このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 4
第6号


2013年6月 1日

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米国では収穫の最盛期が始まろうとしています。天候に大きく左右されるこの季節ですが、またしても母なる自然の恐ろしさを目の当たりにする出来事がありました。5月18日から20日にかけて、10州で計76本の竜巻が襲来したのです。最大の被害、最多の死者を出したのは、オクラホマ州ムーアでした。子供7人を含む24人が亡くなりました。被害に遭われた方々に謹んでお見舞いを申し上げます。

北西部は例年並みの5月の天候で、晴れて暖かい日が何日か続いたと思うと、雨が降って涼しくなっています。グリーンピースの収穫は今月から始まります。霜の被害があったこと、それに続いた暑気のせいでシーズン後期に収 穫 が 集 中することにより、収穫減を予測する報告が一部から入っています。

この1カ月はNoon Internationalのスタッフにとって忙しい月でした。「トゥットフード」見本市のため、イタリア・ミラノへ行ってきました。5月19日から22日まで開かれたこの見本市は、イタリア内外の食品で百花繚乱の様相を呈していました。イタリア各地と外国の食品会社多数が、それぞれの商品を披露していて、冷凍ピザ、パネットーネ、パスタ、ポレンタ、オーガニックフルーツのジュース、冷凍モッツァレラなど、出展されていたおいしい食品は枚挙に暇がありません。ミラノからおいしいクリエイティブな食べ物のアイデアをたくさん持ち帰ってきましたので、イタリアの食品にご興味のある方はぜひお知らせください!

6月16日は父の日です。すべてのお父さんが楽しい一日を過ごされますよう、お祈り申し上げます! 私たちスタッフのなかで最も新米パパのチャド・ワトソンの赤ちゃんの写真を投稿せずにはいられません。アルロ君は、Noon Internationalの「Purely Frozen」オーガニック・ブロッコリーが大好きです!

Betty Johnson and the Noon International Team

CropVeggies

アメリカ合衆国: 北西部では グリーンピース の収穫が始まりました。5月の霜で、一部の生産者やサプライヤに被害が生じています。しかも、その後は極端な暑さになったため、シーズン後半に収 穫 が 集 中 し、収穫量が減る可能性があります。中西部では、雨が多く涼しかったため、植え付けと収穫が約2週間遅れです。全体としてグリーンピースの供給は、今シーズン不足気味となるかもしれません。

北西部の トウモロコシ は、65%が植え付けを終了しました。中西部のコーンベルトでは天候が改善して、2013年分の トウモロコシ のほとんどを植え付けることができました。中西部の生産者は降水量の増加を予想していて、作物の生育には好条件ですが、さらなる植え付けは減速させる可能性があります。ウェブサイト「Farmland Forecast」によると、5月19日時点で米国の トウモロコシ の71%が植え付けを終了していました。作付面積としては急増でしたが、過去5年の平均は79%のため8%少ない状況です。発芽した トウモロコシ は19%で、過去5年平均の27%からの減少です。

米国からの ジャガイモ 輸出は、2月時点で約10%減でした。これは主に日本への輸出が減っていることが原因です。ヨーロッパからのジャガイモが全体に不足しているにもかかわらず、日本へのジャガイモ輸出は、円安が大きな理由となって、今年はあまり伸びない見通しです。

北西部の ブルーベリー ラズベリー は、冬が暖かだったこと、さらに受粉期の天候に恵まれたことが奏功して、今シーズンは非常に良い出来です。ウィラメット種とミーカー種の ラズベリー は6月最終週、ウェイクフィールド種は7月4日頃に収穫が開始されるでしょう。 ブルーベリー は、7月最終週に生産開始の見通しです。

ヨーロッパ: ヨーロッパの作物は、雨や暑気などの気象条件のせいで植え付けが遅れています。 ジャガイモ は、降雨のため例年より2~4週間遅れの植え付け状況です。 グリーンピース、ホウレンソウ、ブロッコリー、ニンジン も、やはり天候のせいで植え付けが極端に遅れました。この結果、シーズンが短くなり、収穫は全体として減少するでしょう。

