このフード・レポートの内容は:

VOLUME 1
第7号


2010年7月1日

このレポートは毎月発行で、ご登録された方にのみ配信されます。登録をご変更されたい場合は、このメールの最後に記載されているリンクにアクセスしてください。

インテリジェント・フード・レポートのコピーをお届けします!

弊社のインテリジェント・フード・レポートを毎月確実にお届けできるよう、info@noon-intl.comをお使いになっているEメールプログラムのアドレスブックに加えてください。

Hello,

アメリカが今年何歳になるか、ご存じですか? 7月4日の独立記念日は、アメリカが独立を勝ち取った日というわけではありませんが、独立宣言への署名が行われた日として祝われています。ただし、署名者の大半は、実際には1776年8月2日まで独立宣言に署名しませんでした。これは意外と知られていない事実かもしれません。

独立後まもない頃の独立記念日のイベントと言えば、パレードやスピーチが主流でした。また、1776年には、イギリス国王ジョージ3世のお葬式の真似事も各地で行われました。君主制と専制政治の終わりを象徴し、自由の復活を意味したためです。でも、現代のお祝いは、それよりもう少し「お祭り」風です! 今の独立記念日の恒例行事と言えば、家族や友達と集まって楽しむバーベキューやピクニック、それから花火。そして、このお祝いの要には、必ず食べ物があります。ホットドッグとハンバーガーはもちろん、ブルーベリーやストロベリーなどのおいしいベリー類も欠かせません(色合いもアメリカの三色旗にぴったりです)。そしてもちろん、トウモロコシを忘れてはいけません。グリルで焼きたて、アツアツの甘~いトウモロコシです!

FlagCake

私たちにとっては、7月4日はアメリカの独立を記念するばかりでなく、春から「独立」して本格的に夏へと向かいはじめる記念日でもあります。ワシントン大学教授で米国北西部の気象学者としてよく知られるクリフ・マス氏が自身のブログで書いているところによると、7月の最初の数日間は降水確率が30%前後とのこと。でも、7月最終週までには、確率がわずか8%に下がります。このところ雨の多い涼しいお天気が続いてきましたから、太陽いっぱいの暖かいお天気は、間違いなく大歓迎です。

どうぞ楽しい独立記念日をお過ごしください。ご家族やご友人と一緒に過ごす時間がたっぷりありますことを、私たち一同、心からお祈りしています。広大で 美しくて、堂々たるアメリカ。この国に住む人みんなに約束されたあらゆる自由を尊び、ここに住んでいる幸運にも感謝しましょう。アメリカにハッピー・バースデー!


Lily and Betty

 

 

CropNews

CropVeggies

アメリカ合衆国:スイートチェリーとタルトチェリーの収穫は、アメリカ全土で例年よりも少なく、豊作だった昨年とは打って変わったシーズンになる見通しです。農務省の予測では、ワシントン州のスイートチェリーの今年の収穫量は16万トンで、昨年比35%減とされています。全米のスイートチェリーの収穫量は31万5,400トンで、昨年比27%減。また、タルトチェリーの収穫量は1億9,500万ポンドで、昨年比46%減となる見込みです。農務省では、「季節外れの遅霜、雨続きの涼しい春、さらに昨年の豊作の反動と言える木の疲れがマイナスに影響し、今年の収穫量は昨年の半分のレベル」と報告しています。

太平洋岸北西部は、6月のほとんどにわたり、雨が多く涼しい天候となりました。この結果、グリーンピースの収穫が遅れ、収穫量も平均以下となっています。3月から7月1日にかけて行われるトウモロコシの植え付けも、この天候のせいで遅れを来たしています。

2009~2010年冬の栽培期には、フロリダ州でトマトをはじめとするさまざまな作物に被害が出ましたが、トマト業界は、今になって商品がだぶつく事態に見舞われています。フロリダ州のトマト収穫は、シーズン初めの霜で遅れが出たことから5月にずれ込み、カリフォルニア州のトマト収穫の開始時期にほぼ重なる結果となりました。ウォール・ストリート・ジャーナルが6月に報じたところによると、「フロリダの生産農家は、2、3カ月前であればトマト25ポンド入りの1箱あたり30ドル以上の値段を要求できたが、今では5ドル以下になっている」とのことです。

メキシコ:ブロッコリーとカリフラワーを生産するメキシコ中部は、6月に公式に雨季が始まりました。ブロッコリーとカリフラワーの生産は続いていて、現在は収穫が主にプエブラ州とイダルゴ州から来ています。加工業者によると、6月末現在、熱波が襲っていて、一部のブロッコリーとカリフラワーの品質に影響が出ていますが、なおも質の良いブロッコリーは入手可能とのことです。

