このフード・レポートの内容は:

  • 食の安全性: AFFIが開催した食品安全近代化法ウェビナーからの報告

VOLUME 2
第2号


2011年2月1日

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Hello,

恭喜發財 ! 金のウサギの年(辛卯)がやってきました!  

2月3日は春節。中国の人々をはじめ、旧正月に新年の訪れをお祝いする人もたくさんいることでしょう。東洋の占星術や風水を生活に取り入れている人(Noon Internationalのスタッフも多くがそうです)にとって、この卯年は、世界に渦巻くエネルギーが引き続き不調和をきたすことから難しい一年になるものの、一方で、決断力のあるすばやい行動を取り、これまでとは違った新しい戦略を積極的に試みるのであれば、経済的に前進するチャンスが訪れる年でもあります。   

GoldRabbit
It's the year of the Golden Rabbit!

1月はNoon Internationalにとって忙しい1カ月でした。ロサンゼルスのお客様を訪問した後、サンフランシスコで開催された展示会「ファンシーフード・ショー」にも出向いたからです。昨年のこの展示会では「ナチュラル」とうたった製品をたくさん見つけましたが、今年は「ヘルシー」をテーマにカロリーと糖分を減らす傾向が見られました。栄養ドリンクの数々は姿を消し、リラクゼーションを意識したヘルシーなドリンク、例えばミント、クローブ、ラベンダーを使ったハーブ水などが流行のアイテムとなっていました。チョコレートやオイルなどの材料にワインを用いるのが大きなトレンドとなっていたほか、米国の食品メーカーによるグローバルな原材料調達が増えているのにも気付きました。

先月のこのレポートでは、新しい「食品安全近代化法」が国内外の食品メーカーの事業のあり方を変える可能性があるとお伝えしました。今月の「食の安全性」のセクションでは、向こう1年半以内に食品業界に影響を及ぼす大きな変更点をいくつか取り上げて説明しています。これらは、米国冷凍食品研究所のウェビナーで説明された内容です。   

卯年の始まりにあたり、読者のみなさんが知りたいとお考えになる食品業界の話題をぜひ私たちにお伝えくださいますよう、お願いいたします。ご要望をお送りになる際は、このフード・レポートの送信元にメールをご返信ください。  

Lily and Betty

 

 

CropNews

CropVeggies

アメリカ合衆国: 農務省の1月の報告書によると、全米の2010年のトウモロコシ生産(加工用および飼料用)は史上3番目の出来高に達しました。2010年の大豆および小麦の生産は、2009年の記録をわずかに1%下回りました。

カリフォルニア州の2011年のアーモンド収穫量は、同州の史上最高になると予測されています。 

ワシントン州のリンゴ輸出量は、12月以来、活況を呈しています。競合する米国他州や他国の収穫が例年より少なめだったことから、ワシントン州のリンゴ生産者にとって今シーズンは特に高収益のシーズンとなりました。現時点でワシントン州には6,000万箱以上のリンゴが貯蔵されています。 

AppleCrate
Washington Apple Sales Strong

カリフォルニア州とアリゾナ州では、依然としてカメムシが問題となっています。被害は、主にブロッコリー、ケール、カリフラワー、その他のアブラナ科の野菜に及んでいます。アリゾナ州とカリフォルニア州のレタス農家は、成長期に雨が多く気温も低かったことから、菌病に悩まされています。砂漠気候の例年の冬の気温に戻れば、この問題はおそらく解消するでしょう。 

メキシコからアリゾナ州に戻った男性から税関が押収した茶葉に、トマトキジラミとミカンキジラミが検出されました。これを受けて、これらの害虫がアリゾナ州中部に入り込むのではないかという懸念が改めて高まっています。  

フロリダ州では、寒波を受けて1月に生鮮野菜の価格が高騰しました。フロリダ州のオレンジを襲った寒波の影響は、農務省の寒波被害に関する報告書で明らかにされています。それによると、後期栽培の12.6%、普通期栽培の45.7%、早期栽培の33.6%に明らかな被害があります。               

