このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 5
第3号


2014年3月 1日

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Hello Everyone,

2月22日から25日まで、青空の広がるカリフォルニア州サンディエゴで米国冷凍食品協会(AFFI)コンベンションが盛大に開催されました。いつもながら、仕入先や取引先の皆さんと顔を合わせ、新しいビジネスパートナーに出会う絶好の機会です。バイヤーとサプライヤの間に立ち、互いの懸念や要望を伝えるNoon Internationalにとって、AFFIは重要な情報共有の場です。ビジネスパートナーシップを成功に導くには、皆が抱える困難を知り、考え方を理解することが重要だからです。

地価は依然として高く、現在、生産者との契約交渉が続いています。今年はスイートコーンの供給不足がやや緩和され、生産者価格が約10%下がると予想されます。グリーンピース市場は引き続き堅調で、在庫が少ないため、価格が下がる見込みはありません。

米国北西部ではまもなくグリーンピースの播種が始まります。でも、グリーンピースとコーンの畑を見に行く前に、私たちは中国と日本に出発です。今後数カ月かけて、アジア各地のバイヤーやサプライヤの皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

最後になりましたが、ついにエティエン・ドールくんに会うことができました。喜びでいっぱいのママとパパが、もうすぐ4カ月になるエティエンくんをNoon Internationalシアトルオフィスの全員に紹介してくれました。とてもかわいくて、お行儀の良い赤ちゃんです!スティーブとレネー、おめでとう!

皆さんがすばらしい3月を過ごされることをお祈りします(そして米国中西部と東部の皆さんが大雪から少し解放されますように)。

ではまた。

Betty and The Noon International Team



CropVeggies アメリカ合衆国:グリーンピース ジャガイモ の植え付けが北西部で始まりました。

生産者との契約プロセスは、多くの作物で現在進行中です。今シーズンのスイートコーンの原料価格は、昨シーズンと比べて約10%下がる見通しです。

とはいえ、引き続き最大のニュースは、カリフォルニア州の深刻な干ばつ状況です。待ちに待った雨がようやく降りましたが、すでに時遅しだったとの声も多数聞こえてきます。カリフォルニア州を見舞うこの大雨は、今となっては洪水や土砂崩れの危険性を高めるとされています。しかし、カリフォルニア州が直面している著しい降雨量不足を補い、水不足を防止するうえでは、あまり効果がないでしょう。

4億3,500万ドル規模に達している米国の アボカド 生産は、90%がカリフォルニア州で行われています。その アボカド 生産地はすべて、災害地域に指定されました。雨不足により土壌の塩分濃度が高まり、木の成長を阻んでいます。カリフォルニア州の生産農家では、どの作物に水をやるかの選択を迫られています。生産者らは貯水池からの放水拡大を政府に要請していますが、連邦政府と州政府のいくつもの機関が絡むことから、具体的な対応策は何も進行していません。カリフォルニア州は、米国の食料の約半分を供給しています。このため価格は高騰するでしょう。 トマト アボカド は、今年供給が不足すると見られる数ある作物の一例にすぎません。とはいえ、カリフォルニア州の干ばつ状況は、他の国には輸出の商機をもたらす可能性があります。

メキシコ: メキシコの状況は大幅に改善されました。雨季が長く続き、在庫が不足気味に陥っていましたが、現在は作物が収穫の最盛期を迎えて、在庫量も再び増加しつつあります。日中の気温が30℃に達し、夜間は10℃ぐらいまで下がるため、 ブロッコリー カリフラワー には好条件です。どちらも質・量ともにきわめて良好です。

グアテマラ:ブロッコリー のシーズンは終わりを迎えつつあり、グアテマラからの出荷量は減っています。

エクアドル: 良いお天気が続いています。日中は暖かく、夜は涼しくなるため、十分な量のブロッコリーが収穫されています。ほとんどの加工業者は、未出荷の受注対応に追われています。2013年はほぼ通年にわたって在庫不足が続いたためです。他の多くの ブロッコリー 生産地の状況が芳しくないため、ニーズを満たそうとするバイヤーが、エクアドルの業者にプレッシャーをかけていました。しかし、これらの地域も今では生産が最盛期のレベルに戻っています。この状況に加えてエクアドルの収穫は良好に続いているため、エクアドルの加工業者は少し受注対応で追い付くことができるでしょう。

チリ:ブルーベリー の収穫は、まもなく終わりを迎えるはずです。今年は乾燥したシーズンとなり、 ブルーベリー ラズベリー の収穫に影響しました。価格、量ともにきつめとなるでしょう。 スイートコーン のシーズンは進行中です。暑気のため、発芽率が約10%下がりました。この暑さが今後も続くようであれば今シーズンの生産量は下がると、加工業者は予測しています。 サヤインゲン も加工が続けられています。今シーズンは作付面積が約10%増加したので、収穫量が低下するとしても、その影響は相殺されるはずです。

ペルー:マンゴー の収穫が行われています。2月の雨で、 マンゴー の収穫は平均を下回る結果となりました。 アボカド の価格は来週中に発表される見通しですが、カリフォルニア州の干ばつを受けて底堅い価格となるでしょう。この結果、生鮮市場に圧力がかかると思われます。

