このフード・レポートの内容は:

VOLUME 8
第4号


2017年4月 1日

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Hello Everyone,

またこの季節がやって来ました。北西部の春。花々が咲き、木々が芽吹き始めていますが、春の雨が止みません!
グリーンピースは植え付けが進行中で、トウモロコシも数週間以内には種蒔きが始まります。あっという間に時が経ち、そうこうしているうちにトウモロコシの収穫の真っ只中になることでしょう!

日本市場に商品を販売している人にとって、以下にご紹介する大幅な人口減少は興味深いトピックではないかと思います。日本政府は、これに歯止めをかけるための政策を導入しています。次回のニュースレターでも続編をお伝えします。

私がこれを書いている間にも、Noon Internationalのスタッフ数名が今月の日本出張の準備を進めています。この美しき国のたくさんのお客様にお目にかかれることを楽しみにしています。良いお天気に恵まれ、桜を愛でる機会もあればいいなと思っています。

それでは、記事をお楽しみください。

Betty and The Noon International Team



Himeji Castle, Hyogo, Japan


CropVeggies アメリカ合衆国:米国の干ばつは大幅に改善しました。特にカリフォルニア州は雨が続き、5年にわたった干ばつに終止符が打たれました。事実、カリフォルニア産のニンジンは、最近の多雨を受けて価格が上がりつつあります。雨の影響が出ているもうひとつの作物が、カリフォルニア産のトマトです。土壌が柔らかくて植え付けが遅れたうえ、日照が不足し、加工処理の期間が短くなったため、供給が不足するかもしれません。

北西部のグリーンピースの植え付けは、約1週間の遅れが出ました。寒い日が続いたためです。現時点で約40~50%の植え付けが完了しました。トウモロコシの植え付けは、天候にもよりますが、4月の第1週か第2週の間に始まるでしょう。

先月の米国冷凍食品協会(AFFI)の会議で聞いたところによると、過剰在庫と価格安を受けて一部の加工業者がグリーンピーストウモロコシの作付面積を減らしているそうです。とはいえ、価格は今シーズンは上がる見通しです。主な理由は、食品安全強化法(FSMA)で義務付けられた食品安全性の新しい規則や規制に対応するコストがかかるためです。
また、ワシントン州では2017年1月1日から最低賃金を引き上げる法律が施行されため、これもいずれは価格上昇につながるでしょう。

オーガニック食品の人気を受けて、北西部ではオーガニックの作付面積が増える見通しです。この結果、オーガニックでない商品があまり出回らなくなるかもしれません。

中西部のグリーンピースは、今月、植え付けの予定です。

ジャガイモの加工工場は引き続きフル稼働中で、原材料も十分です。北西部のジャガイモの加工工場は今シーズン、生産能力を3,000万ポンド(約1万3,600トン)拡大する予定です。

コロンビア盆地のジャガイモは、植え付けが遅れました。例年は2月末に始まりますが、土壌の温度が低かったため、3月に開始されました。このため栽培にも遅れが生じ、昨シーズンとは正反対の状況です。

米国西部では、暖かく雨の少ない春になるとの予報が出ています。エルニーニョのせいで3月に気温が上がり、晩夏から冬にかけては干ばつの懸念もあると予想されています。米国南部は早い春を迎えていて(例年より2、3週間)、すでに花々が咲き揃い、木々も芽吹いています。

メキシコ:非オーガニックのブロッコリーカリフラワーは最盛期を迎えていて、質・量ともに良好です。
オーガニックのブロッコリーは、天候次第で5月終わりか6月初めにシーズンが開始される予定です。

グアテマラ:ブロッコリーはシーズンが終了し、7月に再開の見通しです。カンタロープメロンハニーデューメロンのシーズンは、5月いっぱい続くでしょう。スナップエンドウサヤエンドウは、またも天候に恵まれず残念なシーズンとなりました。収穫量が下がっていて、多くの業者が注文に応えるため輸入を余儀なくされるでしょう。

チリ:チリのブルーベリーのシーズンは終了しました。幸いにも最近の山火事がブルーベリーに影響することはありませんでした。

ペルー:エルニーニョのせいで沿岸部が大雨に見舞われ、広範な地域で洪水が発生しました。トウモロコシコメバナナに影響が及んでいます。マンゴーは雨が来る前に収穫をほとんど終えていたため、生産はまずまずです。アボカドのシーズンは今月から開始されます。