メキシコ: メキシコの冷凍ブロッコリー加工業者は、依然として供給不足に直面しています。その理由は、加工用として契約されていたブロッコリーの多くが、米国の生鮮市場に奪われていることです。米国の冬野菜の生産地で悪天候と害虫の問題が生じたため、メキシコのブロッコリー市場で生鮮品に対する需要が増しています。  

グアテマラ: グアテマラのブロッコリー生産は、ピークシーズンを過ぎつつあります。生産は減少しながらも継続し、5、6月に完全に終了するでしょう。

タイ: タイからの情報によると、缶詰の原材料となるパイナップルの価格が世界でも極めて高いレベルに達しています。パイナップル価格高騰の最も直接的な原因は、2010年から2011年に大規模な洪水を起こした雨と寒気による小玉化です。この洪水は、1月にタイ南部にまで広がり、缶詰パイナップル生産の原材料をめぐる競争をさらに激化させました。

CannedPineapple
Thailand Canned Pineapple Prices Rise

タイ農業生産者協会によると、広範な洪水により、タイ米の出来高も例年に比べ20%減となっています。これにより、タイ米の国内市場および輸出市場の価格が高騰するでしょう。     

KiwiChile
Chile Kiwi Harvest Begins Soon

 

 

チリチリは、2010~2011年の生鮮ブルーベリー生産の80%以上を米国に輸出する予定です。残りのほとんどは、ヨーロッパとアジアへ輸出されます。ブルーベリーの収穫は、北部の生産地では終了し、中部では終了間近、南部では始まりつつあるところです。昨年12月末の雨と雹を受け、南部のブルーベリー生産高が約10%減ると予測されており、これにより生鮮市場から冷凍市場向けに切り替えられたブルーベリーの価格が高騰する可能性があります。

チリのキウイフルーツの収穫は、2月末から始まります。 

 

 

 

 

 

 

 

オーストラリア: オーストラリアでは、広範な洪水を受けて、先月、多数の農産品の小売価格が大幅に値上がりしました。加工品では、ジャガイモとサツマイモの収穫が影響を受けていますが、被害の程度は現時点では分かっていません。国内の生鮮市場では、豆類、メロン、ブドウ、トマトが大幅な値上がりを避けられないでしょう。生鮮市場向けのトロピカルフルーツは、洪水で輸送が中断されたため、供給不足になる可能性があります。 

洪水の影響を受けなかった地域では、イナゴが引き続き孵化しています。オーストラリア農業・漁業・林業省のウェブサイトによると、「ニューサウスウェールズ州リヴァリーナ、ビクトリア州北西部および中北部、南オーストラリア州マレーバレーで、1月にイナゴの第2世代の大量発生が予測される」とのことです。この害虫被害は、洪水とも相まって小麦の生産高を減らすでしょう。 

ニュージーランド: ジャガイモキジラミとトマトキジラミが、ニュージーランドの南北両島で増加しています。キジラミの数は、ホークスベイと南オークランドで最多となっています。ジャガイモ生産者がこの害虫の駆除にかける費用は、1ヘクタールあたり700ニュージーランド・ドルを上回ると見積もられています。

ニュージーランドからのキウイフルーツ輸出は、前年比10%減になるとの予測です。雹や雨の悪天候が不作を引き起こしました。現時点では、キウイフルーツ収穫減の最大の要因がPSA菌の感染と言えそうです。PSAは、これまでに約500ヘクタールのキウイフルーツ畑を襲ったと伝えられています.

ペルー: ペルーのアスパラガス原材料の問題は、栽培期の悪条件と地下水面の問題によって、深刻な状況に達したと伝えられています。缶詰加工業者、およびほとんどの瞬間冷凍業者は、1月中旬に業務を停止しました。例年であれば、生産は1月末まで続くところです。缶詰加工業者は生産に大幅な遅れを来たしていて、国外の顧客と交わした契約が不履行となるのは明らかです。   

FloodAustralia
Flooding in Australia

地下水面の問題は、ペルーのイカバレーで依然として続いています。ある情報では、英国でペルーのアスパラガスに対する需要が増えたことがこの問題の原因とされています。英国からの需要により、既存工場での増産に加え、新しいアスパラガス生産工場が建設されたためです。

インド: インド内閣は、1月半ばに会合を開き、洪水が引き起こしたタマネギ価格の高騰について話し合いました。そして、珍しい特例として、隣国パキスタンから1,000トンのタマネギを輸入しました。また、レンズマメと食用油の輸出に関する禁止令も導入されています。 

