このフード・レポートの内容は:

 

VOLUME 5
第4号


2014年4月 1日

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Hello Everyone,

春の訪れです! 米国時間で3月20日の春分の日には、世界中で昼と夜の長さがほぼ同じになりました。米国北西部では、暖かく、雨が降って、明らかに春を感じさせるお天気となっていますが、中西部や東部の州では、まだまだ寒い日が続いています。事実、今年は北米が極循環の影響を受けたため、カナダと米国東部の州で史上最も厳しく寒い冬のひとつとなりました。この地方にいらっしゃる方は、冬のコートと雪用のブーツをしまうにあたって、この上ない満足感を味わえることでしょう!

米国の生産者や加工業者は、夏の収穫期に向けた準備に余念がありません。すでに作付けの契約も終了し、作物が次々と植えられつつあります。ここワシントン州、そしてオレゴン州では、グリーンピースが3分の2ほど植え付けられました。収穫は6月に始まる見通しです。気象年鑑『ファーマーズ・アルマナック』によると、今年は米国の大部分ではるかに暑く乾燥した夏になると予想されていて、6、7月が最も暑くなるとのことです。そうなれば、グリーンピースの収穫に影響するかもしれませんが、まずは様子を見るよりほかにありません!

このニュースレターを皆さんがお読みになる頃には、Noon Internationalのスタッフ数人が日本を訪れていることでしょう。幸運にも桜が満開の時に行くことができれば、日本の春はまさに幻想的です。すべては天候と行き先次第ですが、桜の花のほのかなピンク色が国中を包み込み、それはそれは見事な光景です。東京では3月25日に桜の開花宣言が出たと聞いています。

春の訪れを祝いましょう。この夢のような季節の喜びが、皆さんに訪れますように!

Betty and The Noon International Team



CropVeggies アメリカ合衆国: 北西部の グリーンピース は、約3分の2が植え付けを終えました。北西部のほとんどのサプライヤでは、6月初めに収穫が開始されるでしょう。今のところ天候の乱れは報告されていません。中西部の グリーンピース 生産地のなかには、今も畑が凍結していて植え付けを開始できていない場所があります。このため、中西部の収穫は1、2週間遅れるかもしれません。

カリフォルニア 州は、今も雨不足に悩まされています。 ナッツ 類のほとんどは、最も干ばつの深刻な地域で栽培されています。このため ナッツ 類、特に アーモンド の供給がひっ迫し、価格が高騰するでしょう。

米国から日本に輸出される ジャガイモ は、過去1年にわたって円安の影響を受けて減少しています。米国からの減少分のほとんどを埋めているのは、為替レートが比較的好ましく推移しているヨーロッパとカナダです。北西部の ジャガイモ の収穫は、7月第2週前後に始まる見通しです。

メキシコ:ブロッコリー カリフラワー の品質と量は、この時期としては予定どおりです。疫病などの問題は起きていません。天候も安定していて、夜は涼しく、日中は暖かい日が続いています。

メキシコ産の アボカド の価格は高めになると予想されています。最近の需要拡大に加え、カリフォルニア州の干ばつが影響しているためです。 ピーマン は、現在やや不足気味ですが、この状態はまもなく解消すると思われます。

グアテマラ:ブロッコリー のシーズンは終わりつつあります。今は スナップエンドウ サヤエンドウ オクラ メキャベツ メロン が生産されています。天候は良好です。

エダマメ の種蒔きは4月に行われ、収穫は6、7、8月の見込みです。

エクアドル: 3月半ば、 ブロッコリー の主な生産地に激しい雹が降りました。エクアドルでは珍しいことです。この悪天候は局部的なもので、主に オーガニックのブロッコリー の畑の一部に被害をもたらしました。エクアドル産 ブロッコリー には引き続き高い需要があるため、悪天候による被害が少しでもあれば、市場に大きな影響をもたらします。

ペルー:マンゴー のシーズンが収束しつつあります。冷凍加工は今月中に終了するでしょう。天候は良好で、質・量ともに順当です。生鮮市場向けの マンゴー は、史上最高に近い量が輸出されています。冷凍ものにも大きな需要がありましたが、契約分は出荷されるでしょう。加工業者は現在、4月末から5月初めにかけての アボカド の冷凍加工の準備を進めていて、価格を交渉中です。カリフォルニア州の干ばつが米国産の アボカド に大きな影響を及ぼしているため、ペルー産の アボカド に大きなプレッシャーがかかるでしょう。ペルー産 アボカド に対しては世界各地から強い需要があるため、多くの加工業者が近隣国からの原料調達を検討しています。ペルーは、2期目の アスパラガス のシーズンに差し掛かっています。ペルー南部のイカ地方とその周辺で、今月から加工が始まります。ただし、9~12月のメインのシーズンと比べると、このシーズンははるかに少量です。