メキシコ: メキシコは3月の冷え込みの影響を今も受けており、高品質な ブロッコリー の供給が不足しています。雨季に直面して現在の原料供給はイダルゴ州から来ていますが、9月に再び最盛期の収穫が開始されるまでは在庫の補充がない見通しです。

グアテマラ: グアテマラの ブロッコリー は現在オフシーズンです。サプライヤは、4月末から5月初めにかけて出荷量を満たすのに苦労しました。ピークシーズンは7月に開始予定です。

ペルー:アボカド のシーズンが進行中です。これまでのところ、良好な出来です。

オーストラリア:マンゴー の収穫は終了しました。オーストラリアは、新種の マンゴー を植え付けることで、収穫期を長くしています。この結果、 マンゴー のシーズンが秋まで続くようになりました。

ニュージーランド: ニュージーランドの キウイフルーツ 業界はPSA菌の影響を受けています。種によって被害の程度には差がありますが、全体として過去5年ほどで最も少ない収穫となる可能性があります。

中国:

福建省: 工場では サヤインゲン の加工が行われていますが、福建省の サヤインゲン は5月の豪雨で収穫が早めに終了したため、現在の原料は浙江省から来ています。品質はまずまずで、価格は予想を下回っています。

エダマメ の収穫は今月開始されます。収穫量は30%減となる見通しです。

ライチ の収穫は7月に始まる予定です。多くの畑が雨の被害を受けたため、今シーズンのライチは不作となるでしょう。

浙江省: 上海と同様、浙江省でも鳥インフルエンザA(H7N9)の警戒が解除されました。一般市民がレストランで 鶏肉や鴨肉 を注文できるようになったため、KFCや鶏肉料理を専門とする他の地元の中国料理店などでは客足が回復しつつあります。

浙江の気温は徐々に上昇していて、作物の生育状況は普通どおりです。

サヤエンドウとスナップエンドウ のシーズンが進行中です。 サヤインゲン も収穫が始まっていて、品質は良好ですが、収穫量は下がる見通しです。

エダマメ は現在開花中です。

山東省: 中国では イチゴ の収穫期が短縮され、収穫量が減っていることから、価格が30%上昇しています。国内産 アスパラガス の中国内消費者需要は拡大していますが、価格は依然として安値を推移しています。


中国の輸入食品―問題点と事業機会

中国在住の外国人は、以前から国内産の食品に懸念を抱き、オーガニックや外国産の生鮮食品を購入して日々の食事を支えてきました。驚くべきことに、このトレンドが近年、中国人の間でも一般的になりつつあります。上海や北京などの大都市では、地元の市民が、それまで外国人客のみを相手に商売してきた食料品店で買い物するようになっています。最近まで客の90%が外国人だった輸入食料品店で、売り場に地元市民の姿が増えているのです。

地元客の急増は、近年、中国で相次いだ食品スキャンダルに大きく起因しています。食品スキャンダルが一般的な懸念となっているこの国では、異物混入や不当表示が取り沙汰されることは珍しくありません。中国に住む人は、国産品の品質が十分でないことを案じ、健康に長期的な害をもたらす汚染物がいくつも混入している可能性を危惧しています。

最近のスキャンダルでは、なめし皮製造の工程で生じる副産物が、数百万ポンドという米生産に深刻な影響を及ぼしました。この化学汚染により、河川や水田は雨が降るたびに明るい黄色に変わり、米の生産地が大きな被害を受けました。米は中国の主食であることから、その汚染は必然的に、国内産食品の安全性に対する幅広い懸念につながりました。

