このフード・レポートの内容は:

  • 食の安全性: 米国の葉物野菜の安全性:法規制の要件を超えて

VOLUME 2
第4号


2011年4月1日

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Hello,

日本は、地球を覆うプレートが互いに擦れ合っている環太平洋火山帯沿いに位置しています。この沈み込み帯では、太平洋プレートがマントルへと沈み込み、1年で約9センチ、プレートが動くとされています。しかし、プレートは常に連続的でなめらかな動きをするわけではなく、2つのプレートが互いに押し付け合うように沈み込んだ場合、いずれはその反動としてプレートが跳ね返り、その際に巨大なエネルギーを放つ可能性があります。これが、2011年3月11日午後2時46分に日本の東北地方を襲ったマグニチュード9.0の地震です。その後、間もなく発生した津波は、すべてを飲み込んでいきました。

3月11日以降、Noon Internationalでは、日本にいるパートナーや友人たちの安否確認を行ってきました。幸いなことに、直接の知り合いは全員無事でした。とはいえ、東北地方で犠牲になられた方々、今も被災の影響に苦しんでおられる方々のことを思い、皆が心を痛めています。

日本と世界にとって未曾有のこの悲劇は、母なる自然の恐ろしさを思い知ると同時に、自然界の力に対して人間がいかに無力かということを目の当たりにする出来事となりました。

日本人の心意気や強さ、困難に打ち克つ力をNoon Internationalは信じています。そして、日本が、このとてつもない苦難を乗り越え、すぐに再び立ち上がり、復興することを確信しています。

私たちにできる最大限のことは、亡くなられた方々と被災された方々のために祈り、どんな形であれ可能な支援を行うこと、そしてこの困難に立ち向かう勇気ある日本の人々をサポートすることだと感じています。

All the best.

Lily, Betty, and the Noon International Team

 

 

CropNews

CropVeggies

アメリカ合衆国春の植え付けシーズンの開始とともに、生産者が生産コストの大幅な上昇を報告しています。農薬、肥料、種、設備・機械、燃料と、ありとあらゆるものが値上がりしています。 

コロンビア盆地のジャガイモ生産者は、3月初旬以降、速いペースでジャガイモの植え付けを行ってきました。土壌温度は上昇し始めましたが、ジャガイモが収穫に適した大きさに生長するには、さらに暖かい天候が続き、日光を浴びなければなりません。今年、米国のジャガイモ在庫が低いレベルを推移していることから、生産者は可能な限り早期収穫を望んでいます。ジャガイモの主な生産地13州の在庫は、前年比15%減となっています。今年3月1日現在、太平洋岸北西部のジャガイモ加工量は、2010年総生産量の40%を占めました。この高い加工率を維持できるだけの十分なジャガイモ原料があるのか、疑問が生じています

PotStr
Are there Enough Potatoes in US Storage?

3月末、カリフォルニア州サリナス郡では大量の雨が降りました。この地方は、特に米国内向けカリフラワーとブロッコリーの生産地として重要な地域です。3月末の時点で、畑がひどく湿っていたため、収穫を終えることができませんでした。 

カリフォルニアでは、アーモンド、プラム、モモの木が芽吹き始めました。3月末は例年より気温が低かったものの、新芽への影響は報告されていません。サンホアキン渓谷では、柑橘類の収穫が続いていますが、雨が多く涼しい天候のせいで果実が傷み、収穫に影響が出ています。カリフォルニアのイチゴは、寒冬の影響は受けていないようです。 

カナダジャガイモの在庫は、カナダの東部と西部で差異が生まれているようです。3月1日現在、東部の在庫は前年比約10万6,100トン増、一方の西部は同12万6,600トン減(14.8%減)と伝えられています。 

ブリティッシュコロンビア州では、引き続き、ブルーベリーに石灰硫黄合剤を散布しています。生産者によると、これまでのところ気温が低く、木々がいっせいに芽吹くには、大幅な気温の上昇が必要だということです。早期の新芽は、ミーカー種、ブルークロップ種、デューク種で観察されています。