グアテマラ:グアテマラのブロッコリー生産者は、7月中旬から下旬にかけて加工を開始するため、現在準備中です。5月末にグアテマラを立て続けに襲った地震、火山噴火、そして熱帯低気圧は、これまでのところ、ブロッコリー生産に広範な影響は与えていません。これ以上の自然災害がないかぎりは7月半ばに生産が始められると、ブロッコリー加工業者は自信を深めています。

オーストラリア:ビクトリア州の生産農家は、過去50年で最大になると多くの人が予想するイナゴの異常発生に向けて準備を進めています。ニューサウスウェールズ、ビクトリア、南オーストラリアの各州では、多雨を受けてイナゴが数百万という卵を産みました。卵は冬の間は孵りませんが、9月になれば孵化するでしょう。イナゴは、毎日、自分の体重の3倍もの餌を必要とし、オーストラリアの主な穀倉地帯にとって大きな脅威となっています。

ニュージーランド:ニュージーランドでは、ジャガイモ農家の間でキジラミの問題が続いていて、研究と対策の努力も引き続き行われています。

タイ:タイ政府は、稲作農家に対し、田植えを7月末まで延期するよう呼びかけました。例年より遅い雨が予測されているためです。一般に、田植えは5月に完了し、収穫は10月です。

ヨーロッパ:ポーランドでは、例年以上の雨によりイチゴに影響が出ています。イチゴの品薄を受けて、ポーランドの果物加工業者は、2010年終わりまでプレッシャーにさらされる可能性があります。価格は130~200%高と報じられています。

中国:中国南部は6月終わりに大雨に見舞われ、洪水と地すべりが発生しました。貴州、湖南、江西、浙江、福建の各省は、すべて影響を受けています。

全般に、今年の中国の天候は、農作に向いた天候にはなっていません。今は中部の沿岸部でインゲンマメと大豆が収穫期に入っていますが、収穫量はどちらも30~40%減と見込まれています。中国の農作物はすべて悪天候の影響を受けており、価格は例年よりもはるかに高くなっています。

農業省は、全国の小麦農家に対して迅速な収穫を呼びかけました。厳寒を極めた昨冬、そして雨続きとなった春夏のせいで、収穫期が通常よりも遅れ、すばやく刈り取らなければせっかくの作物を失ってしまう状況が生まれています。中国の4大穀倉地帯である河南、山東、安徽、河北の各省では、平均に近い収穫量が見込まれています。

中国のリョクトウ(緑豆)の価格は、6月初旬に50%近く落ち込みました。この暴落は、国の規制と市場の調整の両方が原因だと言われています。

 

 

 

FoodSafety

GM食品に対するヨーロッパの姿勢に変化?

EuropeMapGM(遺伝子組み換え)食品の消費と貿易をめぐって、ここ数年、食品安全性の熱い論争が世界各地で繰り広げられています。その間にも幅広いさまざまな情報ソースから相反する事実が数多く発表され、世論に影響してきました。非政府組織(NGO)、政府機関、大学、GM食品の市場拡大を目指す企業、市民団体、ブロガーなどは、いずれもGM食品に関する立場を表明してきました。特にヨーロッパでは、外国からのGM作物の輸入と、人間が食べる食品へのGM作物の使用に対して、世論の激しい反対があります。このヨーロッパの姿勢は、変わりつつあるのでしょうか。GM作物に対するEUの最新の政策は、どのようなものなのでしょうか。

端的に言って、GM作物に対する許容度は、ヨーロッパやアジア、その他の各地に比べて米国で高くなっています。1999年に出版されたある研究論文、そしてその後の研究では、ヨーロッパに比べて米国ではGM食品の生産に対する懸念レベルが決定的に低いと結論されました。この態度はヨーロッパの輸入政策に表れており、EUは現在、人間の食用ではないわずかひとにぎりのGM作物を除いて、あらゆるGM作物の輸入を禁じています。ただし現在、ヨーロッパでは、GM作物をめぐる厳格な規制の緩和を試みる動きが起きています。欧州委員会の農業・地方開発委員を務めるマリアンヌ・フィッシャー・ボエル氏は、2009年10月にブリュッセルで行ったスピーチで次のように述べました。「GM食品は、欧州食品安全機関から毎月のように保健上の問題がないという評価を受けています。にもかかわらず、承認提案に関する票決の段階になると、賛成であれ反対であれ加盟国が有効多数に達することができないため、そこで止まってしまっています」。

