このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 6
第8号


2015年8月 1日

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Hello Everyone,

もう8月。太平洋岸北西部では、とても暑い夏になっています。オレゴン州の東部、ワシントン州、そしてアイダホ州も、この暑さから逃れられてはいないようです。グリーンピースの収穫は早くに終了し、収穫量が下がったうえ、Aグレードの作物が少なくなりました。でも、等級の低いグリーンピースでしたら、たくさんあります!この暑気のおかげで、スイートコーンのシーズンも例年よりかなり早まりました。事実、最近の記憶にあるなかで最も早いシーズンのスタートだと、多くの人が言っています。

この暑さでスイートコーンの収穫量と品質に影響が出るかどうかは分かりません。見極めるには時期尚早です。でも、分かり次第、お伝えしてまいります。ジャガイモは、質・量ともに暑さの影響を受けるでしょう。

ここ数カ月は、山地部を越えてあちこちを飛び回り、多忙に過ごしてきました。天候の懸念があり、この暑気が続くなら被害を受ける可能性はあるのですが、皆さん、前向きな精神を保っていらっしゃるようでした。

今月もまた、引き続き加工業者やお客様を訪問させていただきます。外国から訪問してくださる方は、涼しい装いでお越しください。ジャケットはいりません!

それでは、記事をお楽しみください。


Betty and The Noon International Team

CropVeggies アメリカ合衆国: 太平洋岸北西部では、40℃を超える熱波のせいで グリーンピース のシーズンがいつもよりも早く終了しました。収穫量は全体として15~20%減、AAAグレードのものが不足していると伝えられています。もともと在庫レベルが低かったため、 グリーンピース 市場はかなり底堅くなっています。

等級の低い グリーンピース は出荷可能です。この暑気のせいで スイートコーン の収穫は例年よりも早く始まりました。これまでのところ、質・量ともに通常どおりです。暑い日が今も続いているため、収穫の状況は変わる可能性があります。

この酷暑は、 コロンビア盆地 ジャガイモ の生産者と加工業者に品質と収穫量の懸念をもたらしています。 ジャガイモ は涼しい天候を好むため、今年の状況はほぼ間違いなく収穫量と品質に影響するでしょう。

北西部の ラズベリー の収穫は完了しました。やはり暑気のため、収穫は例年よりも10~14日早く始まりました。この天候の影響で ラズベリー の実は全体として小さめ、収穫量は生産者によって約25~45%減となりました。 ブルーベリー は現在収穫中です。やはり暑さのため、シーズンが早く始まりました。すでに小さめの実や柔らかい実が見られていますが、全体的な品質は良好です。

メキシコ: メキシコは雨季の真っ最中で、土壌に水が溜まりつつあります。 ブロッコリー は現在収穫量がやや少なめで、雨季が終わる9月か10月までこの状況が続くでしょう。

グアテマラ: 今年は7月以降に昨年よりも多くの雨が降って、グアテマラの ブロッコリー の最盛期を大いに助けています。成長を促すだけでなく、虫を洗い落とすのに、この雨が必要でした。最盛期は11月いっぱい続きます。

コスタリカ: 雨季があと2カ月ほど続くでしょう。この時期は通常、パイナップルの出荷が減ります。北部やカリブ海側の地域では大規模な浸水が発生したため、通常以上に出荷量が減っています。パイナップルの価格は依然として高く、ピークシーズンに入っても、サプライヤーが在庫レベルを戻せるまでは高値を推移すると見られています。 

ヨーロッパ: 全体としてヨーロッパは寒い春となり、中部の生産地は雨不足にも見舞われました。それが7月に入って、急に気温が高くなっています。スペイン、ドイツ、フランス、ポーランド、オランダは40℃以上に達しました。 グリーンピース ニンジン カリフラワー 豆類 ホウレンソウ がすべて、今シーズンは不足気味になると見られています。