メキシコメキシコのピークシーズンは、10月下旬から4月にかけてですが、状況は良好です。ブロッコリーとカリフラワーの供給は、品薄状況から回復しつつあり、現在の供給と生産はちょうど予算どおりといったところです。

メキシコ中部のイチゴのシーズンは、3月中旬に終了しました

グアテマラ: ブロッコリーのオフシーズンが続いているため、輸出用の供給は限られています。7月中旬から下旬頃にはピークシーズンが始まり、供給も良好な状態になるでしょう。 

チリチリのプルーン生産地では寒さと雨が続き、収穫が大幅に減少したうえ、15%が実割れとなりました。なかには減産量を前年比30%減と見る向きもあります。プルーンの供給は2010年10月で底をついていたことから、この収穫減はタイミング的にも好ましくありません。 

キウイフルーツの収穫は続いています。3月末になってチリのキウイフルーツにPSA菌の感染が確認されましたが、被害状況は明らかになっていません。 

タイ2010年から2011年にかけて、タイの主要穀物が洪水に見舞われたにもかかわらず、米国の海外農業局では、2011年のタイの穀物生産は良好であると予測しています。今年は、これまでのラニーニャとエルニーニョの気象パターンを逃れられることが見込まれています。 

オーストラリア現在、オーストラリアの農産品の約14%が日本に輸出されています。実数値を予測するには時期尚早ですが、日本が再興し、津波で失われた食糧在庫の補充を開始していくにつれて、この比率は大幅に増えるものと予想されます。  

AusMan
Good Year for Australian Mangos

きわめて雨の多い2010年でしたが、オーストラリアのマンゴーは非常によく実り、生産量240万箱と伝えられています。 

南オーストラリア州では、今年、柑橘類の収穫が上々であると見込んでいます。卓越した品質が期待されます。 

ニュージーランドニュージーランドのキウイフルーツ業界は、PSA菌に感染した200ヘクタールに上るキウイ畑の木を伐採しないことを決定しました。ある政府担当官は、PSA菌の封じ込め対策が功を奏していないと結論づけていましたが、生産者は、PSA菌の感染症状が顕著に見られる木のみを除去することに専念しています。これまでに約45ヘクタール分の木が切られましたが、この量は全体の約0.5%にすぎません。    

イタリアPSA菌が、イタリアのキウイフルーツでも確認されています。イタリアのある農業団体では、政府が対策を講じなければこの菌がイタリアのキウイ業界に壊滅的な影響を与えるかもしれないと警告しています。農務省は、植物検疫上の新しい規制や予防技術の研究をはじめとする複数のPSA菌対策を承認しました。   

ロシアロシアでは、2010年のジャガイモの収穫が不作だったことを受け、記録的な量のジャガイモを輸入するに至りました。そのほとんどは、オランダから来ています。2010年1月にはオランダからのジャガイモの輸入量は約748万4,300トンでしたが、2011年1月には約6,568万トンに達しました。   

 

中国中国の新ニンニクの収穫は、7月に市場に出る見通しです。過去6カ月にわたってニンニク価格の高騰が続きましたが、新しい収穫分の輸出準備が整えば、価格は下がると予測されます。昨年のニンニク収穫は、低品質だったとされていますが、今年は、収穫量はやや少ないながらも品質は良好との予測です。  

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New Chinese Garlic Crop in July

中国産リンゴ濃縮果汁は、輸出が2月と3月に急増したことから、今後、深刻な不足に陥る可能性があります。一部の供給業者によると、今のペースで中国産リンゴ濃縮果汁の輸出が続けば、在庫は4月までに枯渇するとのことです。  