チリ:ベリー 類の収穫は、先月、例年よりも数週間早く終了しました。チリの ベリー 加工業者にとっては、きわめて困難なシーズンでした。シーズン初めの霜、その後の雨不足で、 ベリー の実が成長不足となりました。この天候問題に加えて、港湾で大きなストが発生したため、ほとんどの果物の出荷が滞り、輸出する側には頭痛を、購買する側にはストレスをもたらしました。

チリでは現在、 トウモロコシ 豆類 の加工が行われています。

ブラジル: ブラジルは今年初め、深刻な雨不足となりました。この影響を受けて、 トロピカルフルーツ の収穫量が大幅に減っています。日照りの被害、過剰成熟、実の変形などが報告されていて、すべて値上がりにつながっています。

アルゼンチン:トウモロコシ の収穫が始まりました。ただし、雨続きのためやや遅れ気味です。

台湾: 台湾から日本へ輸出される エダマメ は、円安の影響を受けて今年は7.3%減となっています。その減少分を補っているのは中国で、中国から日本への輸出高は8.1%増となっています。台湾は今春、完成品にして2万トンの エダマメ を収穫する見通しです。

中国:

浙江省: 春の訪れとともに気温が上昇し、雨も降っているため、作物には好条件となっています。 サヤエンドウ スナップエンドウ は、今月開花を迎えるでしょう。3月は、 ナノハナ の収穫の最盛期です。国内需要が伸びているため、 シイタケ の価格が高騰しています。

エダマメ サヤインゲン は、今月種蒔きが行われる予定です。

福建省:イチゴ のシーズンが始まりました。今シーズンは豊作になる見通しです。 スナップエンドウ サヤエンドウ が現在生産されています。

山東省: 昨シーズンからの ゴボウ タロイモ の在庫がだぶついています。現時点では、 ホウレンソウ が主な加工品目となっていることでしょう。

グリーンアスパラガス の収穫は、5月に始まります。




「オーガニック」に走る中国―相次ぐ食品安全性問題が寄与

中国で何度となく繰り返される不純物混入や粗悪品といった食品安全性問題が、世界中で大きなニュースとして報道されています。過去2、3年だけでも、メラミンの混入したミルクを飲んだ赤ちゃんが死亡したり、「下水油」を使った揚げ物を食べたレストランの客が健康問題を訴えたり、さらには高濃度の農薬や化学品が食品から検出されたり、正規品を装った偽の食品が小売店に出回ったりするなどの問題がありました。

メーカーや中国政府は、食品のリコールや工場の操業停止、食品安全性に関する厳しい法律の施行などの措置を取って、消費者のパニックを抑えるべく最善を尽くしていますが、それでも日々食品を購入している市民の間の不信感はほとんど払拭されていません。

最近では、中国の消費者が欧米の消費者と同様にオーガニック食品に向かうようになっています。通常の食品よりもヘルシーで安全、リスクが低いと考えているためです。中国の消費者の多くは、オーガニック食品の割高な値段も気にしていないようです。オーガニック食品を扱う店が中国各地でオープンしていて、地元の買い物客の歓迎を受けています。ウォルマートのような世界的大手も、オーガニックの生鮮食品、乳製品、肉類の取扱量を増やしています。また、生産者も、オーガニック食品の需要が伸び始めているのを見て、農薬漬けの農法からオーガニックな農法に移行しようとしています。

オーガニックの世界的先進国として知られるデンマークも、躍進する中国のオーガニック市場に進出しています。デンマークの乳製品大手、アーラは、上海市内とその周辺で約8,000店のオーガニック食品店に販路を開拓し、さらに他の地域へも拡大する計画です。豚肉のサプライヤ、フリランドも、高品質なオーガニックの豚肉を販売するため中国進出を検討しています。