ヨーロッパ:2016年は冷夏と多雨の難しい栽培期となったため、ほとんどの野菜が供給不足で、市場に出回る量が限られています。サヤインゲンメキャベツは、一部の地域で成長が十分に進まず、収穫に遅れが生じました。ベルギーではメキャベツの収穫は全体として35~40%近く落ち込むと見積もっているサプライヤーもいます。メキャベツの在庫は少量または皆無です。

スペインでは1月に寒気が到来して、ブロッコリーカリフラワーの生産量が減りました。契約量は賄える見通しですが、スポット買いは難しくなっています。
タイ:マンゴーのシーズンが進行中で、質も量も良好と伝えられています。スイートコーンもシーズンが始まっていて、これから降雨も見込まれることから、例年並みの出来が期待されています。昨年は雨不足で出荷に遅れが出ましたが、今シーズンはそのような事態には陥らない見通しです。

中国:

春になり、全体的な気温は上昇しましたが、寒暖の差が激しく多雨になったため、一部の作物に影響が出ています。

山東省:グリーンアスパラガスは今月から開始されます。が、雨と一部で寒さがあったため、予定より10日ほど遅れる見通しです。加工業者は今シーズン、アスパラガスに高値を付けてくるでしょう。
ホウレンソウは生産が開始されています。良い収穫が期待されていて、品質も価格も安定して推移するでしょう。

浙江省スナップエンドウサヤエンドウは、今月末に始まる予定です。今シーズンはスナップエンドウの作付面積が昨シーズンよりも拡大しました。これまでのところ、順調に推移している地域と、量の不足している地域があるようです。このまま安定した天候が続けば、全体としては平均的な収穫になる見通しです。ただし、向こう4~6週間の天候によるところが大きいでしょう。この地域はまもなく雨期に入ります。
ナノハナは生産の最盛期です。品質は改善し、価格は下がりました。

福建省:シログワイの生産が行われていて、品質は安定しています。収穫は今月終了するでしょう。価格は高値を推移しています。


中国の5カ年計画

中国が、食品安全性を向上させるための新しい5カ年計画を発表しました。2月下旬に国務院が発表したこの計画は、食品・医薬品の製造業界を対象に300件もの新しい国家基準を導入するもので、これにはすべての消費者向けの食品、農産品、および農薬が含まれます。この計画には、国内基準を国際基準と同レベルに引き上げ、安全基準の情報をすべて公に開示して透明性を高めることも盛り込まれています。

中国政府はまた、食品製造施設の規模を拡大することも奨励していきます。中国では食品製造のほとんどが小規模な施設で行われていて、これが安全性にリスクをもたらしています。登録されている食品工場は1億1,800万カ所にありますが、その大半が従業員15人未満の工場です。

さらに、食品安全性にかかわる法律を強化して、違反者に罰則を科すことも重点課題とされています。このため政府は、食品の生産と販売に対する監視を強化し、土壌汚染についてのガイドラインを導入し、また輸出入管理も見直す計画です。政府の発表した声明では、「食品添加物の過剰使用、工業用原料の使用、製造日や賞味期限の虚偽表示、健康食品の誇大広告に対する罰則を強化する」と説明されました。

また、中国政府は、公衆に協力を呼びかけており、消費者や従業員に違反を報告するよう奨励しています。さらにメディアにも、食品安全性にかかわる問題を報道して市民に情報を伝えるよう奨励しています。これが不純物の混入を防ぐ効果的な方策となるかどうかは現時点では分かりませんが、国の政策の大きな変化であることは間違いありません。中国政府は、2020年までに農産品の97%を品質基準レベルに到達させることを目指しています。


驚異のスーパーフルーツ、マキベリー!

新しいスーパーフルーツが登場しました! ただし、中国南部に住んでいる方には「新しい」は正確ではないかもしれません。鮮やかな紫色のベリー、マキベリーです。甘くておいしいだけでなく、健康メリットがあるとされています。

マキベリーは、アントシアニンを豊富に含んでいます。アントシアニンは、簡単に言うと消炎作用があることで知られ、この消炎作用が一部の変性疾患のリスク低下に役立つほか、特定のがん細胞の成長を阻害する可能性があるとされています。これまでの研究では、マキベリーが市販薬と同等の強力な消炎効果を有し、悪い副作用も示さないことが分かっています。マキベリーに含まれる抗酸化物質は、心肺機能の向上に役立つことも知られています。さらに、興味深いことに、マキベリーには抗菌作用もあります。そして、最も魅力的な特徴のひとつとして、マキベリーの果汁に血糖値を下げる効果があり、これが体重減少に役立つかもしれない点が挙げられます。

