このフード・レポートの内容は:

VOLUME 8
第10号


2017年10月 1日

このレポートは毎月発行で、ご登録された方にのみ配信されます。登録をご変更されたい場合は、このメールの最後に記載されているリンクにアクセスしてください。

インテリジェント・フード・レポートのコピーをお届けします!

弊社のインテリジェント・フード・レポートを毎月確実にお届けできるよう、 info@noon-intl.com をお使いになっている Eメールプログラムのアドレスブックに加えてください。

Hello Everyone,

風が涼しくなりました。木々の葉も赤や黄色に変わり、橙色、黄色、白と色とりどりのカボチャがスーパーの店頭に並んでいます。秋の訪れを感じさせますね!

米国のトウモロコシのシーズンはまもなく終わりです。ほとんどの加工業者は、霜が降りるまではできるだけ長く生産を続けようとするでしょう。収穫量が例年より少なく、予算に達しない業者も出ているそうです。中西部は今年、雨と冷夏に悩まされました。来年はスイートコーンが品薄になりそうな気配です! 2、3週間以内に今シーズンが完全に終了しますので、その時点で詳細が明らかになるでしょう。

10月はホセ・カスティヨとライアン・アボットがヨーロッパに出張し、サプライヤーを訪れるほか、見本市「アヌーガ」も見学してくる予定です。
世界中の食品業界関係者が訪れるアヌーガは、毎年学ぶことの多いすばらしいイベントです。見本市でバイヤーとサプライヤーの皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

最後になりましたが、去る日曜日にラスベガスで起きた銃乱射事件に触れずにはいられません。影響を受けたすべての方に、心からお見舞いを申し上げます。

それでは、記事をお楽しみください。

Betty and The Noon International Team



CropVeggies アメリカ合衆国:

太平洋岸北西部のスイートコーンは収穫が進行中です。すでに85%程度が収穫されましたが、完了率がもう少し低い加工業者もあります。天候は穏やかで晴れの日が多く、涼しい日が続くようになりました。収穫量と品質は例年並みとされていますが、今シーズンは予算割れの加工業者もあるとのことです。予算に達するため10月末まで生産を続けたい意向ですが、霜の懸念もあります。

中西部のスイートコーンのシーズンは、ほぼ終了です。ウィスコンシン州とミネソタ州は今シーズン、全域のすべての加工業者が雨と冷夏に悩まされました。ただし、シーズン後半は収穫量も品質も改善したため、一部の加工業者は遅れを取り戻すことができ、予算を満たすと思われます。

コロンビア盆地のジャガイモの収穫は、昨シーズンよりも改善したと伝えられていますが、ばらつきがあります。ジャガイモは現在、貯蔵が進められています。固体比重は平均レベルとのことで、これが回収率を支えています。来シーズンは、コロンビア盆地とアイダホ州の両方で工場の生産能力が拡大されるため、原材料契約が増加すると見られています。

メキシコ:この夏のメキシコのブロッコリーの生産量は、期待を下回りました。ここ数カ月間、生鮮市場に回るものが増えていて、業界に逆風をもたらしています。カリフォルニア州が季節外れの暑さに見舞われたことから、生鮮市場向けブロッコリーを求めるサプライヤーがメキシコからの買い付けに走り、この結果、冷凍市場向けの商品が品薄になりました。加えて、メキシコはこの夏、例年以上に気温も湿度も高かったため、品質の良い原材料が減り、供給にさらに影響しました。メキシコの加工業者は、事業計画を維持するため約30%割高の原材料価格を提示しています。現在、畑では、11月から12月の繁忙期に生産の最盛期をぶつけるための植え替えが加速しています。

グアテマラ:ブロッコリーが最盛期を迎えています。今シーズンは天候に恵まれ、質・量ともに良好です。

ヨーロッパ:ポーランド北部は、今シーズンのトウモロコシの収穫が約30~40%減になるとされています。気温が上がらず雨も多かったため、不作になっています。すでに秋の気候へと移り変わりましたが、現地の加工業者はできるだけ収穫を続ける見通しです。ヨーロッパは、またも困難な野菜のシーズンとなった模様です。ヨーロッパの野菜の主な産地は、春から初夏にかけて非常に高温で雨の少ない状況でした。この乾燥と高温により、すべての作物に影響が及びました。これにはグリーンピースも含まれ、ベルギーではグリーンピースの収穫量が25%減となる可能性があるとされています。過去50年以上で最も雨の少ない春だったそうです。
イタリアではこの夏の深刻な雨不足により、すべての作物に影響が及びました。特にラツィオ州のキウイフルーツに被害が出ています。