中国では富裕化に伴って健康意識の高い中流層が増えており、これを受けて食品に対する考え方が大きく変化しています。かつては胃袋をいっぱいにすればよいと思われていましたが、今では正しい食べ物を食べること、そして環境に配慮することが意識されるようになっています。しかも、食品安全性に関する度重なるスキャンダルや違法行為が明るみに出たことで、消費者の信頼感は完全に失墜し、消費者が極度にリスクを嫌うようになりました。
中国の人々は、少しぐらい高くても、時には
かなり金額に差があっても、品質が良くて安全という能書きが付いてくるオーガニック食品を買いたいと考えています。何をもって「オーガニック」とするかに唯一の定義があるわけではなく、国によって基準は異なりますが、一般にオーガニック食品といえば、殺虫剤や肥料をいっさい使わずに栽培したか、または化学的な殺虫剤を使わず(自然の肥料だけを使用して)栽培した食品を意味します。過去数年の間に、オーガニック認定を受けた生産者の数は急増しています。

ハチミツやシリアルのようなパッケージ食品のオーガニック商品は、売上高が今年46%増となりました(昨年は40%増)。オーガニックの野菜や果物の生産者も、最高で前年比40%の売上拡大を計上しています。

オーガニックの事業を営んでいる事業者らは、ここまで成長したからにはオーガニック食品が今後も中国で根付いていくという大きな希望を抱いているように見受けられます。


ナスの魅力を発見!

まずはクイズから! ナスとトマトとジャガイモに共通するものは何でしょうか。答えは、3つともナス科の野菜であるということ。ただし、ナスは植物学的に言うと野菜ではなく果物です(トマトも然り)! ナスは栄養豊富でおいしくて、さまざまな調理方法で楽しむことができます。

「エッグプラント」という英語名は、現在の種の先祖に当たる、卵のような白くて小さい果物に由来しています。もちろん、現在私たちが食べているナスには、多種多様な形と大きさがあり、色も典型的な紫色から、薄紫色、翡翠色、黄色、橙色などさまざまです。学名は「ソラナム・メロンゲーナ」ですが、世界各地を旅してみれば、「オーベルジーヌ」、「ブリンジャル」、「メランジェン」、「ギニースクワッシュ」、「ガーデンエッグ」などなど、たくさんの呼び名が見つかります。その独特の質感と量感ゆえに、肉の代替品になりやすく、ビーガンやベジタリアンの食品として理想的です。わずかに苦味がありますが、香辛料などの風味をよく吸収します。油分の吸収力も高いため、ナスを使った料理はカロリーが高くなりがちですが、調理前に塩をまぶすと油の吸収を抑えることができます。

ナスの起源はアジアにあると考えられています。紀元前5世紀前後にインドやミャンマーのあたりから広まったと見られていますが、確証はありません。そして西暦1500年前後にヨーロッパに持ち込まれました。米国へは、植物学者だったトーマス・ジェファソンが1900年代初めにもたらしたとされています。現在世界最大の生産地はアジアで、中国が世界生産量の58%、インドが25%を占めています。

面白いことに、かつてナスは、むしろ装飾的な目的で使われていました。ルネサンス期に至るまで、イタリア人はナスに毒があると考えていたのです。「メランザーナ」というイタリア語の名前は、ラテン語の「マラ・インサネ」、つまりは「狂気のリンゴ」という意味から来ているのです! とはいえ、現代では、世界各国の料理でさまざまなレシピの食材として、ナスは使われるようになっています。ナスを使ったよく知られた料理を挙げるならば、エッグプラント・パルミジャーナ(イタリア)、ババ・ガヌーシュ(中近東)、ムサカ(ギリシャ)、カルヌヤルク(トルコ)など。イランに行けば、乳清と混ぜてキャシュク・バデンジュン、トマトと混ぜてミルザ・ガセミなどに使われています。インド亜大陸にはババ・ガヌーシュのバリエーションでベイガン・バルタという料理もあります。これは、焦げ気味にグリルしたナスをつぶして、トマト、タマネギ、香辛料と混ぜる料理です(ババ・ガヌーシュは、レモン、タヒニ、ニンニクと混ぜます)。バングラデシュでは、炒め物、揚げ物、あるいはカレー料理としても人気です。さらに、中国、スペイン、クロアチア、ルーマニア、地中海沿岸や中近東の他の国々でも、ナスは多用されています。

ナスは植物性栄養素が豊富で、コーヒー酸、クロロゲン酸、さらにはフラボノイドなどのフェノール類を含んでいることが、最近の研究で分かっています。フラボノイドの一種であるナスニンは、ナスの皮の部分に含まれていて、特に食品研究者の興味をかきたてています。細胞膜のリピド(脂質)を保護する作用が明らかになっているためです。このナスニンに脳の細胞膜をダメージから保護する作用があるかどうかが、現在研究されています。さらに、ナスニンは鉄キレート化合物で、つまり体内の余剰鉄分を結合して排出することができます。これは特に重要です。鉄分は血中で酸素を運ぶ役割を果たしますが、余剰に蓄積すると血中コレステロールの脂質過酸化反応を起こし、フリーラジカルによる細胞や関節のダメージにつながる可能性があるためです。