コスタリカ:マンゴー の収穫が来週始まる見通しです。

ニュージーランド: グリーンピースのシーズンは終了しました。在庫は少なめです。トウモロコシは収穫が行われています。例年よりも涼しい夏だったため、成長がやや減速しました。とはいえ、質・量ともに良好と予測されています。

中国:

浙江省: 2月初めに思わぬ暖かさに見舞われて、作物が異常に成長しました。この結果、 ブロッコリー カリフラワー の生産が影響を受け、供給が減少し、品質も下がりました。

山東省: すべての収穫が終了しました。一部の工場では、浙江省からの原料を使って ブロッコリー カリフラワー の加工が行われています。




中国で続く食品安全性の向上努力

化学品が混入したベビーフード、栄養価の基準を下回る食用油、ブランドを偽った食品など、中国では食品に関するスキャンダルが相次ぎました。鳥インフルエンザに汚染された鶏肉も過去数年間に何件も見つかっていて、なかには人に感染したケースもあり、鶏の大量処分を招きました。鳥インフルエンザでも比較的最近取り沙汰されたH10N8型ウイルスは、人への感染事例が報告されていて、人から人へと感染する可能性もあると言われています。関連当局では、このインフルエンザが「パンデミック(流行)」とされるレベルに達したと宣言しました。

また、最近の研究では、中国の河川の42%以上が飲用や魚釣に適さないレベルまで汚染されていることが分かりました。事実、中国を訪れる外国人のほとんどは、水道水を飲んだり地元産の鶏肉を食べたりしないようにという勧告を受けています。

中国から輸出される食品の評判も大きな打撃を受けました。これを受けて当局は、食品関連規制の問題を今までよりも重視するようになっています。

深刻な食品安全性問題に取り組むため、国家食品薬品監督管理局は、食品規制を強化し、品質保持のための厳格な新基準を設けると約束しました。すでに国家レベルで2,000件、業界レベルで2,900件、さらに地方レベルで1,200件の食品関連基準が策定されています。これらの基準は、承認作業を経て、今後1年以内に施行されると見られています。

近日中に期待されている大きな変更は、中国の食品安全法の改正です。2013年10月に策定された改正法案の草稿には、サプライチェーンの規制強化や製造・運営事業部門の規制強化が盛り込まれました。また、基準を満たさない食品を製造・販売して有罪判決を受けた場合の処罰も、今までより厳しくなっています。さらに、中国の最高人民法院は先ごろ、不良食品を問題とした一般市民による訴訟を申し立てしやすいようにしました。2014年3月以降、原告に損害や疾病を引き起こしたとして訴えられた食品会社は抗弁の義務を負うことが、裁判所命令などによって命じられます。これらの対応はすべて、問題にまみれた中国の食品安全性の現状を改善する効果があるかもしれません。中国の当局担当者は、食品安全性の管理構造を改善し、「透明かつ効果的な実践モデルを確立する」ことにより、不純でない高品質な食品を提供していくと表明しました。

中国の食品会社のなかには、外国のブランドを買収してグローバル市場に進出しようと積極的に動いている会社もあります。例えば最近では、双匯国際が米国のスミスフィールドを買収しました。豚肉加工業界において、双匯国際は中国最大手、スミスフィールドは米国最大手です。さらに、オーストラリアのマンデラ・フーズも、中国の光明食品集団に買収されました。このような買収合併を受けて、これらの企業が新しい品質管理対策を重視するようになるとの期待が高まっています。

今後数カ月間は、中国の食品安全当局にとって重要な期間となるでしょう。問題山積の中国の食品業界をどこまで救えるのか、その手腕が注目されます。


赤丸急上昇のリンゴンベリー

ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリーなど、数あるベリー類の健康メリットは、すでによく知られたところです。ベリー類には、強力な抗酸化物質のポリフェノールが豊富に含まれています。血管や目の健康にも良く、さらに加齢に伴う症状や一部のがんの予防にも効果があります。

これまであまり知られていなかったベリーが、最近になってニュースを賑わせるようになりました。その名もリンゴンベリー。スウェーデン原産の植物で、スカンジナビア地方の森の中に原生しています。リンゴンベリーはコケモモの一種で、カウベリー、マウンテンクランベリー、レッドベリー、パートリッジベリーなどの名称で呼ばれることもあり、消炎効果と脂肪燃焼効果があることが分かっています。

最近では、高脂肪食を与えて体重を増加させたマウスがその悪影響と闘うにあたって、リンゴンベリーが効果を発揮することを、スウェーデンの研究チームが突き止めました。高脂肪食がもたらす有害なメタボ状況に対する抗作用をアサイーベリー、クランベリー、クロフサスグリなど8種類のベリーで試したところ、最も効果が高かったのがリンゴンベリーだったのです。リンゴンベリーには、ビタミンCも豊富に含まれています。

さらに、リンゴンベリーは血管壁を保護する効果もあることが証明されています。これは特に、AGE(終末糖化産物)が蓄積して血管にダメージが及びやすくなる糖尿病患者に朗報です。リンゴンベリーは、このAGEの効果を低下させることが、カナダの研究で分かりました。