Poland's Dismal Corn Season


ヨーロッパのジャガイモは収穫が終了しました。ヨーロッパ北西部のジャガイモ生産者協会からの最終的な情報は、10月末に発表される見通しです。

タイ:冬作のパイナップル栽培が始まっていて、これまでの状況からすると良いシーズンになりそうです。

中国:

秋が来て気温が下がり、雨と晴れが交互に訪れるようになったため、一部の作物には良い影響を及ぼしています。幸いにも、浙江省と福建省の作物に影響するような大きな台風は発生していません。

山東省:山東省のエダマメの加工は9月に終了しました。今シーズンの品質は平均的で、まだらなサヤの数は昨シーズンよりも少なめです。価格は安定しています。原材料価格はわずかに下がりました。タロイモのシーズンはまもなく開始です。今シーズンは作付面積が30%拡大し、価格が下がる見通しです。


浙江省:レンコンの収穫が始まりました。気温が低いため、収穫ははかどっていません。工場は、今月後半の収穫増を待っている状況です。ブロッコリーとカリフラワーは、植え替えが行われています。

福建省:オクラのシーズンは収束しつつあり、質・量ともに良好です。秋作のエダマメの生産は開始されていて、これまでのところ品質は良好です。



消費者トレンドが食品安全性にもたらす課題

ニューヨーク発の新しいデザートが、ネット上で話題を呼んでいます。クッキー生地のカフェで、焼く前の生のクッキー生地をアイスクリームのようにスクープですくってコーンの上に載せ、ホイップクリームやチョコレートチップ、その他のトッピングと一緒に食べるというデザートです。

このトレンドは、実は私たちが何年も前から知っていたことの自然な発展形です。出来合いのクッキー生地を買って来て、それを焼かずに食べる人が、案外多いのです。2009年、米国の30州で72人が、ネスレ・トールハウス製の生クッキー生地をそのまま食べて大腸菌の食中毒を起こしました。2016年には20州で38人が、やはりクッキー生地を生で食べて病院のお世話になりました。これも大腸菌が原因でした。

市販されている生クッキー生地には必ず、完全に火を通してから食べなければならないという警告が明確に記載されていますが、それでもリスクを冒す人がいるのです。驚いたことに、2016年の食中毒の原因となった製品はクッキーミックスで、その小麦粉が問題の源でした。小麦粉を生で食べることはほとんどありませんから、たいていの小麦粉メーカーは、ネズミや鳥との接触から生じたかもしれない細菌を加熱殺菌するということはしていません。この問題を解決するため、クッキー生地のカフェでは、過熱殺菌した小麦粉と卵、あるいは卵を使わないレシピを使っています。卵はサルモネラ菌のリスクがあるためです。

とはいえ、消費者トレンドと安全性の問題は、生のクッキー生地に限られたことではありません。冷凍の野菜や果物も、調理せずそのままスムージーに使われることが多いため、無関係ではありません。ヘルシーなスムージーのトレンドは、すでに定着した感がありますが、この種のトレンドは、食品安全性の管理強化へとつながります。たとえパッケージに記載されたとおりの調理法に従わなかったとしても食べて安全でなければならないと考える食品安全性の専門家が増えているのです。野菜や果物の冷凍食品にかかわる私たち全員が、安全なレディ・トゥ・イート食品を実現するために制定された食品安全強化法(FSMA)の新規制や新規則から影響を受けています。

でも、料理キットの宅配サービスや、「ウーバーイーツ」のように、規制があまりない配達手段に頼っている便利な宅配サービスはどうなのでしょうか。全行程にわたって食品が安全な温度に保たれていたという保証はありません。もっと言うなら、必ずしも衛生検査を受けてはいない個人レベルの地元農家から食材を取り寄せているレストランもありますし、店内や店の裏で野菜や果物を水栽培して、それを客が摘み取れるようにしているレストランもあります。多数の客が手で触ったかもしれない食材をキッチンに持ち込んで調理しているのです。

米国食品医薬品局の規制は、このような懸念に対応しているのでしょうか。食品の宅配会社は、規制当局の監督下に置かれているのでしょうか。新しい食のトレンドが変化しても消費者の安全を確保し続けるには、今後考えるべき問題がまだまだたくさんありそうです。



ブロッコリーが若返りの薬を作る?