中国北部のほとんどの地域は、過去60年間で最も深刻な干ばつに見舞われています。地域によっては、120日以上にわたり、まとまった雨が降っていません。一部の情報によると、最大500万ヘクタールに上る畑の作物が損なわれたり、傷められたりという被害を受けています。当面、最も深刻な懸念は、小麦と稲作です。4月に雨が降らなければ、2011年の収穫に必要な発芽に影響が出ます。中国政府は、90億米ドル以上を投じて、この地域の給水インフラを強化する予定です。 

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North China Needs Rain

 

 

   

FoodSafety

米国の葉物野菜の安全性:法規制の要件を超えて

米国では、食品安全性近代化法に盛り込まれた新しい食品安全性規制に加え、過去4年ほどにわたって民間の業界団体が各地に次々と登場して、食品の安全な栽培、処理・運搬、販売方法を奨励してきました。この傾向は、特に葉物野菜の業界に顕著です。2006年にホウレンソウの大腸菌問題が発生したのを受けて、業界はその翌年、カリフォルニア州とアリゾナ州でリーフィー・グリーン・マーケティング・アグリーメンツ(LGMA)という葉物野菜の業界団体を設立しました。LGMAのメンバーは、政府当局とも協力しながら、監査の自主合意を結んで、葉物野菜のサプライチェーンに食品安全性基準を導入し、実践してきました。

米国では、ホウレンソウをはじめとする葉物野菜の90%以上が、アリゾナ州とカリフォルニア州で作られています。このため、LGMAの取り組みのほとんどは、この2州に集中しています。2007年の設立以来、カリフォルニア州LGMAは、州内で生産される葉物野菜の99%を網羅するようになりました。LGMAの継続的な目標のひとつとなっているのが、病原菌が畑に入り込む経路を研究することです。水、生物、その他の汚染経路の相互作用を研究し、理解する努力を通じて、LGMAは、葉物野菜のサプライチェーン全体にわたる食品安全性の最新情報を継続的に提供しています。LGMAの情報は、コンスタントに変化する動的文書として提供されていて、食品安全性や葉物野菜に関する情報が新しく入るごとに内容を向上させています。

LetFie
A Healthy and Safe US Lettuce Field

LGMAを結成した米国の葉物野菜業界の取り組みは、確実に成果を挙げてきました。DNA特定ツールやデータベースのように最近になって登場した食中毒の追跡ツールも活用することで、アリゾナ州とカリフォルニア州のLGMAは、食品安全性の専門家や研究者から、毎日葉物野菜を生産している農家に対して、情報がすばやく効果的に伝達されるようにしています。食品安全性基準を業界全体にわたって統一し、確認し、そして実践することを目指す米国の葉物野菜業界の努力により、米国の葉物野菜は世界でも最も安全なレベルに達しています。

To link to the Arizona Leafy Greens Marketing Agreement website click here.

To link to the California Leafy Greens Marketing Agreement website click here.

   

EatHealthy

スイートポテトのスイートな時間

最近になって初めて近くのレストランやハンバーガーショップで見かけるようになったという人もいれば、おばあさんがノースカロライナ州出身のスイートポテトパイ名人で、子供の頃から食べ続けてきたという人もいることでしょう。いずれにせよ、ここ2、3年の間にスイートポテト(サツマイモ)がさまざまな店のメニューに登場し、普通のポテト(ジャガイモ)に取って代わりつつあることに、おそらく皆さんがお気づきなのではないでしょうか。 

サツマイモは、ジャガイモとはまったく異なり、ヒルガオ科アサガオ属の植物です。原産地は中南米やポリネシアで、数千年も前から栽培されてきました。ペルーでは、1万年以上前にさかのぼるサツマイモの残骸が発見されています。ヨーロッパ人がサツマイモを食したことを示す最古の記録は、1492年にコロンブスがアメリカ大陸へ初めて航海する最中の出来事として残っています。サツマイモは、熱帯気候で最もよく生育し、たくさんの水を必要とします。ヨーロッパ人が発見して以来、サツマイモは、世界中で適した気候を持つほぼすべての地域に広まりました。米国の消費者は、「ヤム(ヤムイモ)」と「スイートポテト(サツマイモ)」という名前を区別なく使っています。これらは、通常米国で栽培されるサツマイモを指し、皮の色が明るいものと暗いものの両方が含まれます。ただし、実際にはヤムイモとサツマイモは植物学的に同じ仲間ではなく、異なる科に属しています。     

A Plow Harvests United States Sweet Potatoes!

