このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 6
第6号


2015年6月 1日

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Hello Everyone,

米国の皆さんは、5月の戦没将兵追悼記念日の祝日を楽しまれたことと存じます。この日は休暇の一日、非公式な夏の始まりという方もいらっしゃることでしょう。でも、かつて勲章記念日と呼ばれたこの日は、国のために命を捧げた人々を追悼する日であり、私は彼らの払った犠牲に対して特別な感謝の念を抱かずにはいられません。

太平洋岸北西部ではグリーンピースの収穫が行われていて、かなり良いシーズンになりそうです。スイートコーンとは異なり、グリーンピースの価格は依然として高めです。一部の加工業者が、早くも2015年の新収穫分の価格を発表しました。今年の契約に向けたNoon Internationalの商品もまもなく決定しますので、ご期待ください。

カリフォルニア州では今も干ばつが続いていますが、南部の平野部、特にテキサス州とオクラホマ州は記録的な大雨に見舞われ、洪水で死者が出ました。インドの猛暑と4月のネパールの地震など、母なる自然は休むことがありません。

米国ではオーガニック食品がますます市場を拡大していて、天井知らずの様相です。
ホールフーズやトレーダージョーズといった小売店には、できるかぎりヘルシーで自然な食品を食べたいけれども、コスト意識も高いミレニアル世代がつめかけていて、そのニーズを満たすのは必ずしも容易ではありません。ホールフーズの新しい店舗開発計画について、以下に記事をまとめましたので、ぜひお読みください。

すばらしい6月となりますように。これからの収穫シーズンにかけて、皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。

それでは、記事をお楽しみください。

Betty Johnson and the Noon International Team

CropVeggies アメリカ合衆国: オレゴン州とワシントン州の グリーンピース は、収穫が始まりました。暖かな春となり、シーズンが例年よりも数週間早まっています。質、量ともに良好と期待されています。 スイートコーン の植え付けは、75%が終了しました。 スイートコーン の収穫シーズンは7月半ばに始まる見通しです。これまでのところ、北西部は天候に恵まれていて、豊作につながりそうです。

サヤインゲン は現在、植え付けが行われています。コロンビア盆地の加工用 ジャガイモ は、今シーズンは予定よりも早い栽培状況です。4月に暖かい日が続き、5月も天候に恵まれたため、6月末から7月初めという早めの収穫開始になりそうです。

ベリー類 は、西海岸全域で順調に成長しています。

暖冬とその後も続いた暖かさで、地域により2週間から1カ月も早いシーズン開始となっています。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州の ブルーベリー は、早くも大きく実っていて、この地域の今シーズンの収穫は記録的なレベルになると伝えられています。

  ワシントン州の ブルーベリー は、例年よりも約2週間早く始まるでしょう。オレゴン州は、例年よりも3週間早くなっています。カリフォルニア州の イチゴ も、暖冬でシーズンが早まっていて、今シーズンの収穫量は例年を上回っています。

ワシントン州の チェリー のシーズンは、今月終わりに始まる見通しで、収穫量は昨シーズンよりも約15%減と予想されています。カリフォルニア州でも チェリー の収穫が平均を下回ると見られていて、このため価格が上昇するでしょう。

生鮮市場向けリンゴ は、ワシントン州東部全域で破棄されていて、地面に放置されたまま朽ちつつあります。記録的な豊作となったことに加えて、西海岸の港湾で労働者のスローダウンが行われた間、出荷できなかったため、生鮮市場でも加工用市場でも受け入れられない状態となりました。ワシントン州樹木果実協会では、9,500万ドルの損失が出たと報告しています。

テキサス州とオクラホマ州は 集中豪雨 に見舞われ、停電の被害や死者が出ました。しかし、この南部平野部の立て続けの雨は、 カリフォルニア州 に希望をもたらしています。エルニーニョの兆候が現れつつあり、この冬は雨が降るという期待を高めているのです。州の農業生産の10%を構成する サンホアキン地域 では、水道使用量を10%削減する必要があります。

メキシコ: 現在は オーガニックのブロッコリー が最盛期を迎えています。メキシコでは雨季が早めに始まったようです。この雨により ブロッコリー の収穫が早まりました。5月は例年よりも気温が低く、夜も冷え込んだため、質・量ともに良い結果となりました。また、この雨のため害虫の発生も減っています。