GM作物に対するヨーロッパの姿勢には、変化の兆候が見られます。欧州委員会は2010年3月初め、「アムフローラ」と呼ばれるGMジャガイモの栽培を承認しました。このジャガイモは、食用ではありませんが、粘着材用のでんぷんを作るために使われます。とはいえ、GM食品に関する厳格な規制を緩める可能性についてEUが徐々にオープンになりつつあることを示す兆候であり、GM農作物を生産している米国の生産者にとってはエキサイティングな見通しです。American Vegetable Grower誌の2010年6月号でデイビッド・エディ氏が指摘したように、「世界のGM作物栽培地の半分以上はここ米国にあり、私たち(アメリカ人)のほとんどはGM作物をもう何年にもわたって食べている」からです。将来、ヨーロッパの輸入政策が変わるのであれば、米国産のさまざまなGM作物に新しい市場がもたらされるかもしれません。

現時点で結論と言えるようなデータはないものの、GM食品が人間の健康に有害だとする科学的な証拠はほとんどありません。また、GM技術を支持している人々の多くは、GM食品は栽培に際して農薬や水をあまり必要としないため、むしろサステナビリティが高いと論じています。事実、遺伝子工学とサステナブルな農法の“かけ合わせ”とも言える興味深い事例が、Forbes Asia誌の2010年3月号で報告されています。その記事によると、遺伝子組み換えによって洪水耐性を高めたイネが2009年にバングラデシュで導入され、農薬と肥料をあまり使わなくても高い作付けが見込めることから、期待が寄せられています。もしかすると、このような科学とサステナビリティの融合は、GM作物の未来と言えるかもしれません。ただし、サステナブルなGM作物の開発と研究がさらに行われるようになるには、GM作物の貿易に対して厳格な政策を取っている国が今後も引き続き市場開放を検討し、そうした作物を販売したり、研究を資金援助したりできるようになる必要があるでしょう。

 

 

EatHealthy

イチゴは栄養の王様!

人類ははるか昔からイチゴを食べてきました。イチゴが農作物として初めて栽培されたのはイギリスで、1740年代半ばのことでしたが、それより何世紀も前から、栽培の努力はほとんどしなくても、野生のイチゴがヨーロッパ全域で収穫されてきました。「ストロベリー」という名前の由来は正確には分かっていませんが、かつてヨーロッパでこのベリーを収穫する際に藁(ストロー)を刺してつないだことからストロベリーと呼ばれるようになったという説が広く信じられています。最近では、ベリー類全般が強力な栄養源であり、慢性病の予防に効果があるとうたった記事や広告をよく見かけます。もちろんイチゴもそのとおりで、体に良いさまざまな栄養素を豊富に含んでいます。

カリフォルニア州イチゴ委員会によると、イチゴには、繊維質、カリウム、抗酸化物質、葉酸、さらに抗がん物質と関係するさまざまなフェノール化合物が大量に含まれています。なかでも特にイチゴのフェノール特性は、果物の栄養価に関する最近の研究でも注目の研究対象となっています。多くの研究が着目しているのは、アントシアニンというフェノールです。アントシアニンは、赤、紫、青の色素を持った植物に含まれ、がんのほか、加齢に伴う神経病、糖尿病などを予防する可能性があります。

EatStrawberry

 

冷凍イチゴは、新鮮なイチゴの持つ栄養素の大部分を維持することができます。イチゴの栄養価を維持するうえで特に重要なのは、処理保存する際の温度です。マイナス18℃で処理保存したイチゴのビタミンC含有量は、生のイチゴと比較して90%前後です。また、イチゴの品種と栽培時の状態も、栄養素の維持にとって重要な要因となります。フィンランドにあるトゥルク大学の生物化学・食品化学科が行った研究では、品種の違いと栽培条件の違いがイチゴのビタミンC含有量に対して統計的に有意な差異をもたらすことが確認されました。暖かく雨の少ないシーズンだった場合は、寒くて雨の多いシーズンに比べて栄養価の高いイチゴが栽培されていました。

米国の太平洋岸北西部では、今がイチゴのシーズンです。夏の盛りに突入して暖かくなるのにつれて、収穫はさらに増えます。おいしいイチゴを冷凍であれ生であれ、ぜひ楽しんでください。美味というだけでなく驚くほど体に良い果物を食べていることも、もちろんお忘れなく!

 

 

 

 

Facts

 

メキシコとのトラック輸送問題:解決のめどは?