動物を使った他の研究では、リンゴンベリーが赤血球や肝臓酵素の値を高めることも分かっていて、いずれも抗酸化機能にとって重要な要因です。リンゴンベリーのエキスのなかには、感染を引き起こす黄色ブドウ球菌を阻止する効果があるものも見つかっています。さらに、日本の研究では、リンゴンベリーとビルベリーのエキスが、UVAによる細胞のダメージから目(網膜)を守ることが確認されました。

リンゴンベリーは、少し渋みのある小さな赤い実で、クランベリーに似ていますが、もっとジューシーです。スカンジナビア諸国ではとてもよく食されていて、ジャムやジュースとして年中楽しまれています。米国ではまだそれほど多く出回っていませんが(例外は大手家具店のイケアです!)、オンラインショップや専門店などで購入できます。たいていは冷凍食品またはジャムとして販売されています。

リンゴンベリーは、カナダ北部、米国北部、グリーンランド、スカンジナビア、ヨーロッパ北部、ドイツ、さらには中央ヨーロッパやアジアの山岳部でも生育する可能性があります。商業的な栽培が初めて行われたのは米国のウィスコンシン州で、1990年代のことでした。

これだけたくさんのメリットがあるリンゴンベリーは、新しいベリーとして大人気を博す可能性があります。この小さな赤いベリーの糖尿病や心臓病への効果、さらには消炎効果や脂肪燃焼効果について、今後ますます朗報が伝えられるようになるかもしれません。それを待つ間にも、バタートーストにリンゴンベリーのジャムを塗ってお楽しみください。




フォーの国にもビッグマック!


マクドナルドが2014年2月8日、ベトナム初の店舗をホーチミン市に開店しました。アジア太平洋地域で1万店目という記念すべき店舗でもあり、オープニングにはCEOのドナルド・トンプソン氏が立ち会いました。マクドナルドは世界119カ国で3万5,000店以上を展開しています。ベトナムは、マクドナルドが進出した国としてアジアで38番目となりました。

ベトナムでは2010年以来、アメリカの外食チェーンの開店が相次いでいます。世界銀行の統計によると、ベトナムの1人あたり平均収入は、2000年の402ドルから2013年には1,896ドルに大きく躍進しました。この結果、かつてないレベルの可処分所得を持った中産階級が生まれつつあります。700万人強に達するホーチミン市の人口には、西側諸国のブランドや食品に対して好奇心旺盛な若い世代がたくさん含まれています。KFC、バーガーキング、ピザハット、バスキン・ロビンス、ダンキンドーナツ、カールス・ジュニア、ポパイズ、サブウェイなど多数の外食チェーンが、相当規模になりつつあるベトナムの消費者市場での成功をすでに味わってきました。

マクドナルド1号店のオープニングの日には、店内とドライブスルーの両方に人だかりができました。オートバイが車よりも多いこの国では、ドライブスルーは両方を意識して作られています。アメリカ人のご家族が「故郷の味」を懐かしむといった姿も少しは見られましたが、ベトナム人の地元客もみんな楽しんでいる様子で、特に若い世代の嬉しそうな顔が目立ちました。マクドナルドはローカルな味覚をメニューに取り入れようとしていますが、味については一部の客から「面白みがない」、「ベトナム伝統料理の複雑な味覚に欠ける」という感想が聞かれました。また、地元の料理店よりも値段が高いことを指摘した顧客のレビューもありました。

マクドナルドは、低所得者向けの安価な食事というわけではなく、ベトナムの中流層を対象としたライフスタイルの選択肢と位置付けられていることに注意する必要があるでしょう。ホーチミン市のマクドナルドのセットメニューの平均価格は4万~6万ベトナムドン(1.90~2.84ドル)ですが、家族経営の地元の食堂に行けばもっと安く食事ができます。

ベトナムでマクドナルド初のフランチャイズ加盟者になったのは、米国育ちでグエン・タン・ズン首相の娘婿でもあるヘンリー・グエン氏でした。同氏は子供の頃に米国に移住し、バージニア州にあるマクドナルド店のキッチンで働いた経験もありました。12年前にベトナムに戻り、グッド・デイ・ホスピタリティという会社を経営しています。350席を誇るこの店は最初の一歩にすぎず、これから10年以内に100店舗を目指すと、グエン氏は説明しています。

ベトナムにおけるマクドナルドの未来が保証されたわけではないものの、今のところ、顧客は「西洋」の香りがする「モダン」なものに触れられることを歓迎し、楽しんでいるように見受けられます。外食産業の専門家らは、ベトナムにおけるマクドナルドの位置付けは、食べものの味がどうこうということよりも、むしろ「憧れ」のような要因に依存するところが大きいと見ています。アメリカンなもの、あるいは世界とつながることを望む人々が、マクドナルドの店舗で時間を過ごすことを好むものと予測されています。ただし、メニューのフライドポテトは再考する必要があるかもしれません。オープン初日、ほとんどの客はフライドポテトには手を付けず、お皿の上に山のように残して帰っていきました!


 


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