中国: 中国への穀物輸入は、昨年来、大幅に増加しています。中国政府の統計でも、トウモロコシ、小麦、米の輸入が前年比大幅増となったことが確認されました。穀物輸入は、中国の消費者の食用肉、とりわけ豚肉に対する需要増から、それに対応する飼料用として増加しています。中国へ最も多く穀物を輸出しているのは米国です。  

中国のニンニクに対する需要は、引き続き高いレベルを維持しています。中国当局はニンニクをめぐる投機を取り締まっており、ニンニクの輸出を一時的に違法化したとの報道もあります。ニンニクの制限は、インドの収穫が中国の不足分を補い始める2月には収束するでしょう。

中国北部では、2011年に入って大きな雨が降っていません。北京市気象局では、2010年10月23日を最後に、中国北部で目立った降水がないとしています。この干ばつにより、現在、中国の冬小麦生産地の17%が影響を受けています。最も打撃を受けているのが、北京、河南、山西、河北、山東、江蘇の各地方です。   

GarlicChina
Chinese Garlic in High Demand

FoodSafety

AFFIが開催した食品安全近代化法ウェビナーからの報告

2011年1月11日、米国冷凍食品研究所(AFFI)は、ホーガン・ローベル法律事務所のパートナー弁護士、ジョセフ・A・レビット氏、ゲイリー・ジェイ・クシュナー氏、ならびにアソシエイト弁護士、エリザベス・バー・ファウェル氏の協力を得て、このほど成立した食品安全近代化法についてのウェビナーを開催しました。このウェビナーの目的は、200ページにわたる法文の中から食品メーカーや食品輸入会社にとって最も重要性が高く、直ちに検討が必要、あるいは場合によっては対応が必要となる部分をわかりやすく説明することでした。新法の中で、食品業界に直接影響する要素は主に4つあります。すなわち、食品会社に課される新しい責任、輸入食品に関する新しい規制、米国食品医薬品局(FDA)が行使する新しい権限、そして食品会社と食品輸入会社に課される新しい手数料です。その詳細を以下の表にまとめました。

― 新しい責任 ―

  • 食品安全性計画
  • サプライチェーン管理
  • 記録の保管および提供
  • 食品防衛計画

― 輸入食品の新規制 ―

  • サプライチェーン確認
  • 米国内の事業所と同じ基準を国外の事業所にも適用
  • 国外事業所の独立監査を義務付けるFDAの権限
  • 一部の試験に際して認定試験所の使用義務付け

― FDAの新しい権限 ―

  • 国内外で行う検査頻度の強化
  • 違反業者の登録停止
  • 強制リコールの権限

― 新しい手数料 ―
  • 再検査およびリコールの費用をFDAに返済
  • 輸出許可証の新手数料
  • 輸入業者の優先手続き

上記に取り上げた食品安全近代化法の主な要素のほとんどは、18カ月以内に施行される見通しです。AFFIのウェビナーによると、何よりも重要なのは、科学的根拠のある食品安全性計画を策定し、国内外のサプライチェーン管理手法を徹底し、記録保管とガイドラインへのアクセスを準備することです。朗報と言えるのは、ほとんどの食品メーカーがこうした制度をすでに整備済みであることです。このため、食品安全近代化法への順守を確認するにあたって必要な仕事の大半は、すでに確立した手順を確認することであって、新しい手順を導入することではないでしょう。    

WhiteHouse
Food Safety Legislation Signed into Law

EatHealthy

小豆の驚くべきパワー

小豆は、インゲン豆と似た形の赤い小粒豆で、日本では大豆に続いて多く消費される豆です。初めて栽培されたのは紀元前1000年前後の中国と考えられています。適度な甘みがあるこの豆は、お菓子に広く使われるほか、粉末にしてお茶のようなドリンクとしても消費されています。2009年10月、ペプシは、小豆風味の「ペプシあずき」を日本で発売しました。漢方の世界では、小豆は腎臓、膀胱、生殖機能を整える効果があるとされ、膀胱炎の治療によく使われています。今日では、東洋医学で何世紀も前から知られてきたこと、すなわち小豆が栄養豊富な食品であり、疾病予防に役立つ可能性があることが、現代科学でも立証されています。     

