージーランドのカンタベリーにおける雹の被害は他の地域の収穫増が相殺

  • 食の安全性: 高リスクトップ10の食品は本当に危ない?

  • 健康で賢い食生活: 自宅のキッチンをHACCP
    にする方法!

  • インフォメーションとデータ: チリ産ブルーベリーの分析 2008/2009年度

  • スペシャルレポート: 急成長するワシントン州のブルーベリー生産 ― アラン・シュライバー、ワシントン州ブルーベリー協議会ディレクター  

VOLUME 1
第3号


2010年3月1日

このレポートは毎月発行で、ご登録された方にのみ配信されます。登録をご変更されたい場合は、このメールの最後に記載されているリンクにアクセスしてください。

インテリジェント・フード・レポートのコピーをお届けします!

弊社のインテリジェント・フード・レポートを毎月確実にお届けできるよう、info@noon-intl.comをお使いになっているEメールプログラムのアドレスブックに加えてください。

皆さんこんにちは、

冷凍食品業界のあらゆる分野に関わる企業が、米国冷凍食品協会コンベンションに参加するため出張する時期がやってきました! 今年のコンベンションの日程は2月27日から3月2日で、美しいカリフォルニア州サンディエゴの会場に私たちも行くことになります。

1602年にセバスティアン・ビスカイノによって建設され、スペインの聖人である、アルカラの聖ディエゴにちなんで名づけられたこの街は、信じがたいことに、実際にはカリフォルニアで2番目に大きな都市であり、またフォーブス誌によれば米国で5番目に裕福な都市なのだそうです! ここから1927年にチャールズ・リンドバーグが愛機「スピリット・オブ・セントルイス号」に乗り込み、ニューヨークに向かい、そこからパリへの無着陸飛行という歴史的な偉業を成し遂げました! サンディエゴ動物園、シーワールド、バルボアパークを擁し、70マイル(約113km)にわたる海岸線にはコロナド・ビーチがあるなど、サンディエゴは旅行者の天国です!

残念ながら私たちは仕事で行きます…  でも、新たなビジネス・パートナーに出会い、以前からの知り合いと旧交を深めるにはぴったりの場所と機会です。またいつも業界の情報、というか「噂話」が野火のように広まるところでもあるようです。いつも「コンベンションの話題」になる事や人物があるのです。ふぅーむ、今年は何が、または誰が話題になるでしょう?

噂話はさておき、このコンベンションは私たちにとって重要な情報交換の場、つまり私たちがバイヤーの懸念や希望をここで会う生産者、加工業者、また品質管理業者の皆さんに伝え、同じように彼らの側の見方を学ぶ場なのです。多くの人々と40年近く培ってきた関係を、さらに育んでゆくことが大切なのです!

コンベンションに参加される皆様とお会いできるのを楽しみにしています。参加できない関係者と顧客の皆様には、コンベンションから帰ってきましたら、特別なコンベンション情報のアップデートをいたしますので、楽しみにしていてください。

サンディエゴでお会いしましょう!
Lily and Betty

 

 

CropNews

CropVeggies

Frozen Orange

 

アメリカ合衆国:アメリカ合衆国のトム・ヴィルサック農務長官は1月末、公式にフロリダ州の60の郡を記録的な寒波による被害による災害地帯に指定しました。ただし農務省(USDA)が2月後半に終了した凍結被害調査によれば、凍結による被害は最小限にとどまったとのことです。農務省のレポートは「すべての柑橘類において、大多数のサンプルは『明らかな損害なし』のカテゴリーに該当した」と指摘しています。しかしこの寒さは果実の大きさに影響を与え、凍結濃縮オレンジジュース用の予想収穫量は、1月の1箱当たり1.6ガロン(約6リットル)から1.56ガロン(約5.9リットル)に下がる見込みです。通常フロリダ産のオレンジの9割以上は、ジュースの濃縮加工業者向けです。

メキシコバヒオ・バレーはブロッコリー、カリフラワー、スイカ、トマトといったメキシコ産の作物の主要な産地です。そのいくつかの地域で軽度の凍結が起こりましたが、小規模な被害の報告のみにとどまっています。通常より低い気温に加え、2月前半には8インチ(約203mm)もの降雨量がありました。ただし、年明けの雨量と低温が2010年度のブロッコリー生産量に大幅に影響を与えることはなさそうです。ある生産業者によれば、ブロッコリーはたいへん順調のようだが、ブロッコリー苗が数日間水浸しになったため、年後半の収穫量は平均を下回る懸念があるとのことです。カリフラワーは雨と寒気にやや影響を受け、過剰な水分により緑色への変色が見られました。    

