このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 3
第 11号


2012年 11月 1日

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Hello Everyone,

早くも11月になり、北半球の忙しい収穫シーズンが終わろうとしています。植え付けと春先の天気について話していたのが、つい昨日のことのように思われます! カボチャを除いて、ほとんどの収穫は完了しました。トウモロコシの収穫もほぼ終了し、すべて納屋に収められたといったところです。今年は非常に厳しい年といえます。米国の広い範囲にわたって干ばつとなり、北西部の収穫量も例年をわずかに下回ったため、トウモロコシ市場は確実に不足気味となるでしょう。ペルーとチリではアスパラガスのシーズンが最盛期を迎えていますが、あらゆる情報をまとめると、南米産のアスパラガスは今年も不足気味で高値となるでしょう。

ここ米国では、サンクスギビングの祝日が近づいています。この伝統的行事は、1621年、ヨーロッパからやってきた最初の入植者がマサチューセッツ州プリマスで初めての冬を乗り切ったことを祝ったというのが始まりです。それ以降、祝い方は進化して、今日では、大いに食を楽しみ、フットボールの試合を観戦して過ごすようになっています。とはいえ、少し時間を取って、人生の恵みに感謝することも忘れないようにしたいものです。どんな時も、感謝すべきことは必ずあるはずですから!

11月は、盛り上がる1カ月になるでしょう。米国では11月6日に大統領選挙が行われ、Noon Internationalのスタッフは、またも出張に出かける予定です。来月は、日本と南米からレポートをお届けしますので、最新情報をお見逃しなく。

このニュースレターをお送りしようとしている今、東海岸を直撃したハリケーン・サンディの余波が明らかになってきました。尊い命が失われ、地域全体が荒廃してしまい、まだ多くの地域で今もなお電気が止まっています。被害総額は数十億ドルになるようです。この自然災害で被害にあった皆さんのためにお祈り申し上げます。

ベティとNoon Internationalスタッフ一同

追伸:10月31日のハロウィーンを皆さんは楽しまれましたか?Noon Internationalの社員チャドと彼の家族に新しく加わったメンバー(赤ちゃんザメのコスチュームをまとったアルロ君)はハロウィーンをとてもエンジョイしました。


CropVeggies

アメリカ合衆国: 北西部のトウモロコシの収穫は終了しつつあり、ほとんどの加工業者が11月第1週までに生産を収束しています。北西部の天候は晴れて安定しており、トウモロコシの品質は良好と伝えられています。しかし、夜の冷え込みを受けて、収穫半ばで生産量が減少したため、北西部の収穫量は減少し、中西部は今夏の干ばつで供給不足となっていることから、トウモロコシ市場は堅調な状況が続くと見られています。ダイスカット用ニンジンの生産は、現在進行中で、特に懸念事項はありません。
オレゴン州とワシントン州のジャガイモは、夏の暑気を受けて生産量が減少し、ほとんどの供給業者で質・量ともに期待を下回っています。ジャガイモの早期収穫分は国内各所に出荷されたため、オレゴン州とワシントン州の加工業者では、1年前に比べて貯蔵量が減少しています。

ヨーロッパ: 雨続きで実が十分に発達しなかったため、ベルギーのジャガイモは、オランダ、フランスと並んで、厳しいシーズンに見舞われました。8月が酷暑で日照りになったこともあり、ベルギーのジャガイモ生産量は、昨シーズンに比べて約20%減と予測されており、価格は上昇しています。
セルビアでは、長く続いた干ばつのために、ラズベリープラムイチゴなどの果物の生産量が減少しました。

メキシコ:ブロッコリーカリフラワーの収穫がピークに差しかかっています。出だしは落ち着いていましたが、今月は質・量ともにかなり上向きになると期待されています。

グアテマラ: 最盛期が続いており、高品質のブロッコリーが出荷されています。果物の生産も、まもなく始まります。

コスタリカ:パイナップルパパイヤのシーズンが進行中で、特に問題は報告されていません。

ペルー:アスパラガスのメインシーズンが進行中です。今シーズンも、南アメリカ産のアスパラガスは不足気味となるでしょう。収穫量は、昨年比20~30%減と予測されています。暖冬を受けて、花が早咲きになり、これが収穫減につながるためです。ペルーの現在の天候は良好ですが、シーズン初期の天候問題が尾を引き、収穫量は依然として減少しています。アスパラガスの収穫は、12月いっぱい続く見通しです。

