このフード・レポートの内容は:

VOLUME 1
第12号


2010年12月1日

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Hello,

冬がいつ来るのかという議論は、もう終わりです! インテリジェント・フード・レポートの11月号で、ラニーニャ現象と、それが米国北西部の気候に与えうる影響についてお伝えしたと思いきや、11月22日 月曜日の朝、目覚めるとシアトルでは雪が積もっていました。雪はさらに降り、気温は上がらず、道路は雪と氷に覆われて、街は事実上、活動を停止してしまいました。その日、Noon Internationalの元気なスタッフの一部はオフィスにたどりつきましたが、翌日は、もはや道路を車で走るのは危険な状態でした。さて、ここで世界の皆さんにご説明しますが(特に、雪がもっと当たり前の地域に住んでいらっしゃる方に)、シアトルの雪対策は決して万全とは言えません。除雪車は数台しかありませんし、除雪されたり、砂がまかれたりするのは主要道路だけなので、雪が降ると、ほとんどの市民は家に閉じ込められてしまいます。しかし、どうぞご心配なく。テクノロジーとコンピュータという文明の利器のおかげで、Noon Internationalのスタッフは全員、家でも仕事ができます。街が「凍結」しても、皆さんへの対応に変わりはありません(もちろん、停電しない限り、ですが)!雪に覆われた美しい街の写真(下)を、どうぞご覧ください。

この夏と秋は、米国、ヨーロッパ、アジアの全土が低温と多雨に見舞われ、その影響で一部の野菜、果物、穀物の価格が高騰するとともに、多くのバイヤーは買い付け先を変更しつつあります。例えば、通常は中国から調達する農作物の多くを、現在は別の地域から調達しています。 To see Seattle drivers in action during the snow storm, click here.

SpaceNeedleSnow
Space Needle After Recent Snow Storm

南半球も、多くの試練に直面しました。クロップニュースでお伝えしたように、オーストラリアではイナゴが大量発生しています。ペルーでは干ばつ、ニュージーランドとチリでは低温と多雨が、農作物に被害を与えています。  

1カ月が過ぎるのは、なんて早いのでしょう! 11月は大忙しの月でした。シアトルとダンビルのスタッフは、中国、チリ、グアテマラ、メキシコに出かけ、皆さんに安全でおいしい製品をお届けできることを確認しました。スタッフの2人は、中国・成都で米国農務省海外農業局のセミナーに参加し、食品を中国西部に輸入する上での市場可能性と物流上の問題について学びました。Noon Internationalは、セミナー参加者に対して食品安全に関するプレゼンテーションも行いました。このプレゼンテーションは、「食の安全性」セクションでご覧いただけます。 

11月を振り返ると、中間選挙と下院でのパワーシフト、食品安全法案に関する議論を制限する票決、TSA(運輸保安局)の検査に関する論争、米国国境での度重なるトラブル、そしてつい最近では、北朝鮮の砲撃などがあり、今後、取り組んでいかなければならない問題は多くありそうです。どうか、皆さんが野菜と果物を食べて、健康で力強くありますように!

Noon Internationalのスタッフ一同、楽しく幸運に満ちたホリデーシーズンをお祈りします。


Lily and Betty

 

 

CropNews

CropVeggies

アメリカ合衆国米国では、ほとんどの作物の収穫が終了し、ワシントン州とオレゴン州でわずかにジャガイモの収穫を残すばかりです。ワシントン州では11月、晩生のジャガイモが順調に収穫されました。米国内で引き続き収穫中の主な作物は、ピーナッツ、ヒマワリ、ソルガムです。 

メキシコ11月上旬、中央メキシコでは夜間の気温が氷点下となり、すでに不調だったメキシコ産ブロッコリーに追い打ちをかけました。3回にわたり、零下の気温が8時間続いたことで、ブロッコリーの収穫は推定15~20%減少しました。メキシコ産ブロッコリーの品薄状態は、少なくとも2011年2月まで、恐らくは春まで続くと予想されます。在庫が完全に元に戻るのは、2011年6月と推定されています。凍結の危険性が最も高いのは、12月半ばから2月半ばの季節です。メキシコ産カリフラワーも凍結の影響を受け、収穫量が減少しています。

グアテマラ11月のグアテマラの天候は良く、降水量は10月に比べて減少しました。ブロッコリーの収穫が続き、平均的な量の良質のブロッコリーが加工されています。 

ペルーペルー産アスパラガスに対する需要が、これほど高まったことは過去にありません。需要増の大きな原因は、中国産アスパラガスが悪条件に見舞われ、収穫量が平均を下回ったことです。ペルーのアスパラガス農家にとって悪いことには、地下水位が下がり、作物に十分に水を与えることができていません。 

WaterAsparagus
Wet Asparagus Plants in Chile

 

チリチリでは、アスパラガスの生育シーズンの初期に非常に寒く、雨の多い天候が続いたため、11月の生産量が通常レベルを40~50%も下回りました。雨も原因の1つではありますが、最大の原因は長期にわたる低温です。11月のチリ産アスパラガスの価格には、中国とペルーの両方におけるアスパラガスの収穫量減少が影響を与えています。 