グアテマラ:ブロッコリー の次の収穫シーズンは、今月終わりから7月第1週にかけて開始されます。

ペルー:アボカド の収穫が行われています。冷凍アボカドの出荷可能量は大幅に減る見通しですが、ダイスカットとパルプはまだいくらか残っています。

チリ: チリでは キウイフルーツ のシーズンが続いていますが、今月中に終了するでしょう。 キウイフルーツ レモン 生鮮市場向けブドウ の新規出荷分は、5月20日に始まった税関労働者のストライキによって影響を受けています。

インド: インドでは、首都ニューデリーなどが猛烈な暑さと湿気に見舞われ、700人を超える死者が出ました。気温は47℃に達しました。

中国:エダマメ の収穫は、福建省で6月半ば、浙江省で6月下旬に始まる予定です。山東省は今も種蒔きの段階です。浙江省の栽培状況は良好で、今シーズンは作付面積も増えました。現時点で福建省の エダマメ は、5月の雨の影響を受けて茶色い斑点が出ているため、品質が下がると見られています。

サヤインゲン の収穫は、浙江省と福建省の両方で約20%下がりました。4月の雨と寒さの影響によるものです。昨シーズンに比べて品質が低く、価格は5~8%上がると予想されています。

スナップエンドウ は今年、作付面積が30%減少しました。

人件費の高騰を受けて、今シーズンの サヤエンドウ の収穫は20~30%減りました。種蒔きの時期の豪雨と品質の低下により、中国市場で良質なサヤエンドウを見つけるのは難しくなっています。

アスパラガス の主な生産地である山東省は、収穫量を約15~20%減らしています。これは海外からの需要が減ったためです。価格は、国内市場が活況なため10%上昇しています。


中国が肥料のやりすぎを警告

中国で肥料が問題になっています。公害の蔓延したこの国では環境が危機に瀕していますが、その懸念をさらに高めているのが肥料と農薬の使用拡大です。中国・農業部の張桃林副部長は先月、中国全土で肥料の使用削減努力が開始された後も農業汚染が増加していると発表しました。今や中国は、化学肥料を削減し、オーガニックな方法の使用を今以上に促す重大なニーズに直面しています。

世界最大の人口を擁する中国では、それこそ天文学的な量の食糧を生産しなければなりません。中国は、スイカやリンゴをはじめ、多数の野菜と果物の世界最大の生産国となっています。これらの生産を続け、しかも近年の急速な食品生産拡大のペースに追い付いていくため、農家は化学肥料と化学農薬を使用して収穫量を増やしてきました。中国は、世界中で使用される肥料の3分の1を占めています。

中国の農業では、土地1ヘクタール当たりの肥料使用量が1,427ポンド(約647kg)前後と推定されていて、米国の約274ポンド(約124kg)を大きく上回っています。2012年、中国が使用した肥料は約5,900万トンに上りました。また、過去30年間にわたる肥料使用量の年成長率は約5.2%となっています。現在の農薬使用量は約32万トンで、中国はこれを30万トンに減らしたい意向を示しています。

これら化学品の流出は、中国の水源と土壌にとって深刻な脅威となっています。残留農薬は食品からも検出されていて、食品スキャンダルの多いこの国においても深刻な公衆衛生問題です。家畜農場で汚染を減らす手段としてプラスチックのフィルムが使われているように、中国の農業は化学品にあまりにも依存しているため、サステナブルな代替品への切り替えが困難です。

中国の掲げる肥料と農薬の削減目標は控えめで、この国がいかに難題に直面しているかを物語っています。農業部の張副部長は、2020年までに肥料使用量の増加が止まるのが望ましいとしており、つまりは、物事が予定どおりに運んだとしても、まだ増え続ける可能性が高いことを意味します。しかし、農家は国内産の生鮮食品への需要に対応しなければならないという問題を抱えており、また政府が環境問題にどこまで真剣に取り組む姿勢なのかも不確かなことから、中国が目標を達成するのは難しいように見受けられます。


オーガニック隆盛

かつては健康食品店でしか買えなかったオーガニック食品が、過去10年の間にほぼすべての食料品店やスーパーの定番商品になりました。ニッチ市場からメインストリーム市場の売れ筋商品へと至った道のりは決して一足飛びではありませんでしたが、どこでも売られるようになった今、オーガニック食品は、農業全体のなかで最も安定して目覚ましい成長を遂げている分野となっています。2014年には史上最高の利益が計上されました。通常の食品に代わるヘルシーな選択肢を求める消費者が増えているのを受けて、その成長は今後も続く見通しです。

