このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 2
第12号


2011年12月1日

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Hello Everyone,

いよいよ、ホリデーシーズンです。1年があっという間にすぎ、気がつけば今年も残りわずかとなりましたね!

シアトルのスタッフは、ダンビルとオーストラリアからやって来る同僚と一緒にホリデーシーズンを祝うため、風光明媚なカリフォルニア州のモントレー、カーメルへ向かう準備に追われています。みんなでたくさん笑って、ショッピングやレストラン、ついでにカラオケにも繰り出して、充実したすばらしい週末になるのではないでしょうか

そして、親愛なる経理スタッフ、ルイーズ・ワラムさんが94歳を迎え、めでたく退職することになりました。仕事熱心で、何でもきちんとこなす彼女の姿は、皆の手本でした。今後もオフィスに頻繁に顔を出しては、必要な時にサポートしてくれると思いますが、毎日会えなくなるのはとても淋しいものです。

また、Noon International は、東日本大震災の義援金募集のキャンペーンを今月終了し、大きな成功を収めたことをご報告させていただきます! 5月号でお伝えしたとおり、Noon Internationalでは、4月から12月の期間、コンテナを出荷するごとに売上金の一部を救済活動への寄付金として積み立てる取り組みを行ってきました。この活動に多大なサポートを寄せてくださったサプライヤの皆さんが遅延なくコンテナの出荷を続行し、お客様に当社との取引を継続していただいたおかげで、現在までに6,000ドル以上を集めることができました! この寄付金は日本赤十字社に送られ、現在も懸命に続けられている日本の復興活動に役立てていただければと考えています。

最後に、皆様が友愛と喜びに満ちた安らかなホリデーシーズンを迎えられますよう、心からお祈り申し上げます。

Lily, Betty, and the Noon International Team


CropVeggies

アスパラガス供給に苦闘するチリ

アメリカ合衆国:北西部の野菜の収穫は完了しました。エンドウマメ、トウモロコシ、ニンジン、インゲンマメはすべて、寒冷多雨のためにシーズンの開始が遅れました。収穫量と品質はおおむね平均的ですが、作付面積の減少や突如襲った熱波により一部の畑を断念しなければならないサプライヤが数社あることから、トウモロコシとエンドウマメの市場は品薄状態が続くでしょう。実際のところ、11月半ばまでトウモロコシの収穫を続けた加工業者もあります。

北西部のジャガイモ加工業者は、すでに2011年の収穫物134万3,000トンをそのまま使い切っており、早期の使用量としては、昨年比35万8,800トンの増加です。その要因としては、ジャガイモの貯蔵在庫が少なかったこと、寒冷多雨によりジャガイモの収穫開始の時期と収穫速度が遅かったことが挙げられます。 アイダホ州の加工業者でも、早期使用量は2010年と比べて23.5%増となりました。

ジャガイモ専門サイト Potato News によると、フライドポテトの日本への輸出販売高は第3四半期に5.3%減となっています。日本市場は、カナダやヨーロッパのサプライヤに分散しているようです。一方、中国は、引き続き、米国産フライドポテトへの需要を拡大しており、これは中国でファストフード店が増えていることに一部起因していると考えられます。

ヨーロッパ:ベルギーで好天が続き、ジャガイモが豊作となっています。この余剰供給を受けて、ヨーロッパのジャガイモは低価格に抑えられています。 芽キャベツは、現在ベルギーとオランダで収穫が進められています。今シーズンは葉球が大きく成長しており、収穫量は良好ですが、大球の芽キャベツは冷凍用には適しません。ポーランド、ベルギー、オランダのブロッコリーとカリフラワーの収穫は、現時点では良好です。

ヨーロッパではインゲンマメの余剰がなく、価格は安定もしくは若干高めで推移しています。

ポーランド、イタリア、オーストリアでは、リンゴが豊作です。

メキシコ:ブロッコリーとカリフラワーの生産は通常どおり進められており、質・量ともに平均レベルです。

メキシコでは、昨シーズンのアボカド生産量が減少しました。また、米国からの大きな需要があったこと、さらにチリでも生産量が減少したことが、値上がりにつながっています。メキシコの作付面積は増えつつありますが、製品が市場に出回るまでにはまだ時間がかかるでしょう。日本では、最近、アボカドを使ったすしネタ、ハンバーガーやサンドイッチが人気となっており、アボカドの需要が高まっています。

