このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 6
第4号


2015年4月 1日

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Hello Everyone,

米国のほとんどの地域に春がやって来ました。生産者と加工業者は、夏の収穫に向けた準備を本格化させています。作付量の契約は一段落し、作物の植え付けが行われています。ここワシントン州、そしてオレゴン州では、グリーンピースが3分の2ほど植え付けられました。収穫は6月に始まる見通しです。ブルーベリー、ラズベリー、チェリーは質・量ともに良好で、今年は少し早めの収穫となりそうです。北西部は暖冬だったため、開花が早まっています。カリフォルニア州では生鮮市場向けイチゴの収穫が、例年よりも少し早く始まりました。夏も遠からずという感じです!

Noon International では、今後の収穫のための契約交渉を開始しました。ドル高のため、今シーズンはタフな交渉になりそうです。お客様に競争力のある価格で商品をご提供できるよう、できるかぎりのご対応をしていく所存です。

つい先日まで中西部の加工業者を訪れてきましたが、その数日間の出張中に突然の吹雪に見舞われました。私はニューイングランド地方の出身ですが、西海岸に35年以上住んでいますので、雪道の運転スキルが錆びついていました! 次の出張は日本です。ちょうど桜が満開の頃にぶつかるかもしれないと聞いています。日本の桜は、いつだって特別な喜び。私が日本で最も好きなもののひとつです。

皆さんが春の始まりを楽しまれますように。すばらしい植え付けと収穫のシーズン、そして契約のシーズンを迎えられますことをお祈りいたします。

それでは、記事をお楽しみください。

Betty and The Noon International Team

CropVeggies アメリカ合衆国: 北西部のグリーンピースは、約3分の2が植え付けを終えました。北西部のほとんどのサプライヤーでは、6月初めに収穫が開始されるでしょう。

北西部のジャガイモは生産者との契約が確定し、植え付けが行われています。
ドル為替相場が過去10年以上で最高値になっていること、それに最近の港湾労働者のスローダウンで取引が失われたことから、今シーズンのジャガイモは余剰が出る可能性が大です。

太平洋北西部は冬から春にかけて例年になく暖かい天候に恵まれたため、ベリー類の収穫がまもなく開始されるかもしれません。この天候のためブルーベリーは成長が進んでいて、デューク種は5%以上の開花率です。レカやパトリオットなど他の品種も、やはり早めの開花となっています。冬の寒さによるダメージは見受けられませんので、今シーズンはすばらしい豊作となる可能性が多々あります。ワシントン州とオレゴン州のチェリーもやはり早めに開花していますので、チェリーのシーズンも前倒しとなる見通しです。

カリフォルニア州のイチゴも、やはり冬から春にかけて例年以上の気温に恵まれたため、2、3週間早く収穫の準備が整いそうです。

カリフォルニア州は、今も雨不足に悩まされています。生産者からは、最大100万エーカーを休閑地にするとの報告が入っており、昨年の2倍近い面積です。州の水道管理局は取水制限を強化していて、また州知事は予算10億ドルの干ばつ救済計画を提案しました。通常の年であれば、カリフォルニア州では山間部の積雪が、必要な水道の30%を供給します。しかし今年は、州内の積雪量が歴史的に低い状況です。

ミネソタ州の大半をはじめとする中西部の北部地域では、やや雨不足となっています。グリーンピースの植え付けが始まっています。

メキシコ: 3月半ばに寒気が流れ込み、季節外れの豪雨と雹がありました。このため、ミチョアカン州のブロッコリーに被害が出ています。グアナファト州はそれほど大きな被害を受けませんでしたが、なおもこの時期としては異常な天候だったため、ブロッコリーとカリフラワーの両方が収穫量を落としました。現在は天候も回復して、生産量も通常レベルに戻りつつあります。

グアテマラ: ブロッコリーのシーズンは終わりを迎えつつあり、出荷量が減っています。今年のグアテマラのブロッコリーは、例年よりも約3週間早く、今月末に収穫を終える見通しです。エダマメの収穫は終了し、非常に良い品質だと伝えられています。