チリ:アスパラガスの収穫が行われています。雨の少ない暖冬からそのまま春に突入したと伝えられていますが、チリはペルーに比べると影響が少ないようで、収穫量はまずまずです。チリは現在、生産の最盛期ですが、ペルーの供給不足と世界的な需要増による、生鮮市場からのプレッシャーを受けています。この結果、当面は高値が続くでしょう。

タイ: 北東部の複数の県が、過去数十年で最悪の干ばつに見舞われています。水田果樹園が被害を受けており、ジャスミンライスの生産が3%減になると予想されています。スイートコーンの価格は、タイの雨期に発生する洪水によって、高騰しています。昨年のような記録的な洪水ではありませんが、なおもスイートコーンの収穫量は減少していて、それが高値を招いています。

中国: 浙江省では、10月の平均気温が20℃前後で、野菜と果物の栽培には好条件でしたが、降雨量が少なかったため、生産量が減少しました。レンコンの価格は、人件費の高騰を受けて20%増となっていますが、品質は良好と伝えられています。干ばつのため、カリフラワーブロッコリーは、今秋の収穫量と品質に影響が出ました。マンダリンオレンジのシーズンに入っており、サヤエンドウスナップエンドウの植え付けは、10月末に開始されました。

山東省では、現在、タロイモコマツナが、収穫の最盛期を迎えています。ゴボウの植え付けは10月に始まり、今のところ状況は良好です。秋作のホウレンソウの加工は、11月に始まるでしょう。

福建省では、オクラの収穫と加工が11月に終了します。カリフラワーは植え付けが始まっていて、成長ぶりは今のところ順調です。サヤエンドウスナップエンドウは、11月いっぱい植え付けが行われます。



日本がコメの出荷制限

2011年3月に発生した東日本大震災に伴う福島第一原発事故により、福島県内の広い地域が放射性物質で汚染された可能性があることを受けて、日本では8月25日から放射性物質の検査が開始されました。日本政府が稲作を制限していない地域で生産されるコメは、約36万トンに上ると予想されています。

農作物に含まれる放射性物質が1kgあたり100ベクレルを超えた場合は、出荷が禁止されます。残念ながら、先ごろ旧西袋村地区のコメから1kgあたり110ベクレルの放射性セシウムが検出され、この地区のコメが出荷停止となったことが、ブルームバーグ・ニュースで報じられました。

この出荷停止によってコメの供給に大きな影響が及ぶことはないと予想されています。しかし、たとえ基準値内のレベルであっても、消費者がコメの購入に対して警戒心を抱くことから、多くの農家では先行きを案じています。




スターフルーツに願いを込めて

スターフルーツは、五歛子(ゴレンシ)とも呼ばれ、ユニークな形をした果物です。東南アジアが原産ですが、今では世界各地の熱帯・亜熱帯地域で栽培されています。実の側面に沿って5つの畝があり、輪切りにすると星型になることから、スターフルーツと呼ばれています。全体が薄黄色に色付いて、端に沿ってやや緑色が残っている程度に熟した時が、ちょうど食べ頃。味はとても個性的で、リンゴとナシと柑橘系のフルーツを混ぜたような風味です。マンゴーやマンダリンオレンジなどの多くのトロピカルフルーツと異なり、皮まですべて食べられるうえに栄養価も抜群です!