セルビアでは、この熱波のせいでラズベリーとブラックベリーの収穫に大きな影響が出ると伝えられています。これらの果物には、すでにヨーロッパ域内で大きな需要がありました。リンゴやプラムなど、セルビアで生産されている他の作物も、この暑気が続けば影響を受ける可能性があります。

中国: 収穫の真っ盛りに台風9号が寧波市を直撃して、農業に36億2,000万元(5億8,300億ドル)の経済損失を出したと見積もられています。台風の被害を受ける前から、今年は雨が多かったため、収穫量は高くありませんでした。

浙江省:エダマメ は昨年よりも作付面積が増えましたが、全体的な収穫量は少なくなりました。シーズン早めの時点で品質は良好で、価格は安定していました。しかし、台風の後、まだらなサヤが増えています。この品質低下を受けて、原料価格は上がりました。山東省の収穫は7月に始まり、9月いっぱい続くでしょう。品質は良好で、サヤのサイズもこれまでの数年に比べて大きめです。価格は安定して推移すると見られています。今年はエダマメの品質が良いため、工場ではムキマメの生産を選ぶでしょう。ムキマメの価格は下がると予想されています。 トウモロコシ は雨の影響を受けましたが、品質は通常どおりです。

福建省:オクラ の生産が開始されていて、9月末まで続きます。品質は良好です。 ライチ の加工は今月末に終了します。福建省では今年ライチが豊作でしたが、国内需要が好調だったため、価格は下がりませんでした。

山東省:グリーンアスパラガス は、夏の雨不足で収穫量が約30%減となりました。暑気のため、収穫は8月初旬には終わると見られており、過去数年よりも早い終了です。この暑さは、 タマネギ ジャガイモ の収穫量も減少させました。 タマネギ の価格は上がっています。これは、国内の投機筋が値を吊り上げようとして在庫を抱え込んでいるためです。 ゴボウ の収穫は質・量ともに通常どおりです。


収穫するなら少し待ってから


気候変動の影響はさまざまありますが、最も深刻な懸念のひとつが激しい異常気象です。大型台風、夏の酷暑、干ばつ、冬の極寒などが、各地で引き続き起こっています。こうした気象パターンの及ぼす影響は今も研究が続けられていて、さかんに議論されています。そうしたなか、先月初めにメリーランド大学の研究者が、異常気象とサルモネラなどの細菌感染との間に相関関係があることを発見しました。また、コーネル大学の別の研究で、湿った農地とリステリア・モノサイトゲネスや大腸菌との関係が指摘されました。

『エンバイロメンタル・インターナショナル』誌に発表された論文によると、メリーランド大学の研究者は、12年間にわたる州内24郡の細菌感染の状況を調べました。2002年以降の気温と降雨の統計を重ね合わせてみたところ、高温や大雨によってサルモネラ感染のリスクが大幅に高まることが分かったのです。酷暑の最中に感染確率は4.1%上昇し、またハリケーンや熱帯性低気圧で浸水が起きるほどの降雨があると感染確率は5.6%高まっていました。感染のリスクは、内陸部よりも海岸部で高くなっていました。

なぜかというと、気温と湿気が高い状況は、細菌の繁殖に理想的な環境をもたらすからです。異常気象が発生すると、もともと細菌の繁殖に好都合な条件をさらに助長させる可能性があります。そしてサルモネラは、土の中で405日間も生き続ける長寿命の細菌のため、雨が降ると蔓延しやすいのです。土壌中の細菌の密度が高まり、そこから流れ出た水などを介して、感染する確率が高まります。

一方、コーネル大学の研究では、降雨や散水の直後の農地に含まれるリステリアが通常の25倍であることが分かりました。米国農務省では、降雨または散水の後は少し時間を置いてから作物を収穫するよう、農家に示唆しているそうです。

ということは、異常気象であれ通常の降雨や散水であれ、湿ったお天気は細菌の元凶と言えそうです。降雨や散水の後に24時間待ってから収穫するといった簡単な農法の変更を実践するだけで、食品安全性の向上に役立つ可能性があります。

スイートコーンのスイートな魅力!

