このフード・レポートの内容は:

VOLUME 1
第2号


2010年2月1日

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2月号 ご挨拶

2度目の新年おめでとう!恭喜発財!(中国語の新年の挨拶で「もうかりますように!」)  

金のトラの年が明けました!

はや2月。数週間もすれば、中国暦のお正月(旧正月)です。この時期、サンフランシスコのチャイナタウンを訪れるのは楽しいものです。さまざまな匂い、お香、お祝いに必要なものを買い込むたくさんの買い物客……。いつもと違う雰囲気を感じずにはいられません。

スタッフのノーリーナとパイパイに、旧正月にどんなご馳走を食べて育ったか、尋ねてみました。2人は中国の異なる地域の出身で、生い立ちもかなり違っていたので、興味深く思ったのです。2人はたくさん挙げてくれましたが、その一部をご紹介しましょう。

甘いお菓子! 2人が一番に挙げたのがお菓子でした。ノーリーナの好物の1つは、焼き餃子(中国の昔の金貨の形)です。皮は小麦粉で作り、通常は砂糖と細かく砕いたピーナッツを包みますが、ノーリーナの叔母さんは、甘いものではなく、野菜、ジャガイモ、タロイモ、ニンジンを混ぜて軽い塩味にしたものが好きでした。

パイパイは、「甘いこと(喜ばしいこと)」にあふれた年になるようにと、祖母が訪れた子供たちや親戚に必ず飴をひと握りずつ配っていたのを覚えています。最も人気があったのは、コインの形のチョコレートです。砂糖がけのピーナッツ、ショウガ、クルミ、カボチャの種、スイカの種、ヒマワリの種、それにドライフルーツのお菓子も、旧正月を祝う15日間、いつも食卓の上にありました。

ノーリーナは、「年糕(ニェンガオ)」(年々上昇するという意味の「年高」と発音が似ているため縁起が良い)を覚えています。これは、もち米粉と水を混ぜて蒸した後、食べやすく切ってフライパンでこんがり焼いたものです。甘い年?にはブラウンシュガーと果汁で味を付け、塩味の年?にはたれに漬けた豚肉、ソーセージ、野菜(普通はカブ、タロイモ、黒目豆、砕いたピーナッツなど)を加えます。

パイパイは、多くの食べ物と料理に特別な意味があることを思い出させてくれました。

オレンジは幸運と富、リンゴは平和と安全、ブンタンは長寿、ローストしたさまざまな種子は豊穣、ピーナッツは成長と繁栄を意味しています。長寿を象徴する麺も忘れてはなりません。たいていの場合、麺はフライパンで炒めて醤油で味を付け、干しエビやソーセージを加えることもあります。

うーん……想像するとお腹が空いてきますね! 他にもたくさんの食べ物がありますが、ここには書き切れません。

しかし、2人の思い出に共通するものが1つあります。それは、家族の大切さです。遠くから故郷へ帰ってくる親戚、みんなで食べるご馳走、母の料理、帰って来られない人のための席、先祖を敬い、思い出す気持ち、そしてうれしいのはもちろん、「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる赤い封筒に入ったお年玉です!

Noon Internationalのスタッフ全員から、世界中のすべての友人に健康と繁栄に満ちた新年をお祈りします。

Lily Noon and Betty Johnson

 

CropNews

CropVeggies

 

全般:世界中の農業が、立て続きの悪天候や異常に悩まされているようです

 

 

「立春」なし……春が来ない
中国人は、太陽暦と太陰暦という2つのカレンダーを使います。春が始まる日は「立春(ラプチュン)」と呼ばれ、太陽暦では毎年2月4日となります。次に太陰暦で考えてみると、今年の1月1日は太陽暦では2月14日です。ここに問題があります。立春(2月4日)の後に中国の新年(2月14日)が来ると、中国人は「その年に立春がない」、つまり春が来ないと考え、作物や農業に悪影響が出ると信じています。今年は何が起こったか見てみましょう。

アメリカ合衆国アメリカ東部では、降雪量が平均を上回り、氷点下の気温が続く厳しい冬となりました。フロリダ州では、1月半ばに気温が-2℃を下回り、9時間以上にわたって柑橘類とイチゴの生産者に被害を与えました。今のところ壊滅的とまではいきませんが、生産者は当面、柑橘類の10~30%が被害を受けたと報告しています。フロリダ州農業局によれば、農作物への被害に関する最終的な結果が出るのは数週間先になる見込みです。フロリダは、世界のオレンジジュース原料の約40%を供給しています。1月下旬の天候は平常に戻りつつあります。      

アルゼンチン:アルゼンチンのコンコルディア近郊におけるブルーベリーの収穫は、2月1日で終了します。今季の収穫中の最大の問題は、12月と1月に例年を上回る雨が降ったことでした。しかし、2009年11、12月のブルーベリー輸出量は、2007、2008年の同月を上回り、アルゼンチン産ブルーベリーの65%がアメリカ合衆国、1%がアジア諸国へ輸出されました。アルゼンチンのブルーベリー生産者と加工業者も、海外の生産者や加工業者と同様、需要は例年と同様、生産量は増加という問題に直面しています