ヨーロッパヨーロッパの今年のタマネギ生産量は、例年並みだった2009年を10%近く下回っています。中央ヨーロッパでは、春に雨が多かったため、タマネギのサイズが小さくなり、タマネギの貯蔵と乾燥にかかるコストが増加しました。一般にタマネギのサイズが大きいスペインでさえ、サイズが平均より小ぶりになっています。ヨーロッパにおけるタマネギの作付面積も縮小されていますが、どのぐらいの面積が縮小されたのか、具体的なデータはありません。 

今年は、ヨーロッパ産グリーンピースにとっても困難が続きました。収穫量が例年を20%下回るという推定もありますが、正確なデータを得ることは困難です。 

ニュージーランド: ニュージーランドの南島では、キウイフルーツに病害が観察されました。かいよう病(PSA)と呼ばれるこの病気は、主にキウイフルーツの果樹の枝に影響を与えます。冬と春に雨が多かったことが、PSA病原菌の生育に最適な条件を作り出しました。すでに封じ込め対策が取られ、病害がニュージーランドのキウイフルーツ収穫量に大きな影響を与えることはないと予想されています。

 

 

オーストラリア南オーストラリアでは、引き続きイナゴの大量発生が問題となっており、11月初旬にはピークに達しました。イナゴの被害は、12月まで続くと予想されます。これまでのところ、飛行機5機とヘリコプター2機による合計233時間の薬剤空中散布が、248のイナゴの群を駆除しました。 

タイ スイートコーンの生産は、11月の洪水によって大きな被害を受けました。11月半ばの時点で、洪水はタイの76県のうち38県に被害を与え、特に国の中央部と北部に被害が集中しました。政府の統計によれば、洪水によって160万エーカー(約6,475平方キロメートル)の農地が完全に破壊されました。 To see a video of flooding in the the central Lop Buri province of Thailand, click here.  

南部では、パイナップルの収穫への洪水の影響が危ぶまれています。11月半ば、南部のパイナップル生産者は、モンスーンによる大規模な洪水が南部にも広がることを懸念しています。しかし、現在のところ、雨はパイナップルを栽培する主な地域を外れ、パイナップルの生産は例年どおり進んでいるようです。たとえ収穫量が例年並みでも、加工業者の伝えるところでは、昨年からパイナップルのジュースと缶詰に対する需要が高まっているため、2011年にはパイナップルの価格が上昇する可能性があります。   

Flooding Thailand
Flood Waters in Northeast Thailand

     

中国中国では、ニンニクの価格が10月半ばにピークに達し、以降は下落しています。バイヤーが10月にニンニクの購入を見合わせたため、その遅れが11月の価格を引き下げたのです。中国で生産されるニンニクの大半は、輸出されます。 

中国では、グリーンピースが品薄です。中国の供給業者は、需要を満たすために海外に注目しています。価格は例年より上昇しています。

2011年に、濃縮リンゴジュースが大幅に不足することが明らかとなりつつあります。加工用リンゴの不足は深刻で、生鮮リンゴ市場でさえ、少ない量が非常に高値で取引されています。米国やヨーロッパの需要を満たすだけの濃縮リンゴジュースは、恐らく出回らないでしょう。中国の加工業者は、南アフリカからの原料調達に頼っています。   

中国におけるマッシュルームの収穫は、例年の生育シーズンより約1カ月遅れています。気温が低く、マッシュルームの成長が遅れたためです。供給業者は、12月半ばに収穫が始まると予測しています。当初の価格は、例年より大幅に上昇しています。 

昨年と同レベルの価格で中国から輸出される数少ない農産物の1つは、ウォーターチェスナット(中国くわい)です。この収穫は、中国各地で続いた低温の影響を受けませんでした。     

WaterChestnuts
Chinese Water Chestnut Pricing Unchanged from Last Year

 

 

 

 

          

 

FoodSafety

食の安全に関する問題

2010年11月11日、Noon Internationalのスタッフ、ホセ・カスティージョ(Jose Castillo)とチャド・ワトソン(Chad Watson)は、中国四川省成都で、米国農務省(USDA)海外農業局(FAS)主催の「Western Products into Western China(西の製品を中国の西へ)」と題したセミナーに出席しました。2人の目的は、米国の食品や飲料を中国西部の市場に投入する際の物流上の問題や可能性について学ぶだけでなく、最終消費者に安全で健康的な食品を届けるための世界の食品安全戦略や慣行の歴史的発展について、プレゼンテーションを行うことでした。

プレゼンテーションを表示させるには、以下をクリックしてください。

To read the entire Chengdu, China presentation please click here.