スターフルーツには、ビタミンC、ビタミンA、その他の抗酸化物質が豊富に含まれていて、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの感染を予防する微生物特性があります。また、鉄分を含み、カロリーと塩分が少ないことから、低カロリーでおいしいデザートを求める人には理想的といえるでしょう。ただし、スターフルーツには、腎臓病や心臓病の治療薬として一般的に用いられる薬用成分と相互作用を起こすことで知られる化学物質が含まれているため、腎臓に問題がある人や心臓病の薬を服用している人は、少し注意が必要です。

スターフルーツは、冷凍でも販売されていますが、一般的なのは生食です。また、他の食品の材料として使われることもよくあります。スターフルーツのアイスクリームは、最近、米国各地の健康食品店で販売されるようになりました。グリルでローストしたスターフルーツをサラダやデザートに添えて出している高級レストランも多くあります。現在、スターフルーツの最大生産国はマレーシアですが、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、米国(フロリダ州)など、世界の他の地域でも栽培されています。スターフルーツは、栽培にあたり土壌を選びませんが、降雨量の多い土地で、水はけの良い畑が必要です。

この記事の著者はNoon Internationalの元スタッフ。現在パラグアイ在住で、農業開発とスペイン語の勉強に勤しんでいます。自宅の庭にスターフルーツの木があることから、今回のトピックになったというわけです!



世界の気候と農産物への影響


気候変動の影響を受けて、世界各地で農作物の生産量、作付量の減少が予測されています。雨不足、干ばつ、集中豪雨、長期化する冬といったさまざまな気象の変化が、植え付けのパターンを変え、成熟前の作物被害や収穫量の減少などを引き起こしてきました。

国連食糧農業機関(FAO)が発表した今年初の2012年農産物予測によると、穀物の国際価格の上昇懸念が高まっています。また、今年は小麦生産の世界的な減少も観測されています。

ヨーロッパでは厳寒が3月まで続いたため、小麦供給が不足しています。小麦の生産量は6億9,000万トンで、2011年の記録的な収穫量から1.4%減になると予測されています。生産量はヨーロッパの各地域によって、ばらつきが出る見込みです。ロシア連邦では、種蒔きのシーズンが好天に恵まれたため、今年はまずまずの収穫量になると見られていますが、ウクライナでは、雨不足と極度の低温、さらに冬枯れが相次いだために冬作が減少しました。小麦の収穫減のほかには、ウクライナの厳冬と積雪量によって、大麦生産が影響を受けると予想されています。

中米では、雨不足のため、全体的に農作物の生産量が減少するでしょう。雨不足の天候により、メキシコでトウモロコシの植え付けが減っていて、二次シーズンの収穫量が減少する可能性があります。これにより、この地域の主食であるトウモロコシの供給量に影響があるでしょう。

南米の複数の地域でも、雨不足が続きました。乾期が長引いたことにより、トウモロコシの生産が減り、アジアの需要が拡大していることも相まって、価格は上昇しています。ブラジルの生産者も、主な収穫シーズンが雨不足となったことで、収穫減に見舞われています。この時期の収穫減を埋め合わせるため、多くの生産者が植え付けを増量しました。同様に、アルゼンチンのトウモロコシ生産も、12月と1月の極度の雨不足を受けて減少しています。

全体的に南米各地の農作物は、ラニーニャ現象の影響を受けて生産量が減少しています。ラニーニャ現象は、気流のパターンを変化させ、大陸の最北部と最南部付近の国々で雨不足を起こすなど、極度の異常気象を招きます。

アジアでは、2011年末まで通常の降雨量が続きましたが、徐々に変化してきました。アジア各地の多くの場所で、早くも水不足が報じられています。小麦生産は、インドとパキスタンで雨不足のため減少する可能性があると見られています。また、インドでは、現在、雨期にありながら、雨が遅れているため、農業生産と農家の生計への影響が懸念されています。

中国では、黄土高原、華北平原、陝西省などの小麦生産地で例年以下の降雨量となり、生産量と価格高騰の不安感が高まっています。さらに、中国政府では、小麦など主要穀物の価格が高騰する結果、低所得者層や農村部の経済的に恵まれない人口層が十分に食糧消費できなくなることを案じています。

食糧安保は、今日の重要なグローバル課題となっています。中近東やアフリカの各地で継続する政治危機は、世界の食糧危機をさらに悪化させています。ヨーロッパ、中米、アジアなど、穀物の主要生産地の全域で不安定な気象により、食糧供給に関して厳しい状況が続いています。この問題に効果的に対処し、十分な食糧供給を世界で確保するために、各国の足並みを揃えた行動が不可欠であることは言うまでもありません。

HAPPY THANKSGIVING!




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