マキベリーは、中国南部では天然に山ほど自生しています。また、南米の先住民マプチェ族によって収穫されています。マプチェ族は、数百年も前からマキベリーを食べ、その果汁を飲んできました。収穫の時期になると、村を挙げて全員参加で山のように収穫していますが、特に最近は商業販売の需要が拡大しているため、収穫量が増えています。皆さんの近くのスーパーで生鮮や冷凍のマキベリーを見つけるのは難しいかもしれませんが、粉末やサプリメントや果汁のマキベリー製品であれば、健康食品店で見つかるでしょう。


日本の人口減少

過去10年近くにわたり、日本では人口が著しく減少してきました。ここ5、6年の間に100万人近くが減少しています。1920年に国勢調査が開始されて以来、初めての人口減です。これには多くの要因が関係しています。

日本のことを知っている人であれば、生活費が高いことはご存じでしょう。若者の多くは生活費のやりくりに苦心し、このため結婚して家庭を持つということが経済的な負担になるのです。また、勤務時間が長いため、働いている女性の多くが子供を生まないという選択をしています。多くの世帯が、人口の減少を補うほどの子供は持てないと感じています。人口が減らないようにするには、平均して1世帯に2.1人の子供が必要です。しかし、今ではそれが1.4人に落ち込んでいます。

少子化に加え、高齢化や移民の少なさといった要因もあることから、日本の人口は今後も減少を続ける見通しです。2100年までには8,300万人となり、人口の35%が65歳以上で占められるとされています。現在の人口は1億2,700万人で、3分の1が60歳以上です。

日本は、不動産バブルがはじけた1990年代初め以来、経済の低成長に苦しんできました。しかし日本は、清潔で、安全で、快適、そして近代的な国です。日本に住む人の多くは、危機感や切迫感を感じていないように見受けられます。

日本政府はアベノミクス政策を掲げて経済成長を刺激しようとしていますが、高齢化、少子化、少移民で労働力に寄与する人口が減り続けていれば、日本経済が近く成長に転じるとは想像しにくいのが現実です。


人口が急速に減少しているのを受けて、このまま出生率を高めることができなければ、経済に甚大な影響が及びます。日本は出生率を高めるための努力をしていますが、近年なおも下がる傾向が続いています。

自分の国の出生率について始終考えているという人はほとんどいないかもしれませんが、出生率は労働力や社会保障制度のバランスを維持するうえできわめて重要な役割を果たします。若い人口が納税を通じて制度に寄与してこそ、高齢者が恩恵を受けられるようになるからです。日本では、1990年代初めに出生率が人口置換水準(女性1人につき約2人)を下回りました。2004年時点で1.29人です。国の人口は2008年の1億2,800万人がピークで、2016年までには100万人減少しました。人口の約3分の1は60歳以上で、労働年齢の人口は1997年から2016年の間に970万人減少しています。2082年までに全人口が6,400万人にまで落ち込むという予測も一部にはあります。

この急速な高齢化は、日本経済に深遠な影響を及ぼす可能性があります。高齢者はしばしば多大な社会保障や医療サービスを必要とし、それは労働年齢の人口が払い込む税金で賄われているためです。このバランスが崩れれば、国のリソースに大きな負担をかけるでしょう。労働人口比率の縮小は、GDPにも影響します。労働市場に入ってくる人が少なければ、経済成長を支えられず、GDPも縮小します。日本のGDP成長はすでに横ばいとなっていて、高齢化とともにこれが改善することはなさそうです。

この問題への対応策はありますが、しばしば長期的な改革であるうえ、多数の側面の変化が必要です。日本の若者のなかには生活費に苦労している人もいて、家庭を持つという経済的な負担を単純に背負い込むことができないのです。移民を受け入れれば、労働年齢の人口が増えて経済を刺激することができますが、現在の日本の移民制度では、不可能ではないとしても非常に困難なプロセスです。政府は出生率を高めるための方策を取っていて、子育てのしやすい職場作りを提唱したり、さまざまな要因から都会よりも出生率の高い地方への引っ越しを奨励したりしています。決して簡単に解決できることではありませんが、日本が経済大国であり続けるためには、何かが変わらなければなりません。




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