ChineseInspectors
Chinese Food Inspectors Help Verify Safe Food Supply

 

 

 

 

 

EatHealthy

ハチミツを食べて健康になろう

甘いものがまったく嫌いという人がいるでしょうか。ちょっとしたチョコレートやキャンディが大きな満足感を与えてくれることは、よくあります。しかし、西洋の食生活においては過去100年で加工食品が急激に増え、今や私たちは、かつてないほど多くの精製糖を消費しています。精製糖の摂取が増えるにつれ、肥満や糖尿病などの食生活に起因する病気も、爆発的に増加しました。インスリンを発見したフレデリック・バンティング博士は、1929年、次のように指摘しました。「米国では、人口1人あたりの甘蔗糖消費量の増加に比例して糖尿病が増えている。天然のサトウキビを加熱して再結晶させる過程で、何かが変化し、精製物が危険な食品になると結論せざるを得ない。」何か甘いものが食べたいという時は、砂糖に代わる甘味料としてハチミツを使うと、精製糖の過剰な摂取とそれに伴う健康上の問題を抑制するのに役立ちます。

ハチミツは、同じ量で比較した場合、砂糖よりもカロリーがやや低くなります。例えば、1ポンド(約450グラム)のハチミツは約1,600カロリーですが、同じ重量の砂糖は1,800カロリーです。カロリー密度という点でハチミツを上回る天然食品は、イチジクしかありません。ハチミツと砂糖を比較すると、カロリー値はあまり違わないかもしれませんが、その他の特性は大きく異なります。砂糖は、加熱して濾過する工程であらゆる「不純物」を取り除きますが、この「不純物」の除去が栄養特性も取り除いてしまい、砂糖を空っぽのカロリーにしているのです。一方、ハチミツには、製品の劣化を防ぐための最小限の加工が場合によって施されるだけです。ハチミツには、ヘルシーな未精製の糖、ミネラル、ビタミンB複合体が豊富に含まれ、過剰に摂取しない限り、血糖値に与える影響も精製糖より少ないことが証明されています。

さらに、ハチミツは、砂糖よりも体に良いだけでなく、皮膚の傷や感染の治癒を助けることも、数多くの研究で実証されてきました。2000年の『Journal of Wound Care』は、「ハチミツが、細菌感染した傷口のケアで一般的になりつつあるように見受けられる」と言及しています。傷の治療に使われるハチミツ製品のトレンドは、医療界でも受け入れられ、いくつかのハチミツ製品が外傷治療用として承認を受けています。人の健康のさまざまな面に与えるハチミツの他の多くの効果についても、現在、研究が進められています。ハチミツは、傷の治療や糖尿病患者のための代替糖分になるだけでなく、睡眠による体力回復を促進する、記憶力を高める、不安を抑制する、免疫システムを強化するなどの目的で、あるいは効果的な咳止めとしても使える可能性があります。実証済みのメリットや潜在的なメリットをこれだけ持つハチミツが、多くの人に補助的な甘味料として愛され、恐らく将来的には医療ニーズに使用されても、まったく驚きではありません!   

Honey
Yummy and Healthy Honey!
Facts

中国における労働者の将来

2010年前半、中国沿岸部のあらゆる種類の工場が史上最悪の労働力不足に見舞われたことが、広く報道されました。沿岸部にほぼ集中して生じた労働力不足は、1つの因果関係では説明できない複雑な問題であり、中国の冷凍食品業界にも大きな影響を与える可能性があります。メディアでも注目を集めた沿岸部の工場のいかがわしい労働環境、それに内陸部への政府投資も、中国沿岸部における人手不足の原因となっています。    

5月下旬にNoon Internationalのブログでも紹介したように、深圳市のFoxconn電子機器工場で発生した一連の従業員の自殺は、中国の一部の工場における過酷な労働環境を裏付けています。これに対し、多くの都市は、労働者を引き付けるため独自に最低賃金を引き上げました。1995年から2006年にかけ、都市部の出稼ぎ労働者の平均最低賃金は、1カ月500元から1,700元に上昇しました。食品加工会社のような利益率の小さなメーカーにとって、消費者に一切反映することなくコストの上昇を吸収することは困難でしょう。沿岸部のメーカーにとってさらに悪いことには、内陸部の建設プロジェクトに資金を提供する政府の刺激策により、通常なら春節(旧正月)後に沿岸部の都市に戻ってくるはずの多くの出稼ぎ労働者が内陸部で職を得ています。

ChinaFarmer
Rural Laborers Hard at Work in the Fields

上記すべての要因に加え、農村部の出稼ぎ労働者は急速に高齢化しつつあり、中国の人口増加率の失速とともに、いずれは若手労働者が不足すると予想されます。それでも現在のところ、労働力不足がピークだとは言えないようです。ワシントン大学の陳金永(Kam Wing Chan)教授は、中国の労働者に関して今年発表した論文で、次のように指摘しています。「もし、中国が21世紀の最初の5年間の超高成長率を継続するとしても、農村部の過剰労働力をすべて使い果たすには、まだ10年以上かかるだろう。」当面、中国には世界の需要を満たすだけの労働力があるかもしれませんが、将来的には変化を見込む必要がありそうです。

WhiteDove
Wishing You Peace and Joy this Holiday Season

 


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