グアテマラのフレッシュオクラ
グアテマラ:グアテマラでは果物のシーズンが始まっているため、ブロッコリーの収穫が続けられているものの、量はやや下降気味です。サヤエンドウとスナップエンドウは、12月終わりから1月初めにかけて収穫が開始される見通しです。 グアテマラから米国に輸出されるオクラは、1万1,760トンに増加しました。

チリ:アスパラガスの収穫は現在も続いていますが、寒冷多雨の影響を受けて、収穫量は現時点で35%減となっています。雨のため畑に出られず、涼しい天候の影響で発芽が遅れています。キャッシュフローを改善するため、多くの生産農家では、出荷先を加工業者ではなく生鮮市場に切り替えているようです。これに加えて、世界的に強い需要があることから、価格は安定していますが、在庫は不足気味となっています。

ブルーベリーの収穫は、開始が遅れ、昨シーズンよりもわずかに価格が高くなると見られています。

ペルー:ペルーはチリと同様に、アスパラガスのシーズンの開始が遅れ、寒冷多雨の天候が成長に影響を及ぼしています。供給は不足し、高値が続くでしょう。

ニュージーランド:エンドウマメのシーズンが、1~2週間、遅れていますが、収穫量は例年並みと期待されています。 ニュージーランドは、依然としてキウイフルーツに発生したPSA菌に悩まされています。この菌の増殖を遅らせることで時間を稼ぎ、その間に駆除方法を開発して解決策を見つけようとする試みが行われています。

タイ:タイは今も洪水、降雨と闘っています。今四半期のパイナップル収穫量の約15%が壊滅的な打撃を受けています。スイートコーンの生産は、多くの畑が水に流されたため、当初の予測よりも被害が大きくなっています。また、今後植え付ける作物に対する懸念も指摘されています。畑に流れ込んだ水は、工場から排出された化学薬品を多く含んでいるため、土壌の安全性が危ぶまれているのです。農家は、作付けを再開する前に土壌検査を行う必要があるでしょう。また、タイの缶詰製品の生産も追い詰められています。缶詰用の板金工場の閉鎖や洪水被害で入手できる板金の量が減っているためです。こうした状況から、畑に作物が放置される可能性もあります。 多くの道路が通行不能となり、労働者の通勤にも困難を来たしています。作物を工場へ搬入し、製品を港へ輸送するのも難しい状況です。

中国:中国では、秋作のブロッコリーとカリフラワーに価格下落が見られます。天候が改善したため、収穫状況は良好です。原材料価格は、供給が逼迫した昨年と比べて30~45%安となっています。 秋作の大豆は例年並みで、大半が生鮮市場に出荷されました。 今シーズンのレンコンは、人件費の高騰を受け、価格が上がっています。 シイタケの価格は、作付面積の減少と人件費高騰のため、やはり高くなっています。

全体として、春の収穫不調で加工業者のキャッシュポジションが悪化しているため、生産農家は価格を下げて秋作の収穫物を出荷しようとしています。

 

低下する消費者信頼感

食品への信頼低下

食品安全性に関する業界調査の結果、消費者の間で自分が口にする食品の安全性に対する信頼感が失われていることが明らかになりました。この調査は、非営利団体のセンター・フォー・フード・インテグリティがアイオワ州立大学と協同で行ったもので、「自分が食べる食品の安全性に自信を持っている」という問いに同意した人の割合が、過去の調査に比べて減少し、4%減となりました。さらに、「今日の食品供給は自分が子供の頃よりも安全である」という問いに同意した人は、9%減となりました。

消費者の関心は常に安全性と価格にありますが、特に安全性については一貫して最大の関心事となっています。こうした調査回答は、食品安全性制度への消費者信頼感の喪失を明らかに示しています。センター・フォー・フード・インテグリティは、「食品制度の関係者は、今日の制度が一世代前の制度よりも安全であることを認識しているが、世間の認識は明らかに違う」と説明しています。

同センターでは、信頼感低下の一因として、業界が消費者にとって有意義な方法で情報を伝えていないことを挙げています。多くの消費者は、食品の原産地や製造過程、その安全性について、入手できるはずの情報を十分に得られていないと考えています。今後の対策として、同センターでは、食品業界が消費者にとって重要な問題点や懸念事項に関する訴求方法を改善することを勧告しています。