そもそも有機栽培という考え方は、20世紀前半、米国やイギリスで健康と食品に対するホリスティックなアプローチを支持する研究論文が多数発表されたことにより注目されるようになりました。ルドルフ・シュタイナー、イブ・バルフォア、アルバート・ハワードといった思想家が土台を作り、1940年代にオーガニック農家の初のネットワークが米国で形成されました。特にテキサス州が有機栽培のメッカとなり、やがて同州で、農家を食料品店や消費者に結び付けるための組織、ナチュラル・フード・アソシエイツが設立されました。

1960年代から1970年代にかけて環境運動が盛んになると、オーガニック農業はますます人気を博します。関心の高まりを受けて、農家は有機栽培法の品質を確立するため基準策定に乗り出しました。そして20年後、オーガニック生鮮食品の販売高が年間10億ドルの大台を突破するなか、米国政府が独自の基準を策定し、1990年にオーガニック食品生産法が制定されました。ただし、全米のオーガニック基準が導入されたのは2002年のことでした。

米国農務省によると、オーガニック食品の販売高は過去10年にわたって伸び続けています。2014年には390億ドルを超え、前年比11.3%増となりました。オーガニックの野菜と果物は、オーガニック食品のなかでも最大のカテゴリーであり続けています。2014年の販売高は130億ドルで、前年比12%の伸びを記録しました!食品市場全体に占めるオーガニック食品の割合は5%近くとなっています。

これらの数値は今後も伸びると見られています。昨年初めに発表された報告書では、オーガニック商品の販売高が2018年まで伸び続けると予想されました。2002年から2011年の9年間で、オーガニック食品の生産は240%増加し、需要も同じように伸びてきました。ギャロップが2014年8月に実施した調査では、消費者の45%がオーガニック食品を積極的に買い求めると回答し、特に18~29歳の回答者ではその割合が53%に上りました。

オーガニック食品は、市場の弱者としてスタートしたかもしれませんが、今や押しも押されもせぬ商品カテゴリーです。むしろ今後の問題は、農業がその需要に応えられるかどうか、と言えそうです。



ホールフーズのスピンオフ


人気の食料品店、ホールフーズが最近、新しいコンセプトの店舗開発計画を発表しました。値段を抑えて品揃えを絞り込んだ店を、全米に開店する計画です。この発表の背景には、これまで順調に事業を拡大してきた同社が、競争の激化と高い価格帯のせいで向かい風に立たされている状況があります。新しいコンセプトの店舗チェーンの名前は未定ですが、オーガニックやナチュラルな食品をいつも食べたいと思っているけれどもホールフーズの商品には手が届かないと感じている30歳未満の消費者を主なターゲットとしています。

先月この計画を発表した際、共同最高経営責任者のウォルター・ロブ氏は、次のように語りました。「便利で透明性があり、お得感のある体験を、ミレニアル世代のお客様にお届けする一方で、高品質かつ新鮮な食品をお手頃な価格で求めているすべての人にアピールする。この新しい第二のブランドの成長潜在性は、多大な成功を収めたホールフーズ・ブランドと同じぐらい大きいと考えている」。

ホールフーズは値段が高いことで知られていて、「ホール・ペイチェック」、すなわち「給料全部」のあだ名が付けられています。生鮮食品の値段を下げた後も、このニックネームをなかなか払拭できていません。トレーダージョーズのようなライバルが成長し、またオーガニックの生鮮食品が一般のスーパーでも買えるようになっていることから、かつての業界の雄に対する競争は激化しています。通年の業績はこれまでのところ堅調ですが、成長率3.6%は予想を下回る数値で、以前の2桁成長からは程遠い業績でした。株価も低迷しており、5月3日の立会外取引では12%の下落を記録しています。

現時点では新しいチェーン店についてあまり多くの詳細は明らかにされていませんが、規模は小さめ、品揃えを絞り込んで、価格を抑えると、ロブ氏は説明しています。また、現行のホールフーズ店に比べてデザインもシンプルになる予定です。ホールフーズはすでに新しい店舗スペースのリース契約を始めつつあり、今後計画が進行するのに伴って数カ月以内にさらなる情報が明らかになるでしょう。


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