グアテマラ現在ブロッコリー、スナップエンドウ、サヤエンドウ、オクラ、グリーンズッキーニそしてメロンが収穫中です。ブロッコリーの生産は4月末までにいったん終了し、7月に再開の予定です。天候は順調でマイナスになる問題の報告はありません。

ニュージーランド2009年12月、ニュージーランドのカンタベリーにおいて、雹によりエンドウマメや穀物が被害を受けましたが、2月の生産量は順調だと報告されています。最近の被害調査によれば、いくつかの地域では深刻な被害があったものの、それは狭い地域にとどまったとのことです。雹をのぞけばこの夏はエンドウマメにとって良い気候で、一般的に好ましい生育条件のため、通常より生産量が増加しました。カンタベリーにおけるエンドウマメの生産量の減少は、他の地域における生産量増加によって補われました。  

中国記録的な氷点下の気温により1月の生産量は減少し、この寒気の影響は国内の農産物の価格に反映しています。特にインゲンは冷凍物と生鮮インゲンの価格の差が大きく出ています。今や冷凍インゲンの価格は生鮮インゲンの半額です。現在、中国の消費者は、この大幅な価格の差のために冷凍インゲンを選んでいます。インゲン加工業者が生鮮インゲンより安い価格で商品を提供できるのは、中国が1月に氷点下の気温に見舞われる前に原料を購入したためですが、需要が続けば冷凍品も品切れになると予想されます。

中東部沿岸におけるブロッコリーとカリフラワーの生産は終了しました。天候は温暖になり(平均気温28℃)、ブロッコリーには寄生虫の発生が例年より多く報告されています。中国産のブロッコリーとカリフラワーは、供給が逼迫することになるでしょう。ブロッコリーは昨季よりも30~50%価格が上昇するだろうという報告もあります。

マッシュルームの季節は4月に始まりますが、今のところ、1月の寒気による影響を受けることはなさそうです。

 

FoodSafety

 

ワシントンDCの非営利の消費者擁護団体、公益科学センター(CSPI)が2009年10月に最も高リスクな食品トップ10のリストを発表しました。データは疾病対策予防センター(CDC)の1990年から2006年にかけての食中毒発生事件データベースを基にまとめられました。発生事件の定義は2人以上が同じ汚染食品を摂取し、同じ病状を示した場合を指します。

FDAが規制する最も高リスクな食品トップ10*
*CSPIの発表に基づく

1. 緑葉野菜:

発生事件363件、報告患者数1万3,568人

2. 卵:

発生事件352件、報告患者数1万1,163人

3. ツナ:

発生事件268件、報告患者数2,341人

4. 牡蠣:

発生事件132件、報告患者数3,409人

5. イモ類:

発生事件108件、報告患者数3,659人

6. チーズ:

発生事件83件、報告患者数2,761人

7. アイスクリーム:

発生事件74件、報告患者数2,594人

8. トマト:

発生事件31件、報告患者数3,292人

9. スプラウト:

発生事件31件、報告患者数2,022人

10. ベリー類:

発生事件25件、報告患者数3,397人

CDCによる17年間にわたる発生事件の数と米国の人口を比較してみると、CSPIが「高リスク食品」のレポートで強調する米国の食品安全の状況とは、それほど深刻でもないという見方もできるようになります。17年間に報告された患者数は48,206人です。これを1990年から2006年でのべ平均すると、現在人口3億人を超える米国において、毎年の報告患者数は2,835人ということになります。    

多くの場合、食中毒の病原に汚染されていたのは生の食品そのものではなく、食品の調理や取り扱いこそが真犯人でした。このレポートによれば、緑葉野菜、卵、ツナ、牡蠣、トマトの場合、半数以上の発生事件はレストランで発生しており、調理による汚染が原因と思われます。イモ類の場合、常に火を通してから食べるので、汚染されていたのはイモではありません。むしろポテトサラダのように、イモ類を使った料理に混ぜる材料が食中毒の原因でした。 