物語に出てくる青春の泉から、無数のSF小説まで、人類は常に「若返り」の夢を抱き続けてきました。でも、飲むだけで若さを取り戻せる薬が実現する日も、実はそう遠くはないかもしれません。

エイジングの悩みを解消する治療薬を作れると信じて研究に取り組んでいる研究者が多数存在します。ワシントン大学医学部の研究者らは最近、ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)という成分をマウスに注射する実験を行いました。NMNを普通よりも多く摂取することで、エネルギー代謝を高める成分の体内生成が促進されます。

この実験では、マウスの寿命が長くなったかどうかは調査しませんでしたが、加齢に伴う健康問題があまり見られなくなったことが確認されました。NMNを投与したマウスは、体重があまり増えず、健常レベルの血糖値を維持し、視力が改善し、エサを効率的にエネルギーに変換することができたそうです。

現実離れした効果に聞こえるかもしれませんが、実験に用いたNMNは、実はブロッコリーをはじめキャベツと同じ科の野菜に含まれています。ですから、NMNの大量投与に相当するサプリメントが開発されるまでの間は、ブロッコリーを食生活に取り入れることで、そのメリットを享受することができそうです。

ブロッコリーは、低カロリーでありながらビタミンC、K、Aを豊富に含んでいて、体の成長と組織の回復を促し、目や血液の健康をサポートします。また、カリウムやカルシウムなどの重要なミネラル類も豊富です。それに、食物繊維とインドール3カルビノールと呼ばれる成分も含んでいます。インドール3カルビノールは、抗がん作用があるかもしれないとされる成分です。

これらのメリットを最大限に取り込むには、ブロッコリーに2、3分以上は火を通さないことが重要です。お手軽に済ませるなら、冷凍ブロッコリーをさっと蒸して、シーソルトと乾燥した赤唐辛子のフレークを軽く振り、レモンを搾るだけで楽しめます。

若返りの薬は今のところ現実にはなっていませんが、ブロッコリーを食べる理由がまたひとつ増えたと言えるでしょう。





ミレニアル世代が次世代のオーガニック消費者を育てる

新しい世代の人たちが消費の重要な一角を担うようになっています。これを受けて、彼らの消費行動が経済にどのように影響するかを知りたいと、世界中の食品生産者が考えています。

オーガニックトレード協会が発表した最近の調査では、米国最大の消費者層であるミレニアル世代は、他の世代以上にオーガニック食品を買う傾向が強く、しかも親になるとオーガニック志向がさらに顕著になることが報告されました。2017年の調査では1,800世帯が対象とされ、初めて子供のいない世帯も含まれました。

ミレニアル世代、すなわち現在18~35歳の消費者は、ヘルシーな食品に高い価値を置いています。この層の消費行動を見ると、化学農薬が使われた食品や、ホルモン剤と抗生物質を投与された家畜の肉と乳製品を避けていることが分かります。また、上の世代には魅力的に映ったかもしれない加工食品や人工的な食品も、あまり購入しません。

ミレニアル世代の約20~25%はすでに親になっていて、その割合は向こう10~15年以内に80%に達すると予測されています。オーガニックトレード協会の調査によると、ミレニアル世代は、子供ができるとオーガニック食品を頻繁に買う確率が33%から42%に高まります。

同様に、オーガニック食品を買うことが重要だと回答したミレニアル世代の割合も、子供がいない人では21%だったのが、子供がいる人では30%に増えました。さらに、食品を購入する際に米国農務省のオーガニック認定マークを必ずまたはよく確かめると答えた割合は、子供がいないミレニアル世代では60%、子供がいるミレニアル世代では73%でした。

こうした統計は、昨年500億ドルの市場規模に達したオーガニック食品が今後ますます重要性を高めていくことを示唆しています。ミレニアル世代がオーガニック食品にこだわっているということは、その子供たちもオーガニック食品を良いと感じて育つ可能性があることを意味します。

ミレニアル世代の現在の嗜好は、オーガニック食品の未来において重要な役割を果たすでしょう。



Happy Halloween




To optimize viewing of future e-mails, please add info@noon-intl.com to your Address Book.
Visit our Company Blog. | Subscribe to Noon's Intelligent Food Report | Update Contact Details | Unsubscribe.
Copyright © 2010 Noon International. All Rights Reserved.