ペルー: マンゴーのシーズンが収束しつつあります。冷凍加工は今月中に終了するでしょう。エルニーニョのもたらした暑気のせいで収穫量が例年に比べて75%近く落ち込んだため、ほとんどのサプライヤーは、一定比率で契約分を割り当てるよりほかにありませんでした。アボカドの冷凍は今月中に開始されるでしょう。加工業者は非常に慎重で、通常の50%の量で予算を組んでいます。

チリ: チリのベリー類の収穫は終了しました。今シーズンは平均的な出来で、質と量は良好でした。

ブラジル: 数か月にわたる雨続きで、ブドウの収穫に影響が出るでしょう。

アルゼンチン: アルゼンチンのモモのシーズンは終了し、良好な収穫が報告されています。

中国:

浙江省: ブロッコリーとカリフラワーの収穫は終了し、質・量ともに平均レベルです。サヤエンドウとスナップエンドウは、開花が始まりました。
ナノハナは今シーズン、収穫が減っていて、価格が約30~40%上昇しています。加工は終了しました。エダマメとサヤインゲンは、種蒔きが始まっています。

福建省: シログワイの価格は安定しています。生産は今月中に終了するでしょう。イチゴのシーズンが始まりつつあります。

山東省: アスパラガスとホウレンソウのシーズンが始まりました。今年はホウレンソウが豊作になると予想されていて、価格は下がりつつあるようです。中国では春と秋にホウレンソウが栽培されますが、春作のほうが収穫量が多く、高品質です。アスパラガスは日本からの大きな需要があるため、買い付けられる量は限られています。

昔ながらの牛乳

カリフォルニア州でまもなく、“新しい”タイプの牛乳が発売されます。これが乳製品業界を変える力になるかもしれません。ニュージーランドのa2 Milk Companyという会社が、カリフォルニア州を皮切りに全米での販売を始める可能性があり、これが相当な話題を呼んでいます。その話題性には、それなりの理由があります。この牛乳「a2 Milk®」に含まれているタンパク質の構成が、生乳の安全な代替となる可能性があるのです。

a2という名前は、今から1万年ほど前にヨーロッパで起きたある細胞の突然変異の結果、ほとんどの乳牛からなくなってしまったA2タンパク質に由来しています。牛乳をたくさん生産できる乳牛、例えば欧米で最も一般化したような乳牛は、A1タンパク質のみを含んだ牛乳を作ります。けれども、この“新しい”牛乳は、かつてすべての牛乳に含まれていた珍しいA2タンパク質を含んでいて、消化しやすい可能性があるのです。

米国では、人口の約23%がお腹が乳製品を受け付けないと感じていますが、乳糖不耐症の診断を受けている割合は約5%にすぎません。症状を訴える人と診断される人の割合の差は、消化しにくいA1タンパク質が不快感を引き起こしているせいかもしれません。A1タンパク質に加えてA2タンパク質の入った牛乳を作る乳牛を育てることで、お腹に負担をかけるA1タンパク質が消化しやすくなるのです。

これは、下降線をたどっている牛乳業界を変える可能性があります。豆乳のような代替品が市場を席巻しているのを受けて、乳製品の販売は落ち込んでいます。でも、a2 MilkがA1タンパク質に敏感な人の不快感を和らげる代替品となるのであれば、風向きが変わる可能性があります。a2 Milkには、すでに多数の関心が寄せられています。また、生乳の販売が好調であるところを見ると、「より良い」牛乳への需要は存在します。でも、低温殺菌されていない生乳は、大腸菌などの雑菌を含んでいる可能性があるため、安全でないとの見方が大勢を占めています。a2 Milkは低温殺菌されていますので、消費者の待ち望んでいた変化となる可能性があります。

カリフォルニア州での発売は、向こう3年間、約2,000万ドルを投じて順次進められる計画です。これが良い結果を出せば、米国の事業展開が拡大し、米国の酪農家が生産の認証を受けられるようになるでしょう。

まったく新しい野菜が登場!