一般の人々の安全という観点からすると、CSPIが特定の食品に起こった問題を一般化して「危険な食品」としてリストに挙げるより、そういった食品の調理や取り扱いの適切な技術を定義づけしてくれたほうが、より役に立つのではないでしょうか。 

CSPIのように業界、学界、そして政府の情報源に恵まれていても、消費者にとって何が安全な食べ物で何がそうでないのか、一貫したアドバイスができませんでした。2010年に発表された「健康に良い10のスーパーフード」と題するCSPIの文書には、サツマイモ、ミニトマト、ホウレンソウ、そしてケールのいずれもが、非常に健康に良いスーパーフードとして勧められています。しかし、CSPIはたった数か月前「高リスク食品」レポートの中で、その4つの食物のすべてを避けるようにと米国人に勧めたばかりです。

明らかにこの情報は矛盾しており消費者を混乱させます。将来CSPIがより消費者にとって有益で実用的なレポートを作成することができるように、と私たちは願っています。   

 

EatHealthy

HACCPとはHazard Analysis and Critical Control Point(危害分析重要管理点)の略語で、食品安全に関する系統的な予防方式のことです。果物や野菜の冷凍、缶詰加工過程を、科学に基づいた重要管理点でチェックすることにより、食中毒のリスクを大幅に下げます。しかし、生鮮食品に存在する病原体を管理することははるかに困難です。生鮮食品の加工業者や生産業者が高価で大規模な食品安全プログラムを用いるとしても、最終的に生鮮食品の安全確保はひとりひとりの消費者にかかっています。 

そのやり方のひとつとして、消費者が自分のキッチンにミニHACCPプログラムを作るという方法があります。調理における重要管理点という視点でキッチンを捉えるのです。もちろんこれは実際のHACCPシステムではありませんが、ここに消費者向けに食品の選択、保存、調理における重要管理点をいくつか示しました。  

「重要管理点」 1選択

自宅用にスーパーマーケットで野菜、果物を選択するとき、消費者にはこだわりが必要です。通常の農法であれ、有機農法であれ、スーパーマーケットの良い野菜、果物にはキズや傷みがなく、カット済みの商品は陳列中に常に冷蔵されていなければなりません。ショッピングカートの中で肉類と野菜、果物を分けて入れるのも、二次汚染を避けるもう1つの方法です。

「重要管理点」 2:保存

スーパーマーケットで野菜、果物を選んだら、家庭で適切に保存することも重要です。ショッピングカート内で肉と野菜、果物を分けたのと同じく、冷蔵庫内でも区別して冷蔵してください。冷蔵庫内で肉を保存する場所はリスクが高い場所なので、新しい肉をそこに入れるたびに、除菌洗浄を行うべきです。食品が接触する表面を洗う方法としては、小さじ1杯の漂白剤を1リットルの水に加えた溶液を使い、清潔な水で洗い流すのが良いでしょう。レタスやイチゴのように傷みやすい生鮮品は、推奨される温度、つまり4℃以下に保つことが重要です。

「重要管理点」 3:調理

prepping food家庭での調理にあたっては、食べ物に触れる前に必ず手を良く洗わなければなりません。野菜や果物がカット済みで洗浄済みであったとしても、料理したり食べる前に、野菜や果物の皮は洗剤入りの水で洗い、清潔な水で良く洗い流すことが大事です。リンゴやズッキーニといった農産物は、タワシを使って洗ってもよいでしょう。二次感染を避けるためには、別の食品を切るたびに、包丁やまな板は洗剤入りの熱湯で洗わなければなりません。

上記のガイドラインに従うことで、皆さんも自宅のキッチン用のHACCPプログラムを作り、家庭で消費する生鮮食品に関する安全を大幅に向上することができます!


2008/2009年度、チリは世界中のブルーベリー生産業者に共通する市況を経験しました。つまり現状の需要に不釣合いなほど作付面積と供給が増加した、というものです。

米国ハイブッシュ・ブルーベリー協議会より毎年刊行の、世界ブルーベリー作付面積&生産量報告書から取った作付面積、生産量、および輸出データ、チリ農務省、およびアルゼンチンのマーケティング会社による2008/2009年度のチリのブルーベリー生産に関する報告書などによれば、チリのブルーベリーの作付面積は2007年の2万2,700エーカー(約9,186万平方メートル)から、2008年には2万7,000エーカー(約1億927万平方メートル)に増加しました。この16%の増加は、収穫期が逆である北半球における需要の増加が主な原因と言えそうです。チリは南アメリカ大陸における、生鮮および冷凍ブルーベリーの最大の生産国です。   