2010年5月19日、米国の産業界は、メキシコのカルデロン大統領の訪米を固唾を呑んで見守りました。米国の産品89品目に対して10~45%の報復関税がかけられてから1年以上が経過したタイミングだったためです。この報復関税は、窓のブラインド用備品から冷凍ポテトに至るまでの幅広い品目が対象とされ、金額にして25億ドル相当と見積もられています。2009年3月16日に導入されたこの追加関税は、米国議会が2007年9月6日をもって「トラック輸送試験制度」を打ち切ったことに対する報復でした。この制度では、メキシコの運輸会社最大100社に対し、メキシコから米国への貨物輸送が認められていました。しかし、5月の米墨首脳会談では、移民法と国境付近の治安悪化が議題の大半を占め、報復関税についてはほとんど何も進展がありませんでした。

米国議会は2009年2月、トラック輸送試験制度に伴う検査のための資金援助打ち切りを決定し、事実上、この制度自体を廃止しました。この決定の背後には、トラック輸送試験制度が米国の運輸業界に熾烈な競争をもたらすと懸念したチームスターズ(トラック運転手を中核とする労働組合)からの多大な圧力がありました。この労働組合は、メキシコの運輸会社が米国の会社に適用される安全規制を満たしていないという懸念を訴えたのです。ただし、米国議会調査局は2009年3月の報告書で、「メキシコのトラック車両および運転手は米国と同等の安全性記録を有していることが、データにより示されている」と結論しました。いずれにせよ、メキシコからのトラックに対して米国の道路を閉ざそうとする姿勢は、カルデロン大統領の訪米後も続いており、一方のメキシコは、数十億ドル相当に上る米国産品に対する報復関税を継続しています。

MexicoUs米国の農業はどのように影響を受けているかというと、ワシントン州だけでもポテトの加工業者が冷凍ポテトの売上高を落とし、冷凍ポテト製品の国内需要が減少していることとも相まって、食品大手コナグラの担当者が「冷凍ポテト製品市場は軟調」とする状況が生まれています。2010年3月25日、ワシントン州ポテト委員会は、州内の冷凍ポテト加工工場の閉鎖に関するプレスリリースを発表し、そのなかでワシントン州貿易責任者のマット・ハリス氏は、「米国産フライドポテトのメキシコへの輸出に20%の関税がかかったのを受けて、ワシントン州では3,200万ポンド、金額にして1,500万ドルを上回るメキシコへの輸出高減少に見舞われた」と説明しました。州の産業にかかった報復関税の経済コストを踏まえ、ワシントン州選出のパティ・マレー上院議員は6月1日、オバマ大統領に書簡を送り、問題の解決を急ぐよう促しました。そのなかで同上院議員は、「メキシコのポテト関税により、米国の冷凍ポテトの出荷高が50%減となる一方で、カナダからメキシコへの冷凍ポテトは60%増となっている」と指摘しています。

米墨政府がこの状況の打開策を模索し、近く何らかの進展を見せることを、私たちは望んでいます。最近のメディア報道は、先ごろアリゾナ州が採択した移民法をめぐる論争に集中していて、1年以上も前から続いているこの問題にあまり注意を割いていないことも、由々しき状況です。この問題は、メキシコへの輸出に関係する米国内の雇用に深刻な影響を与えているからです。オバマ大統領は、向こう5年間に米国の輸出高を2倍に拡大するという目標を掲げていますが、米国にとって3番目の輸出相手国であるメキシコに25億ドルの追加関税を促すような政策を継続するというのは、その目標に真っ向から矛盾しているように見受けられます。オバマ大統領が輸出拡大の目標に向けてせめて第一歩でも踏み出そうとするのであれば、メキシコとの問題を変える必要があるでしょう。そして、そのためには、世論と業界からの圧力が引き続き政府にかけられなければなりません。アリゾナ州の新移民法をめぐる最近の論争、米墨国境の治安悪化、それにメキシコ湾の原油流出は、どれも世論の注目を集める問題です。こうしたことから、米国政府は、メキシコとのトラック輸送問題を当面後回しにせざるを得ないようです。

ご存じですか?

米国では、2007年の国旗の売上高が470万ドルを上回りました。でも、そのうち430万ドル分の製品が中国製だったことを、ご存じでしょうか。

 

 

 


To optimize viewing of future e-mails, please add info@noon-intl.com to your Address Book.
Visit our Company Blog. | Subscribe to Noon's Intelligent Food Report | Update Contact Details | Unsubscribe.
Copyright © 2009 Noon International. All Rights Reserved.