Chinese Bok Choy Covered in Snow中国中国は、過去30年間で最も寒い冬と闘っています。中国北部、北西部、東海岸(揚子江の三角州)、そして南部までも、被害を受けています。揚子江三角州の農地は凍結し、家畜は凍死の危険にさらされています。冬野菜のブロッコリーとカリフラワーの収穫にも被害が出ています。原料としてのブロッコリーの価格は、昨シーズンの約50%増と報告されています。中国は生鮮野菜の調達に奔走していますが、収穫された野菜のほとんどが生鮮市場に出てしまうため、加工業者が工場で生産する野菜はありません。生鮮市場の優先と、加工業者の原材料価格の高騰により、恐らく中国の冷凍ブロッコリーおよびカリフラワーの生産量は減少し、価格は上昇するでしょう。 

2009年の冷凍イチゴの生産量は、2008年の7%増となる147,000容積トンと推定されています。作付面積は増大しつつありますが、人件費、燃料費、肥料価格の上昇により、価格も上昇すると予想されています。   

メキシコメキシコ野菜・果物加工輸出業者協会(Mexican Association of Vegetable and Fruit Processors and Exporters)は、過去の需要量に合わせて秋に植えたブロッコリーの苗が、冬の収穫に向けて順調に育っていると報告しています。ブロッコリーの成長に適した天候が続いているため、過去のペースで収穫できれば、原料として十分な量を供給できると期待されます。ただし、東太平洋でエルニーニョ現象が観察されたため、平常より気温が下がる懸念も多少あります。 

ニュージーランド2009年、ジャガイモキジラミと呼ばれる害虫がニュージーランドのジャガイモに被害を与えました。被害を及ぼすのは虫自体ではなく、虫に寄生するリベリバクターという病原菌です。被害は、北島の晩生種にほぼ限られています。しかし、最も大きな被害を受けるのは加工用のジャガイモと予想されています。この病原菌に感染したジャガイモを揚げると、「ゼブラチップ」と呼ばれる変色が生じるからです。2009年の損失は、2,700万~3,400万米ドルと推定されています。2010年の収穫における損失は、1億200万~1億900万米ドルと予想されます。現在のところ、この害虫を防ぐための有効な対策は確立されていません。     

Zebra Chip Effect


Psylld Insect on Leaf

リベリバクター菌により“ゼブラチップ“と呼ばれる変色が生じたポテトフライじゃがいもの葉につくジャガイモキジラミ

FoodSafety

 

最近、米国議会がささやいた「連邦規制」という言葉が、米国企業を震え上がらせています。 

2009年に下院が可決した「食品安全強化法」(H.R. 2749)は、現在、上院で審議されています。上院は、2010年に採決予定の独自の食品安全法案、「食品医薬品局(FDA)食品安全現代化法案」(S 510)も抱えています。競合する2つの法案は、過去10年間に米国で記録された食品媒介疾病の増加に対応するものです。どちらの法案も、フードチェーン全体におけるFDAの規制力と強制力を強化しています。米国の農業関連の企業は、この法案の施行を懸念しているのです。 

下院の法案によれば、各加工業者は、義務付けられるFDA監査を受けるために施設当たり500ドルを支払わなければなりません。キッチンから大規模な加工場まで、あらゆるものが施設と見なされます。上院の法案では、初回の検査で不合格となり、再検査となった施設のみからFDAが料金を徴収します。  

小規模な加工業者は、このコストが大きな負担となることを恐れています。規制強化によってどれだけコストが増加するかの良い例は、カリフォルニア州産の青菜によるサルモネラ食中毒が大きく報道されたのを受け、食品安全規制を強化しようとするカリフォルニア州の「Leafy Greens Marketing Agreement」に見ることができます。『American Vegetable Grower』誌の2009年12月号によれば、農家が計上する平均食品安全コストは、エーカー当たりで2006年には24.04ドルだったものが、2007年には54.63ドルに増加しました。FDAは、規制強化のための資金を連邦政府から得るほか、農家に課す料金も新しい規制に必要な資金に加える予定です。         

2007年、56ページにわたるFDA内部の評価レポート「FDA Science and Mission at Risk」は、FDAの使命を遂行する能力について、以下の3点を報告しています。

  1. FDAは、科学的基盤が衰え、科学的組織構造が弱いために、その使命を遂行できない。
  2. FDAは、科学に携わる職員が十分な能力と手腕を持っていないために、その使命を遂行できない。
  3. FDAは、情報技術(IT)インフラが不十分であるために、その使命を遂行できない。

当局の資金と権力を増加すれば、米国における安全な食品供給が実現するのでしょうか? 両院の法案は、FDAの問題が単なる資金不足ではなく、不適当で老朽化したインフラにあるという事実を見過ごしています。根本的に欠陥のあるシステムに資金を注ぎ込んでも、効率性が下がるだけです。恐らく、罰金を払えない、あるいは権力を持つFDAに対して自己を弁護するために十分な法的助言を受けられない小企業が、最も大きな影響を受けることになるでしょう。