最近では、サツマイモ製品が消費者の間でますます人気を集めています。スイートポテトフライは、過去10年の間に、食料品店で売られる商品としてもレストランのメニューとしても、広く見られるようになりました。サツマイモの消費量が増えているのは、米国だけではありません。北と南の隣国でも、同じことが起こっています。カナダが米国から輸入するサツマイモは、1999年には1万7,000トンでしたが、10年後には4万7,000トンに増えました。メキシコへの出荷量も、カナダほどの伸びではないものの、1999年以降増加しています。 

サツマイモは、とてもヘルシーな食べ物です。米国スイートポテト協会によると、サツマイモは、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維を豊富に含み、コレステロールと脂肪分はゼロ。しかも、甘くてリッチな味わいという「オマケ」付きです! ですから、今度、ハンバーガーの付け合わせにフライドポテトを注文する機会があったら、ヘルシーなスイートポテトフライがあるかどうか、ぜひ尋ねてみてください。普通のフライドポテトに代わる、おいしくて楽しいチョイスとなるでしょう。   

Pomegranate
Have You Tried Sweet Potato Fries?

Facts

日本のビジネスは継続中

東北・関東地方では、震災の影響が今も続いています。震災に関するメディア報道は、日本国内で消費される食品や海外へ輸出される食品の放射能汚染について重点を置くようになってきました。インターネットで軽く検索するだけでも、この原発事故が日本と世界の農業に与える影響について、めまいがするほど大量の意見を目にすることができます。こうした議論のほとんどは、地震と津波が日本の食糧供給に与える長期的影響は幸いにも最小限に留まり、強い精神力を持つ日本の人々が復興に注力できるだろうと結論づけています。 

日本で生産されている米は、良好な状態と見受けられます。被害を受けた東北地方は重要な米の生産地ですが、備蓄米の量が多いことと世界供給が安定していることから、今年の国内生産量が減少しても、大きな価格高騰を引き起こすことなく、緩和されるでしょう。米国農務省(USDA)の報告によると、3月10~17日の間に日本が米国から買い付けた飼料用トウモロコシは、前年同期比66%増でした。日本に食品を輸出している企業にとっては、消費者に食品を届けるために破壊されたインフラをいかにして復旧させるかが、最大の短期的課題となっています。日本の主要貿易港のほとんどは関東以南にあるため、東北地方の被害の影響は免れています。主な港が稼動していることから、問題は需要の有無ではなく、輸送網が100%ではない状況下で効果的に需要を満たすための手段にあります。

農産物の輸出という点では、日本に何らかのマイナスの影響はあるでしょう。ただし、福島原発の問題が収束に向かうにつれ、その影響は薄れていくはずです。米国、ロシア、シンガポール、オーストラリアなどでは、牛乳やホウレンソウなど、放射能汚染を受けた地域の一部農産物に対して一時的な輸入禁止措置が導入されました。こうした措置は、時間が経てば解除され、輸出も再開されるでしょう。地震と津波がもたらした無数の問題を考えれば、混乱を来たしながらも日本国内の食糧供給がなおも十分に継続しているということだけで、少なくとも安堵感をもたらしてくれます。      

JapanCrane
Ports are Open and Japan Will Rebuild

ご存じですか?

お客様から寄せられる意見にじっくりと耳を傾け、フリトレー社はサンチップスに、生分解可能で、音が静かな新パッケージを導入しました。インテリジェント・フード・レポートの2010年9月号でお伝えしたように、サンチップスに使用していた従来の生分解可能な包装袋は、ガサガサという音が耳障りだという苦情が相次いでいました。これからは、そんな音に悩まされることもありません!   

 

 

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