小豆は、あらゆる豆の中で最も低脂肪・高タンパクの豆のひとつです。また、食物繊維、カリウム、チアミン(ビタミンB1)、ナイアシン(ビタミンB3)、亜鉛、マンガンを豊富に含んでいます。小豆の健康上のメリットは、栄養価だけに留まりません。小豆が悪玉コレステロールを減少させること、腎臓の解毒作用を助けること、さらには植物性エストロゲンを含むことで乳がんを予防する可能性があることなどは、多数の研究で報告されています。『Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology』に発表された2008年の日本の研究では、高血圧のラットに小豆を混ぜた餌を与えることにより、血圧が大きく下がることが確認されました。 

小豆の生産国としては中国が最大ですが、米国でも大規模に小豆を生産している農家がいくつかあります。米国では、中西部で有機小豆の缶詰が生産され、国内消費者向けの販売で採算を取っています。日本だけでも小豆は年間10万トン消費され、そのうち30%は輸入品であることから、米国の農家にとっては国内消費と輸出向けの両面でまだまだ伸びる余地があるでしょう。Agriculture Marketing Resource Centerによると、日本に輸入される小豆のうち米国産が占める割合はわずか10%とのことですから、成長の将来性は明らかです。小豆の米国内消費を拡大するには、ヘルシーな点についての研究を続け、それを宣伝することが大切かもしれません。米国では健康志向の消費者が増えているため、安価でおいしく、体にも良い食品として小豆が受け入れられる可能性があります。 

Adzuki
Healthy Adzuki Beans!

Facts

「ウナギ・ピザ」はいかが?

先進国では、調理済み冷凍食品の消費量が過去20年間で大幅に増加しました。Euromonitorによると、こうしたトレンドの担い手となり、また世界の小売額の75%を占めているのが、米国、日本、ドイツ、イギリス、フランス、ロシアの6カ国です。欧米では、冷凍ピザが調理済み冷凍食品市場で最も急成長中の食品です。一方、日本でも調理済み冷凍食品の消費量が過去10年間で増えているにもかかわらず、冷凍ピザは欧米諸国ほど急激には伸びていません。

Frozen Pizza
Would you Like Eel on Your Cheese Pizza?

日本では世界不況のあおりを受けてレストランが売上を落とし、スーパーで値段の安い調理済み冷凍食品、例えばピザを買う人が増えました。けれども、冷凍食品、とりわけ冷凍ピザが成長の主役となった欧米のトレンドとは異なり、日本では、冷凍ではなく冷蔵食品が、調理済み食品の成長を牽引しています。冷凍ピザならぬ冷蔵ピザは、ほとんど手つかずだった日本の市場を開拓する重要な手立てとなるかもしれません。さらに、日本のピザ店ではウナギやタコなどのちょっと変わったトッピングが人気を集めていることから、こうしたアイテムを使った冷蔵ピザや冷凍ピザも、売上を伸ばすかもしれません。

冷凍食品の消費は、アジア新興市場のほとんどで大きく増加する可能性がありますが、冷凍・冷蔵食品のインフラ整備にかけては日本が最も進んでいます。とはいえ、日本市場の攻略にはいくつかのハードルがあることも知っておくべきでしょう。これは1998年にジャパンタイムズが指摘したことですが、多くの日本人はそもそもチーズの味が好きではないという点です。このため、日本の冷凍ピザ消費を促進するには、良質な食材のイメージや焼きそば冷凍ピザのようにユニークなフレーバーでピザ製品を宣伝することが効果的かもしれません。日本の冷凍ピザ市場の可能性を売上に結びつけるには、ピザ以外の日本の食品産業を動かしている食のトレンドを取り入れる努力が必要でしょう。

ご存じですか?

イースト・アングリア大学とハーバード大学の研究者が、高血圧の改善に効くブルーベリーの含有化合物を特定しました。高血圧は、米国では成人の3人に1人が患う症状です。この化合物はアントシアニンと呼ばれ、ブルーベリーを毎日食べることで高血圧症になるリスクが10%減ることが確認されました! 

 

 


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