米国で増大する食品媒介疾病の問題に対処するには、迅速かつ正確な情報共有技術を開発し、連邦政府の機関同士の意思疎通を促進する必要があります。FDAのレポート自体も、「……輸入製品を管理するシステムが、税関その他の政府システムと意思疎通できていない」と指摘しています。 

議会は、1つの連邦機関に何十億ドルも費やすのではなく、FDAをフードチェーンに関わる政府内の他の部署と効率的に連携させることを考慮したほうが良いかもしれません。どれだけ資金を投入しようとも、1つの政府機関に注意を払うだけでは、世界中の畑からアメリカの家庭の食卓に至るまでの食品安全を確保する複雑なプロセスには対応できないからです。目的を果たすには、フードチェーンの管理に携わる他のセクターとの連携と協力に力を注ぐ必要があるでしょう。

EatHealthy

謎に包まれたチアシードの驚くべき効果

ChiaSeed
チアシードが、2型糖尿病患者に共通する心臓疾患の要因を抑制する上で、従来の医薬品と併用できる極めて健康的な食品として注目され、科学的な研究が本格化したのは、つい最近のことです。

メキシコの原住民は、この種子をアステカ文明より前から食べています。そのような部族の1つ、タラフマラ族は、現在に至るまでこの種子を食料とし、休憩なしでしばしば170キロメートルを超える超長距離走をやってのけます。現在では、部族以外の人々が、この謎多き種子の効果に注目しています。

チアシードが、それほど健康的である理由は何でしょうか?チアシードの消費と糖尿病患者における心臓血管保護作用を結びつけたトロント大学の研究は、チアシードが「自然状態では、食物繊維が最も豊富なホールフードであり、植物性たんぱく質、カルシウム、マグネシウム、鉄、抗酸化物質も極めて豊富に含んでいる」としています。この論文は、『Diabetes Care』2007年11月号に最初に発表されたもので、チアシードを12週間食べた患者の「最低血圧が大幅に低下した」と指摘しました。

チアシードはあまり知られていませんが、中南米で栽培され、自然食品店やサプリメントストアで販売されています。

驚異のタラフマラ族については、クリストファー・マクドゥーガル著の『Born to Run』、または下記ウェブサイトをご覧ください:Burn to Run: A Hidden Tribe, Superathletes, and the Greatest Race the World Has Never Seen by Christopher McDougall.

Facts

 

『North American Potato Market News』に掲載されたデータによれば、2009年は米国のジャガイモ業界にとって困難な年でした。年明け後に発表されたジャガイモ市場分析は、この事実を明確にしています。最も厳然たるものは、過去10年間、米国のジャガイモ生産量が減少傾向にあることです。1980年代は小幅ながら堅調に増加し、1990年代は平均年間増加率が3%近くありました。しかし2000年以降、状況は大きく変化し、2009年に至るまで生産量は年間平均1%の割合で減少しつつあります。減少の原因は何でしょうか? 今後数年間で生産量が再び増加するという予兆はあるのでしょうか?

米国のジャガイモ生産量の減少に影響を与えている1つの要因は、過去10年間の米国外におけるジャガイモ作付面積の着実な増加です。ベルギーとオランダでは、2008年から2009年にかけてジャガイモ作付面積が6%増加したと報告されています。北米における1エーカー(約4,047平方メートル)当たりの収穫量は、1979年の248cwt(約11.2トン)から2009年には370cwt(約16.8トン)へと着実に増加し、供給量を増やしているにもかかわらず、米国のジャガイモ製品に対する需要は追い付いていません。米国外におけるジャガイモ需要は、オランダとベルギーをはじめとするヨーロッパの生産増にほぼ吸収されています。 

2009年3月、米国からメキシコに輸出されるフライドポテトなど、米国商品の多くに課せられた報復関税により、カナダの競争力が高まりました。2009年11月までに、メキシコに対するカナダの輸出量は前年の2倍にのぼり、米国産ジャガイモの輸入を増やした国はグアテマラ(17%増)とサウジアラビア(40%増)だけに留まりました。同じ時期、米国産ジャガイモのメキシコへの輸出量は、53.5%減少しました。メキシコが報復関税を廃止しなければ、米国のジャガイモ生産者にとって厳しい状況が続くでしょう。

輸出需要の低下に応じ、米国のジャガイモ生産者は、2010年の作付面積を縮小して需要と供給のバランスを取らざるを得ません。今年も作付を減らせば、アイダホ州だけでも2004年と比較して合計25%減になります。米国全体における作付面積の縮小は、2009年から2010年にかけて8%となり、供給過剰を緩和することになるでしょう。重要なことは、もちろん米国国内市場の需要増です。これは、景気が改善され、人々が過去2年間よりもファストフード店やレストランで食事をする頻度を増やすかどうかにかかっています。

パースニップはスーパーフード!

パースニップ1人前に7グラムの食物繊維が含まれていることをご存じでしたか? 甘くマイルドな味のパースニップは、バターが少なめで済み、ゆでてマッシュしても、スープやシチューに入れてもおいしく食べられます。

Parsnips


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