米国は世界最大のトウモロコシ生産国で、世界生産量の約40%を占めています。トウモロコシは、コーンミール、コーンフラワー、ポップコーン、家畜の飼料、オイル、シロップ、アルコール、スターチ、そのほかさまざまな食品に使われています。これらの品目に使われるトウモロコシはフィールドコーンと言って、成熟したトウモロコシですが、トウモロコシをもっと早期に収穫すると、カーネル(穀粒)が甘くて柔らかく、穀物ではなく野菜として食されるスイートコーンとなります。

スイートコーンは、丸ごと食べるのはもちろん、付け合わせとして食べたり、スープやサラダに加えたり、さらには焼いて珍味として味わったりすることができます。さまざまな野菜のなかでも特に幅広い使い道があり、世界各地で食生活に欠かせない品目となっています。特に夏場はほとんどの人が生鮮野菜として購入しますが、冷凍や缶詰で通年楽しむことが可能です。食物繊維、ミネラル、ビタミンの豊富な、おいしい野菜です!

スイートコーンは、カロリーが低い一方で、炭水化物は高めです。食物繊維(水溶性と不溶性)も豊富に含んでいます。このため、トウモロコシを食べると満腹感が得られ、空腹を抑えられます。食物繊維は、消化器系を整える作用があり、血糖値の制御、コレステロールの低下、さらには結腸がんのリスク減少にも効果があります。

トウモロコシの栄養素は、ビタミンが主体です。ビタミンB1(チアミン)とB5(パントテン酸)は、炭水化物の代謝を促進し、赤血球の生成と一部ホルモンの分泌を助けます。ビタミンCは、免疫力を高め、皮膚と結合組織の健康維持に役立ちます。また、目の健康に欠かせないビタミンAも、トウモロコシには豊富に含まれています。

妊娠中の人や妊娠を考えている人への朗報もあります。トウモロコシは、胎児の神経管の発達にきわめて重要な役割を果たす葉酸も含んでいます。ですから、トウモロコシは、妊娠中の人や妊娠を考えている人に良い食品です。

亜鉛、銅、マンガン、鉄、マグネシウムなどの微量栄養素、さらには重要な電解質のカリウムも、トウモロコシには含まれています。

「緑の野菜」が体に良いという話はよく言われていますが、トウモロコシも野菜のスーパースターで、年間を通じて楽しむことができます!そして嬉しいことに、冷凍や缶詰で食しても、上述の健康メリットはすべて同じです!

日本人は高価な果物が大好き

1房のブドウを買うのに、いくらなら払いますか? 1ポンド(約450g)あたり2~3ドルでしょうか。でも、この世で最もすばらしいブドウとなると、その値段に驚かされます。日本で先月初め、ルビーロマンというブドウが100万円という値段をつけました。米ドルにして8,000ドル以上です。1箱の値段ではなく、1房の値段です!

この値段を、ちょっと解きほぐして見ていきましょう。問題の1房は、石川県の卸売市場での値段でした。重さは700gで、26粒のブドウがついていました。1房8,200ドルで計算すると、1粒は315ドル、1ポンドあたり5,466ドル67セントということになります。粒はかなり大きくて、ピンポン球ぐらいの大きさだそうです。でも、スーパーで見かける普通のブドウより大きいとしても、生鮮食品に払う金額としては相当なものです!

このブドウのどこがそんなに特別なのかというと、14年かけて開発され、2008年に初めて市場に出荷されました。以来毎年、高値の記録を破り続けています。昨年の高値は、今年の約半額でした。この品種の特徴は、酸味が少なく、糖度が高いこと、そして1粒が大きいことです。

今年最高値の1房を競り落としたラッキーな落札者(お札も落とした人)は、ホテル日航金沢の総料理長、平井優之さんでしたが、ルビーロマンはまもなく街中の小売店にもお目見えするでしょう。すでに金沢市内の店に出荷されているそうです。値段は2万5,000円前後、200ドル強になる見通しです。高級ブドウの値段にまったく驚かされました!


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