2008/2009年度、チリはおよそ4万1,196トンの生鮮および冷凍ブルーベリーを海外に輸出しました。同時期、北米はチリのブルーベリーの輸出量の約8割を輸入し、チリにとって引き続き最も重要な市場でした。世界中でほぼ倍増したブルーベリーの作付面積(2003年の推定8万2,299エーカー(約3億3,305万平方メートル)から2008年には推定16万3,065エーカー(約6億5,990万平方メートル))による供給増のため、チリの生産業者は引き続き、ブルーベリーの新たな市場を探し、コストを削減し売上を増加する方法を探っています。

世界市場におけるブルーベリーの余剰在庫と価格の下落という現状にもかかわらず、南半球における冷凍ブルーベリーの生産は増加し続けており、中でもチリは南半球で生産された2,300万ポンド(約1万433トン)の冷凍ブルーベリーのうち1,940万ポンド(約8,800トン)を生産しています。冷凍品の生産は2009/2010年度にも増加が見込まれていますが、正確な数字はまだ明らかになっていません。これでは過剰供給という現状にいっそう拍車がかかるでしょう。

南米の輸出国は海外での売上を伸ばそうとし続けていますが、同じように生鮮および冷凍ブルーベリーの海外市場での売上を伸ばそうと努めている、北米の同業者との競合を避けることはできません。北米の生産者は現存の市場に対する輸出を伸ばす努力だけでなく、インドや中国といった新興国においても新たな機会を積極的に求めています。 

blue close up

スペシャルレポート: 急長するワシントン州のブルーベリー生産

歴史的にみて、ワシントン州のブルーベリー産業は小規模でした。ほとんどの作付けは州北西部のワットコム郡とスカジット郡に集中し、主に冷凍品を生産していました。ブルーベリーの高需要のため、2006年と2007年にブルーベリーの価格は史上最高に達しました。需要の高まりに応え、米国中のブルーベリー生産者は精力的にブルーベリーを植えました。ワシントン州ほど熱心に反応した場所は他にありませんでした。つい最近の2008年、全国農業統計サービスによれば、ワシントン州のブルーベリー作付面積は4,000エーカー(約1,619万平方メートル)とのことでした。ワシントン・ブルーベリー協議会の内部調査によれば、ワシントン州におけるブルーベリー生産に関するあらゆる推定値は、実際の生産状況よりはるかに低めの評価である とを示しています。

ワシントン州にはいまや9,000エーカー(約3,642平方メートル)以上のブルーベリーが植えられていますが、作付面積の半分近くはまだ結実していないか、全面的な生産能力に達していません。2009年のワシントン州の生産は2008年の2,910万ポンド(約1万3,200トン)から3,800万ポンド(約1万7,237トン)に増加しました。これは1年間に24%の生産増です。2010年の生産シーズンにも同程度の増加がありそうです。もしそうなると、ワシントン州は米国第6位のブルーベリー生産地域から第2、または第3位に躍進する可能性があります。隣接するブルーベリー生産地域である、北のブリティッシュ・コロンビアと南のオレゴンは、順に北米で最大の2つの生産地域です。ワシントン州を含めたこの地域は、共に世界でも有数なブルーベリーの供給源になりつつあります。   

ワシントン州のブルーベリー生産の作付面積の増加に加え、この業界には別の変化も起こっています。従来のブルーベリー生産地域においては規模が大きくなる一方、ワシントン州内には新たにブルーベリーを植え始めた地域があります。ワシントン州東部では、ヤキマ・バレー、コロンビア川下流域、そしてウェナチー/チェランにおいてブルーベリーが植えられています。5年前、米国内のオーガニック・ブルーベリーの作付面積は600エーカー(約243万平方メートル)でした。現在ワシントン州だけでも、およそ1,000エーカー(約405万平方メートル)でオーガニック・ブルーベリーが生産され、世界一の生産地となっています。   

ディレクター、アラン・シュライバー
ワシントン・ブルーベリー協議会

 


To optimize viewing of future e-mails, please add info@noon-intl.com to your Address Book.
Visit our Company Blog. | Subscribe to Noon's Intelligent Food Report | Update Contact Details | Unsubscribe.
Copyright © 2009 Noon International. All Rights Reserved.