野菜の種を開発する会社、イギリスのTozer Seedsが15年かけて開発した「ケーレッツ」が、米国市場に出荷される運びとなりました。ケーレッツとは何ぞや?と思われることでしょう。ケーレッツ(Kalettes)は、メキャベツとケールをかけ合わせた野菜で、遺伝子組み換え作物ではありません。ケールのようなタイプの野菜で、おいしくて見た目が良く、なおかつ調理が簡単で多用途に使えるものを作ろうという発想から、開発が始まりました。

ケーレッツは、メキャベツのようにギュッと詰まった緑の塊ではなく、紫と緑の縮れた葉を持っています。1個1個の玉は小さいままですが、葉が開いていて、メキャベツとは見た目も食感も異なります。味はやはりケールとメキャベツの中間といった感じで、渋みが少し、甘味が少し混ざり合っています。食べ方はメキャベツと似ていて、生のままサラダに入れることもできれば、オーブンでローストしたりフライパンで炒めたりすることができます。

ケーレッツは、栄養いっぱいのスーパーフードでもあります。1食分のカロリーはわずか45カロリー。それでいて、ビタミンCとビタミンKを大量に含んでいて、ビタミンA、B6、カルシウム、鉄分も豊富です。小粒で色鮮やかなこの新野菜は、遺伝子組み換えを使用せず、交配を通じて作られました。

米国では人気も販路もまだまだ拡大の途上にありますが、イギリスではすでに販売されていて、「フラワースプラウツ」と呼ばれています。これまでのところ売れ行きは上々で、需要に応えるため農家は生産量を増やしています。この成功は、ケールの人気によるところもあるでしょう。Tozerにとってはラッキーな展開です。開発を始めた20年前には予想できなかったトレンドなのですから。お近くのスーパーにも小さくてカラフルなこの野菜がお目見えするかもしれません。ぜひお見逃しなく!


オーストラリアのバナナ産業の危機


オーストラリア・クイーンズランド州のバナナ生産者が、パナマ病TR4の蔓延の可能性に直面しています。これが現実になれば、この地域のバナナ産業を壊滅させる恐れがあります。現時点でパナマ病TR4が確認された農園は1つだけですが、他の農園も感染した可能性があるとして検疫・隔離と試験が続けられています。しかし、この地域が豪雨に見舞われ、他の地域に病害が拡大した可能性があったため、研究は中止されました。当局は、これが蔓延した場合の経済への大打撃を防止するためのプラン策定に取り組んでいます。

パナマ病TR4はバナナの幹の根に付く菌で、幹を萎えさせ枯らしてしまう病害です。現在のところ有効な対策はなく、殺菌剤も効き目がありません。バナナの木は、種子を介さず、成熟した木からの株分けで栽培されています。バラの挿し木と同じような方法です。このため遺伝子にあまり違いがなく、同じ病害が広まりやすいのです。パナマ病TR4はいったん土壌に入ると、長ければその後30年にわたって生き続ける可能性があります。

オーストラリアは1990年代にノーザンテリトリーで一度、パナマ病TR4と闘った経験があります。この蔓延で地域内のバナナ産業は大々的に破壊されてしまいました。被害の出た地域の土は、今でも他の地域にとって危険であり続けています。そして今、200のバナナ農園があるタリー周辺の地域が、同様の運命をたどる脅威にさらされています。クイーンズランド州は、オーストラリアのバナナ生産の約93%を占めていて、6億ドルに上るオーストラリアのバナナ産業を支えています。

しかし、この地域を豪雨が襲った後、研究は当面中止を余儀なくされました。研究者らは、流れ出た水や付着した泥が農園から農園へと移動する結果、病害が今も拡大中の可能性があると懸念しています。なぜクイーンズランド州にパナマ病TR4が入り込んだのかは分かっていません。このことから、さらなる感染の恐怖も湧き上がります。

現在は、研究者と行政がさらなる感染の防止法を模索すると同時に、完全隔離によって影響を受けた地域の農家を支援する方法を探しています。対策が見つかるまでの間、オーストラリアのバナナ産業の未来は不明です。


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