急速に富裕化している消費者層は特に、子供に与える食品の安全性を案じています。今や多くの中国人が、輸入食料品店で安全なベビーフード製品を購入しています。特に牛乳やヨーグルトなどの生鮮乳製品は、飛ぶような売れ行きです。これらの店を訪れる地元の買い物客は、輸入食料品の原料品質と表示ラベルは信頼できると考えています。米国産の食品に付いている米国農務省(USDA)の品質管理シールをはじめとする安全性基準は厳密な試験を意味するため、安心感があると感じているのです。このトレンドを背景に、米国の食品会社数社が、中国への輸出を拡大しています。例えば、オーガニック・バレーのような会社は、過去3年の間に中国への牛乳輸出を大幅に拡大させました。

個人客だけでなく、中国の食品チェーン店も、顧客に安全な食品を届けることに苦心しています。最近では、肉製品の卸売業者が行った不当表示により、ファーストフード大手のヤム・ブランズが汚名を着せられました。鍋料理のチェーン店「小肥羊」で、ネズミの肉が検出されたのです。中国の当局はこの種の業務過誤の調査を強化していますが、個人消費者の懸念は払拭されません。「小肥羊」には客が寄り付かず、ヤム・ブランズの収益に影響を与えています。ヤム・ブランズは、昨年にも鶏肉製品の一部に化学汚染が発見されたという報道を受けて、同様の打撃を受けています。

ヤム・ブランズはプレスリリースで、ネズミ肉の調査後、4月の既存店売上高が30%減となり、2013年は1株あたり利益が2桁減になるとの予測を発表しました。

中国の食品安全性問題は、個人消費者と外食業界の両方に影響を及ぼしています。消費者は、輸入食品を買うのが唯一の防御策だと考えています。中国の当局は、国内の食品生産・流通体制の安全性を向上すべく努力していますが、その間にも、オーガニック食品市場には大きな機会が訪れています。また、オーガニック以外の外国産食品市場でも、地元の食文化をよく理解して手頃な価格戦略で開発した安全な製品を平均的な中国の消費者に届ける機会があるかもしれません。


 




パイナップルのパワー!

パイナップルは、ジューシーでおいしくて、ビタミンと必須栄養素を豊富に含んでいます。トゲトゲの厚い皮に包まれた肉厚のこのトロピカルフルーツは、フィリピン、インドネシア、タイ、コスタリカ、チリ、ブラジル、ハワイなどでよく栽培されています。生食のほか、ジュース、ゼリー、デザートなどの加工品として、あるいは甘酸っぱい味覚を作り出す料理の食材としても、親しまれている果物です。

パイナップルは、健康的な食生活を心がけるすべての人に、多くのメリットをもたらします。ビタミンAとCが豊富で、カルシウム、リン、カリウムなどの必須ミネラルもたくさん含んでいます。低脂肪・低コレステロールでありながら食物繊維とカロリーを十分に摂れるので、ヘルシーかつ軽めの食生活を目指す人には理想的なオプションです。

パイナップルには、消化を促進し、一般的な疾患からの回復を促進する酵素、ブロメラインも含まれています。ブロメラインは、酸性食品の作用を中和し、タンパク質を分解し、すい臓分泌を正常化して、健康な消化器系を維持するうえで重要な役割を果たすことが知られています。また、豊富なビタミンCがせきや風邪と闘い、ブロメラインがたんの解消を助けるため、この種の疾患からの回復を促進します。

さらに、骨と結合組織の強化に役立つマンガンも豊富です。1カップ分のパイナップルを食べるだけで体が必要とするマンガンの73%を摂取できますので、骨の健康維持を目指す人には特にお勧めです。