効果絶大の新種ブロッコリー

体に良いブロッコリー

イギリスの科学者が10年以上を費やして、非常に栄養価の高い野菜を新たに開発しました。その名はスーパーブロッコリー。スーパーマーケットの棚に登場したこの最新スーパーフードは、普通のブロッコリーに比べて2~3倍のグルコラファニンを含んでいます。グルコラファニンは、心臓病の予防に効果があると考えられていて、ブロッコリーやカリフラワー、芽キャベツ、ケールなどの野菜に含まれています。なかでもブロッコリーには最も高い植物性栄養素があります。グルコラファニンは体内に摂取されるとスルフォラファンに形を変えて、抗酸化酵素の生成を促進します。抗酸化酵素には、環境汚染物質やフリーラジカルによるダメージから私たちの体を守る働きがあり、ビタミンA、C、Eの抗酸化活動を維持する効果もあります。

米国では「ベネフォルテ」と呼ばれているスーパーブロッコリーは、イギリスの科学者が14年かけて他家受粉を行って誕生した野菜です。研究者たちが、高い植物性栄養素を持つ未栽培のブロッコリー品種を探し求めて、世界へ旅に出たのは、1980年代のことでした。そして、普通のブロッコリーに比べて高レベルのグルコラファニンを生成する野生種のブロッコリーを南イタリアで発見します。この野生ブロッコリーを通常の商用品種と他家受粉して生まれたブロッコリーが、スーパーブロッコリー、ベネフォルテとして今日知られる品種となったのです。このハイブリッド種は、遺伝子組み換えを行わずに開発され、ヨーロッパ当局から特許を取得しています。

スーパーブロッコリーの味は、通常の商用品種のブロッコリーと同じですが、硫黄の含有量が少ない分、やや甘く感じることもあります。スーパーブロッコリーは、カリフォルニア州のサンタマリア・バレーで栽培されており、昨年からカリフォルニア州とテキサス州の一部の食料品店で生鮮野菜として販売されています。今秋には、全米で販売される予定です。

 


揺れる米国の学校給食制度


アメリカの学校給食

今年1月、米国連邦政府は15年ぶりに学校給食制度の栄養基準に対する大規模な見直しを行うことを発表しました。現在、米国では、児童の3分の1が肥満または太りすぎと見なされており、子供たちの摂取カロリーの40%が学校での昼食に依存していることを踏まえると、確かな栄養基準の基礎を固めることはとても重要といえます。今回の計画には、ジャガイモを減らして、生鮮の野菜と果物を増やすことで、炭水化物の摂取量を減らすことが組み込まれています。しかし、全米ジャガイモ評議会からは、「学校で出されるジャガイモの90%は、茹でたジャガイモ、ベイクドポテト、マッシュポテトである」という論評が出されました。さらに、この計画では、学校で出される食品に含まれる塩分を今後10年間で段階的に減らしていくことも求めています。

コカ・コーラやデルモンテなどの大手食品会社は、こうした見直しによって大きく影響を受ける可能性があります。そして、計画が実施されれば給食費用が上がるうえに、多くの子供たちが興味を持てない献立内容になると論じています。また、フライドポテトや冷凍ピザなどの食品も、米農務省が提案する基準値を超える塩分と炭水化物を含んでいるため、影響を受けるでしょう。現在、110億ドルの予算で運営されている学校給食制度ですが、一連の見直し計画によって68億ドルの追加費用が発生することになります。

コロラド州選出の民主党上院議員、マーク・ウダル氏やメイン州選出の共和党上院議員、スーザン・コリンズ氏をはじめとする上院議員のグループは、この新しい「炭水化物規則」に異議を唱えており、炭水化物量の多い食品を学校給食で制限しようとする農務省の計画に、すでに待ったをかけています。一方で、食品業界が子供たちの健康よりも利益を重視しているという批判もあります。ニューヨーク・タイムズ紙の記事によると、食品業界は、野菜や果物をたくさん食べ、塩分摂取量を減らすことが体に良いことを認めている一方で、政府の提案は唐突かつ度を超えていると考えています。

現時点で農務省は、計画を変更するだけでなく、新しい提案を最初から策定しなおすよう指示されています。消費者団体の公益科学センター(CSPI)の栄養政策担当ディレクター、マーゴ・ウータン氏は、「子供たちがさなざまな野菜や果物を食べるよう促し、学校給食全体をより健康的なものにするために策定された農務省の提案の本来の意図が、さまざまな議論により曖昧になってしまっている」と語ります。しかしながら、冷凍および缶詰の食品業界にとって、目が離せないトピックであることは間違いありません。


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