クロロゲン酸はフリーラジカルのお掃除屋さんで、抗がん、抗菌、さらに悪玉コレステロール降下の作用があると言われています。さらに、ナスは、食物繊維のほか、銅、マンガン、マグネシウムなどのミネラル分を豊富に含み、低脂肪です。ナスを食生活に取り入れることで、2型糖尿病とそれに伴う高血圧の管理に役立つと考えられています。

ナスは、オーブンで焼いたりローストしたり、さらには蒸したり炒めたりして食べられます。使い道豊富でヘルシーなこの野菜、いえいえ果物を、ぜひ楽しんでみませんか!



米国の家計に重くのしかかる食品の値上がり


米国各地でミルク、卵、肉、砂糖、生鮮野菜など毎日の食生活に欠かせない品目の価格が値上がりして、家計に重くのしかかっています。

全体的なインフレ率は過去2、3年にわたって低めに推移していますが、食品価格は、天候不順や輸出拡大といったさまざまな要因を受けて上昇しています。

2013年の食品価格の総合的な値上がり率は1.4%でしたが、今年は2.5~3.5%と予想されています。

カリフォルニア州とテキサス州の干ばつは、肉牛生産に大きな影響を及ぼしました。飼料が不足し価格が高騰したため、多くの牧場が間引きを余儀なくされ、肉牛が不足することになりました。この結果、需給のバランスが崩れ、牛肉価格は今年1月以来、4%近く高騰しています。事実、この牛肉価格の高騰は、過去10年で最大です。

また、米国の養豚場は最近、子豚を死亡させるウイルス性の疫病によって大きな打撃を受けました。このウイルスは、消費者の健康に影響することはありませんが、豚の数を減らしてしまうため、ベーコンや豚肉の価格を押し上げます。

価格高騰を感じているのは、肉好きの人だけではありません。ベジタリアンも、野菜や果物が割高になったと感じている可能性があります。昨年の果物の値上がり率は前年比2%でしたが、今年はすでに3.5%に達しています。生鮮野菜の価格は今年3%増と予想されていますが、昨年も4.7%増でした。カリフォルニア州で今も続いている雨不足、さらに世界各地の天候不順が、野菜と果物の供給に影響するでしょう。

朝食に欠かせないオレンジジュースも、オレンジの収穫が影響を受けたため値上がりしています。カリフォルニア州で例年よりも寒冬となったこと、またフロリダ州で害虫の蔓延させるカンキツ・グリーニングと呼ばれる細菌病が発生したことが原因でした。カンキツ・グリーニングは、実の成熟を阻害し、果汁に苦味を生じさせます。また、干ばつも、柑橘類の木の成長を妨げています。

コーヒーの価格は、世界最大の生産国、ブラジルの雨不足を受けて上昇しています。

アジアで拡大するミルクの需要は、米国のミルクおよび乳製品の価格に影響を及ぼしています。さらに、東南アジアの雨不足は、パーム油など調理油の生産に影響しています。

米国の消費者は、毎週の出費を抑えるため、高価な肉、コーヒー、フレッシュジュースを買い控え始めました。多くの家庭が、炭酸飲料やジュース、スナック菓子、高級肉などの購入を減らして食費を削る必要性を感じています。

食品の値上がりは、レストランにとっても深刻な問題です。ほとんどのレストラン経営者は、メニューを値上げせずコストをかぶるつもりだと言っていますが、どれだけそれを続けられるかは分かりません。

今もって完全に安定したとは言えない米国経済。米国の消費者は、食品の値上がりが一時的なものであることを願っています。

ご存じですか?

日本では、3月29、30日の週末、東京でも他の都市でも店が満員でした。4月1日から消費税が5%から8%に上がるからです。消費税が上がるのは17年ぶり!多くの消費者が、腕時計などの高級商品や大型電化製品を購入しました。食品も消費期限内に食べられるだけ買い貯める人が多く、棚は空になりました。

この週末の買い物客は20%増と伝えられており、店によっては売上が50~90%も増えました。この買い物ラッシュの後、1、2カ月は小売売上高が低迷するかもしれませんが、小売店は新製品やリニューアル製品の導入など、さまざまな方法で引き続き消費者を引きつけると予想されます。

 


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