パイナップルは、歯茎の健康にもメリットがあることが証明されています。パイナップルを日常的に食べれば、歯茎の状態が大幅に改善し、歯と口の健康に役立ちます。

体全体の健康、歯と骨の強化、消化促進に加えて、黄斑変性や関節炎のように複雑な疾患の予防においても効果があることが分かっています。

最近では特に、黄斑変性をはじめとする眼病の予防として、ますます奨励されるようになっています。黄斑変性は、網膜の黄斑部に損傷を起こして成人の失明原因となる複雑な疾患で、読むのに苦労したり人の顔を認識できなくなったりするなど、日常生活に大きな支障を来たしかねません。パイナップルに含まれるベータカロテンが視覚の保護に非常に効果があるため、今では、パイナップルを日常的に食べる人は黄斑変性などの症状を発達させる確率が36%低いことも知られています。

免疫、消化、視覚、骨と歯の強化など、パイナップルが幅広い健康メリットをもたらすことは明らかです。また、老若男女、誰にとっても、健康的な食生活の要件を満たすための食品として最適です。甘くてジューシーな味覚、肉厚のおいしい触感。パイナップルは、子供に好まれ、大人にも重要な栄養をもたらす果物です。

シンプルにデザートとして、あるいは料理にひねりを効かせる食材として、今晩から早速お楽しみください!




ハチの減少が懸念の原因に


最近、ハチの数が減少していることで、全米各地の農家に懸念を巻き起こしています。昨冬以来、米国内のハチの巣の約3分の1が消滅したことが観察されていて、しかもこれといった理由は見つかっていません。さらに心配なことに、「蜂群崩壊症候群」という現象でハチがいなくなってしまうと、ハチミツの生産だけでなく、農業全体に大きな影響を与えるのです。

ハチは長い間にわたって農業生産で有益な役割を果たしてきました。野菜や果物の栽培に欠かせない受粉を促進するためです。ハチが受粉促進する作物は、リンゴ、チェリー、スイカなど、米国の食生活に欠かせないさまざまな野菜と果物にわたっています。受粉が行われなければ、これらの作物に影響し、食品価格を著しく上昇させます。昨年の深刻な干ばつからまだ完全に立ち直っていない農家にさらなる負担をかけ、同時に米国の一般家庭の家計にも大きな穴を開けることを意味します。

また、ハチの群れが消失すれば、食糧生産だけでなく農業全体に多大な被害が及ぶと、農務省は見積もっています。同省の発表数値によると、ハチの受粉が関与している作物の生産高は200億ドルと見積もられています。さらにハチは、乳牛や肉牛の飼料生産にも有益なため、酪農や食肉業界にも間接的に貢献していて、その金額的価値は400億ドル近くと見積もられています。ほぼ完全にハチの受粉に依存しているアーモンド生産には、甚大な被害が及ぶことが危惧されています。カリフォルニア州の生産農家はすでに、来期の深刻な不作を案じ、大規模な損失に備えています。

ハチが突如として大量にいなくなるという現象は、決して最近の現象ではありません。初めて大規模な現象が報告されたのは2006年のことで、過去2、3年の間にも目立った事例が観察されてきました。現時点では、ハチがいなくなる理由は解明されておらず、栄養状態、寄生虫、疾病など、考えられるさまざまな要因が研究されています。なかには、米国の現在の干ばつ状況がハチの失踪を触発しているとする説もあります。

最近では、化学薬品や農薬の使用が関与しているという理論も報じられるようになりました。特に農業で使われるオキシテトラサイクリンがハチの免疫力を弱めていると示唆する研究もあります。さらに、ネオニコチノイドをはじめとする農薬の影響も論じられていて、ヨーロッパで多くの国がしているようにその使用を禁止することも話し合われていますが、米国の規制当局では、農薬とハチの失踪を関連付ける十分な証拠がないとして、まだ禁止には至っていません。

ハチは農業にとって欠かせない存在であり、作物生産の過程で非常に大きな役割を果たします。受粉がもたらす直接的・間接的な恩恵は、農業だけでなく、経済全体に及んでいます。農家の生計から、食品価格、一般家庭の栄養摂取まで、実に多くのことがハチに依存しているのですから、効果的な保護方法を見つけることは、世界の食品供給にとってきわめて重要な優先課題です。




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